表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/260

『狼男』に会う立場


 それっておかしくね、とザックが手をあげた。


「その、『狼男』が、勝手に外にでて食い散らかしてるってことになるだろ? 閉じ込められてるんじゃねえの?」


「・・・鍵をかけて閉じ込めてるわけじゃない。ただ、薬を飲んでるあいだは出歩くほどの元気はでなかったけど、おれが、《秘薬》の量を減らしてからは、彼はすごく元気になってる」


「その薬を減らすっていうの、タタとかいうじいさんとか、あんたのママにみつかっておこられないわけ?」


「タタも母さんも『狼男』には会わない立場だから、いまがどういう状態かなんて知らないんだ」


 この返答に、はなしをきいていた男たちみんなが困惑した顔をみかわす。


 その反応に、テリーがあわてたように、あー、だから、と言葉をさがす。


「じゃあ、《秘薬》を与える者だけが、狼男に会うってことか?」


 ルイのことばにあかりをみつけたような顔でうなずいた。


「そうそう。そうだよ。いまはおれの役目だから、おれが会って薬をのませる」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ