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ひと と なり


「 その《テリー》だけどさ、どうして出発前にここではなしをきくとか、できなかったわけ?」

 極度の人見知りかい?とウィルがきく。


 バートは、ライアンをみた。

 みられた保安官は、こまったように頬をこする。

「 その、・・・新しい人に会うまえに、ダゲッドム族の占いをするらしいんだが、君たちに会うのは、『すごくよくない』って結果がでたらしくて、サマンサが、すごく嫌がってる」


「本人は?」


 ルイの質問に、ライアンはさらにこまったように頬をこする。

「 ―― とっても、シャイなんだ。そのうえで、ずっと母親と二人だけだったし、言ったとおり、ダゲッドム族として、誇りをもって生きるように教育をうけてきた」


 この説明にルイは了承したようにほほえんで片手をあげてみせた。ウィルは前髪をはらったが、なにもいわなかった。




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