44/100
<44>食事
食事の美味い不味いの差で寛ぎ気分が高まるか損なわれるかの違いが生じる。
「ウ~~ム…光秀っ! この魚っ! 腐っておるわっ!! そちゃ、三河殿の御前で主に恥を掻かせおるかっ!!」
と、もし天正年間に信長公が睨んで言われたとすれば、その供応の膳にいくら美味そうな料理が並んでいたとしても、その場ではとても寛ぎ気分にはなれなかっただろう・・と推測される。
「光秀殿、この酢の物は、なかなか美味うござった…」
と、家康公がフォローされたとしても、一度、白けた饗応の席での寛ぎの雰囲気は消えていたに相違ない。ただ、私はその場を見ていないから分からない。^^
いづれにしろ、食事が寛ぎ気分を大きく左右することに疑う余地はないでしょう。^^
完