表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/260

落ち着く家



 ロビーの家にはいったザックは、ちょっとじぶんの育った家を思い出し、母親を思い出してしまった。


 きれいに整えられた家だが、小さな花瓶にドライフラワーがあったり、木の実でつくった壁飾りがあったり、写真たてがたくさんあったり。



 その雰囲気に似合わない自分の荷物を部屋のすみにおいて、落ち着く家だとほめると、ロビーは顔を赤くして、雑多だろう?と恥ずかしそうに肩をすくめた。


「いや、おれの育った家みたい」

「これでソファにキルト地のカバーがかかってたら、ノアの家に似てる」


 ソファに陣取ったザックとケンのこたえに、ひどく照れたようにわらったロビーは、台所にゆき、お湯をわかしはじめた。


 立ったままめずらしげに部屋をみまわすウィルに、きみの家とはほど遠いだろう?といいながら、コーヒーをいれる。


 ウィルより先にケンが、あいつホテル暮らしだし、部屋には何もねえぜ、とこたえる。

 ロビーがびっくりしたように、ホテルにずっと住んでるの?とふりかえった。


 まあね、とこたえる貴族様は、近くの低い棚にならべられた写真立てをのぞきこみながら、きみはライフルは持ってるの?と台所をふりかえる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ