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<77>過ごし方

 (くつろ)ぎは人それぞれの過ごし方によっても変化を見せる。過ごす時間は同じでも、工夫の仕方で寛ぎの気分が倍加されるし半減もされることになる。

 同じ役場に勤める寅山と卯川は夏期特休で二日、休むことになった。寅山は休暇を楽しんでやるっ! …と意気込んでいた。別に意気込まなくてもいいのに意気込んだのである。^^ その前夜、寅山は休暇を時間ごとに分けた計画表を作成し、スケジュールとして纏めた。だが、深夜までかかった計画表の作成で朝寝坊をしてしまった。これではサッパリである。出だしから計画は修正を余儀なくされ、(つまづ)いたのである。その次の日も、最初の日の朝寝坊で計画通りにいかなくなっていた。一方、卯川はそれほど意気込まず、気の向くまま足の向くまま過ごそう…と深く考えていなかった。そんなことで前夜は早くめに眠った。すると妙なもので、フッ! と脳裏に閃きが起こり、早朝に目覚めたのである。卯川は気の向くまま足の向くまま朝早くから旅に出た。そして旅を楽しんだあと、早々と帰宅した。次の日、卯川はゆったりと風呂に入り、疲れた身体を休ませ、気の向くまま足の向くまま美味いものを食べて過ごした。二人の過ごし方は大きな差を見せた。寅山は休暇で気疲れして寛ぐこともままならず、卯川はのんびりと寛げたのだった。

 このように、個人の過ごし方によって寛ぎの気分は大きく左右される・・というお話でした。^^


                  完

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