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境界線


「ありゃ、防御用ってことか?」


「『境界線』でもある」

 とライアンがうなずく。

「 こっちの家と山の間にしかないだろう?この家が建てられて保安官が配置された百年ちかく前のころは、先住民のひとたちとの間に、あれぐらいの『壁』があったってことだ。こっちもひどい偏見があったはずだし、むこうも『保安官』を、あとからの侵入者ってみなしてた時代だからな。 ロビーがつかってるほうの、あとに建てられた家には塀もないが、こっちには、いざって時用の、避難用の地下室もある」


「歴代の保安官で、だれか原住民に襲われたって記録は?」


 ジャンの質問に、ライアンは首をふった。


「おれが読み込んだ資料にはない。ただ、『ステラの森』にきていたスーフ族とは、狩猟のことで何度かもめたことがあるみたいだ」

 年季の入った一枚板のテーブルに、数冊の古いファイルをのせる。

「 もちろん、初代の記録からあるわけじゃないが、けっこう古いのまで残ってる。 初めのころの資料には、サマンサがのってるほどだ」

 ひらいたページに、大人数でとった白黒の写真があった。



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