<32>努力
寛ぐには寛げるだけの環境を整える努力がいる。その努力がなければ、寛ぎ気分にはなれないということになる。^^ その環境を整えるは、一に努力、二に努力、三、四がなくて五に努力・・だ。^^
クソ暑い真夏日の昼過ぎ、町役場に勤める山羊尾は紙を食べるでなくファイルの紙を捲りながら、アレコレと勤務終了後に寛ぐ自分の姿を想像していた。なんといっても、こう暑ければ体調を崩し、明日以降の勤務に差し障りが出る…とアホのように思った訳だ。山羊尾の身体は庁舎の出入りが激しく、少し体温が上がり過ぎていた・・ということもある。体温が一定以上に上がれば、自然と汗が噴き出す・・という構造に人の身体はなっている。山羊尾も当然、汗が噴き出し、ハンカチは汗を絞るほどになっていた。
昼の二時頃から山羊尾の寛ぐための努力が始まった。携帯でまず、店予約の確認を取った。その下準備の努力は前日の夜、やっていたから、確認するだけだった。
勤務が終わるや、車通勤の山羊尾は早々に家へ戻り、シャワーをしたあと、予約した店の快適な部屋で食事、飲食をして帰宅した。
寛ぎ気分を自分のものにするには、努力がいるのである。まあ、山羊尾さんの努力は仕事の面でも続けて戴きたいものですが…。^^
完