表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/260

食べちゃった


「 まあ、とにかくさ、それでこんなに過ごしやすくなってるんだから、いいと思うよ。 これなら寝袋とかもいらなかったんじゃない?」

 ウィルがじぶんの背負う大きな荷物をさすのに、テリーは何度もうなずき、水だってすぐでるんだ、と台所をさして、たちあがると、「外には肉だってある」と窓をゆびさす。


「 冬場は、おれが山にはいったときにつかってるんだ。先月きたときに冬用の冷凍庫に、鹿の肉もいれておいた。そこに野菜だってあるし、ここの棚には食事の缶詰も・・・」


 ひらいた棚にあったのは、お茶とクッキーのはいった缶だけだった。


 食べちゃったんだろ?ときくザックに、ぶるぶると頭をふる。


「 ・・・いや、ここにある缶詰はお客用で、スープとか、煮豆とかで・・・」すみにあるごみ箱をあけ、「 あ 」と声をあげる。


 ライアンがよこからのぞき、捨ててあるな、とみたままをいう。



「やっぱり食べちゃったんだろ?いいじゃん、肉があるなら」


「いや、だって、肉をしまったときにも・・・ 」

 言葉のとちゅうでテリーがあわてて、台所にある小さなドアをひらき、外へとびだした。

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ