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彼は『いいひと』

 

 みんなが自分をみているのにひるんだように、テリーは視線を左右にゆらし、あごをひくようにうなずいた。


「 彼は、いいひとなんだ」



「その『いいひと』が、行儀悪く、いろいろ食い散らかしてるってあんたは思ってるんだな? 本人に注意したのか?」

 ケンがにやにやしながらきくと、テリーはまじめな顔で首をふる。


「注意はしてない。 きっと、やってても彼は覚えていないよ。でも、母さんが言うみたいに、人を襲ったりなんて考えられない。本を読むのが好きだし、絵もかくんだ」



「刑務所に入ってからそういうのに目覚めるやつらっているけどね」


 前髪をはらう男にいいはなたれ、それいじょうなにもいえなくなったテリーは、ライアンに救いをもとめる眼をむけた。



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