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2、ナデナデ

.....。

☆(狭山渚)サイド☆


私はルンルンな感じで教室で教科書を整える。

すると友人の新山牡丹にいやまぼたんが寄って来た。


同級生ながらお姉さんの様な感じの牡丹。

何というか運動部だからだろうか?

身長も高く八頭身な感じがする。

黒髪のポニテをしている。


それから勢い良く私を撫でてくる牡丹。

そして笑みを浮かべた。

「何だかノリノリだね」と聞いてきた。

私は「うん。今日はとても幸せな日だね」と答える。


「そっか。何か良い事があったんだ?」

「うん。.....先輩にナデナデしてもらった」

「佐竹先輩?」

「そうだね。私は佐竹先輩にナデナデされるのが好き」

「.....そっか。.....でも気をつけなよ?」

「うん?何に?」

「男は狼だからねぇ。.....見かけによらず食べてくるかもよ?」


牡丹はおどかしてくる。

「うーん。でも先輩だから」と私は答えながら唇に手を添える。

私をマイナスの世界から助けてくれた先輩に限ってそれはないと思う。

考えながら私は牡丹にニコッとする。


「ありえないよ。だって先輩だもん」

「.....そっか。そんなに信頼しているんなら安心かもだけど.....でもちょっと待って。佐竹先輩って彼女さんが居るんじゃ.....?」

「そうだね。でも問題ないよ。私マスコットみたいな感じだから」

「うーん.....?そうなのかなぁ?」


「そうだよー」と返事をしながら私はニコッとする。

それから私は教科書を持ってから立ち上がる。

「次の時間って音楽室だよね?」と牡丹に聞く。

牡丹は「そうだね」と答えた。


「じゃあ移動しよっか」

「そうだね。.....渚」

「うん?」

「やっぱりほどほどにした方が良いんじゃないかな?佐竹先輩も.....その。彼女さん居るし」

「.....うーん。それは嫌かなぁ」


牡丹に言われてから考え込む私。

(そんなに迷惑かな?)と思いながら私は外を見る。

それだったら悲しいなぁ。

私はあくまで癒しのマスコットとして先輩に接しているからだ。


「.....大丈夫だよ。牡丹。私は.....程々にしているから。それに最近.....例の噂もあるし」

「ああ。寝取られたって話だよね。.....夢洲先輩」

「そうだよ。.....だったらもっと慰めてあげないと」

「うーん。でも噂の範囲だからどうなんだろう」

「.....」


私は牡丹の悩む言葉を聞きながら顎に手を添える。

それから「やっぱり私.....先輩にナデナデされたい」と言葉を発した。

すると牡丹は「うーん.....でもやっぱり本当に心配。佐竹先輩はとても良い人だとは思うけどね」と話す。

確かにそうだけど。


「そんな目に遭っているなら尚の事.....やっぱり近付きたい」

「.....グイグイだね。.....他の男子にはしてないよね?」

「当たり前でしょ?私は先輩だけだよ」

「そっか。.....渚。思ったんだけど」

「ん?」


首を傾げながら牡丹を見る。

すると牡丹は「好きなの?先輩が」と聞いてきた。

私は目をパチクリして.....そして赤面する。

「い、いや。そういう感情はないよ」と言いながら否定する。

牡丹は「うーん.....そうなんだ。不思議だね」と私に話してくる。


「いや。だって普通は.....好きな男性にする事だよね?そして.....他の男性にはこのナデナデはされてない.....謎だらけだね」

「私は謎が多いマスコットキャラだから」


私は「えっへん」と胸を張る。

「いやそれは褒めてないよ?」と苦笑いをする牡丹と一緒に廊下を歩く。

すると目の前から先輩がやって来た。


「あれ?渚じゃないか」と言いながら。

私は「わーい。先輩だー」と言いながら抱きつこうとした.....のだが。

何だか足が止まる。


「.....?.....どした?」

「.....い、いや。.....何だか急に恥ずかしくなりまして」

「は?お前に恥じらいとかあるのか?」

「もー。先輩はデリカシーがないですね」


怒る私に「お、おう?」と困惑する先輩。

何だこの感情は。

今まで.....ずっと先輩には触れてきた。

だけど急に恥ずかしくなった。

意味が分からないんだが。

.....。

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