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<80>適当

 (くつろ)ぎ気分を味わいたいなら、適当に…と、余り計算づくで休まない方がいい。計算づくだと先々の変化に対する妙が減る。先々が分からないからいい訳で、アアなってコウなって…では、まるでドラマの台本と同じで、感激はないし面白くも可笑しくもない訳だ。先々に多少の未知数があってこそ、寛ぎの気分も倍加されるのである。まあ、計算せず寛げなかったときは軽くお考えいただき、諦めて下さい。^^

 とある夏のお話である。夏休みも残り少なくなったある日、遅めに旅行予約した家族がクソ暑さが残る中、汗を流して温泉に浸かっていた。

「身体を部屋で十分に冷やしてからにしなさい…」

「どれくらい冷やすの?」

「適当でいいよ…。まあ、そうは言っても20分くらいは部屋から出ない方がいいな」

 父親は子供に質問され、自分も分からないから適当に答えた。^^

「外はまだ30度以上はあるよね…」

「ああ、残暑だな。大浴場は熱気が籠ってるから露天風呂の方がいいぞ」

「分かった、そうするよ…」

 そう返すと、子供は部屋のクーラー温度を低めに設定して広縁のソファーに身体を預けると動かぬ人となった。

 寛ぎの気分を味わうには、このように多少の読みは必要なようですが、適当に…というファジー[曖昧(あいまい)]感覚がいいようです。^^


                  完

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