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<57>山頂

 登っているときは辛く、汗だくになり、とても楽とは言えないが、山頂に登りつめれば下界を展望できる絶景に接し、急に(くつろ)ぎ気分になれるのは不思議と言えば不思議だ。このときの寛ぎ気分は、制覇した満足感が醸し出す、口では到底、説明できない性質の感覚である。

 とある山へ登った禿宮(はげみや)は、ようやく山の頂上に到達しようとしていた。登山口からかれこれ三時間ばかりの行程を汗だくになりながら登ってきたのだ。そして、ついに山頂へと辿り着いた禿宮に、得も言えぬ満足感が湧き上がった。これより上はない…という達成感が下界の絶景とともに禿宮の胸中に広がる。途中で短い休憩をとった以外、ひたすら上り続けた結果の寛ぎ気分だった。

「しまった! 水筒を休んだとき、忘れたよ…」

 山頂に立った寛ぎ気分は俄かに消え去った。^^

 まあ、こんな禿宮さんのドジは別としても、なぜ山に登るのか? と(たず)ねる人がありますが、それは口では言えない寛ぎ気分を味わいたいから、と説明する他はないでしょう。山頂より上に登るのは空気ですから無理です。^^


                  完

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