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<43>湯加減

 湯加減はたった1℃高い低いで(くつろ)ぎ気分になれるか、なれないか・・の差を生み出す。むろん、ほどよい湯加減には高い低いという個人差があることは否めないが、湯加減が寛ぎ気分に影響することは明白である。

 百地(ももち)は汗ばんだ身体をサッパリしようと風呂に入ることにした。湯温度は冬場だから46℃に設定して給湯したが、浴槽に浸かってみると案に相違して(ぬる)かった。寒さの放熱によって湯温が下がっていたのである。百地は『こりゃ、ダメだ…』とばかり、湯栓を抜き、15cmほど湯を落とした。そして、湯温を最高温度の60℃にし、ふたたび浴槽に浸かりながら蛇口を捻り、湯を足した。最初はやや温かったが、次第にいい湯加減になってきた。

「~~♪~~♪~~」

 鼻歌も自然と飛び出し、coming soon ではなくcoming nowと百地に寛ぎ気分がやってきた。ところが、湯を足し過ぎたため、今度は熱くなり過ぎ、百地は慌てて蛇口を閉めると水を足した。いつの間にか、寛ぎ気分は遠ざかっていた。

 寛ぎ気分になれる湯加減は、高過ぎても低過ぎてもダメですから、慎重さが必要となるようです。^^


                  完


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