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登場人物＆用語集

■登場人物

砂洲本(さすもと)健(けん)

25歳　175cm

好きなもの：霧島一葉の作品　嫌いなもの：浪費

趣味：霧島一葉の作品を読むこと

本作の主人公。

乾行社に勤める文芸編集者。以前は色々な作家を担当していたが、現在は霧島一葉のみを担当している。

霧島一葉のデビュー時からの熱狂的なファンであり、編集者という職を志したのも、彼女への憧れからである。

特に、『パールグレー』を自身のバイブルとしている。

めちゃくちゃケチ。

霧島(きりしま)一葉(かずは)

25歳　166cm

好きなもの：霧島一葉のファンじゃない人　嫌いなもの：霧島一葉のファン

趣味：なし

現在日本で一番人気があると言っても過言ではない天才作家。

十二歳、小学六年生のときにデビューし、著名な賞は全て受賞したことがある。

顔出しは一切せず、メディアへの露出も少ないが、若くて美人な女流作家ということは知られており、熱狂的なファンも多い。

しかしその華々しい才能と経歴とは裏腹に、本人の人間性は壊滅的で、身の回りのことは何もしようとしないし、家からろくに出ようとしない。重度の潔癖症。

味がしない水が苦手で、炭酸水ばかり飲む。

箱辺(はこべ)さゆる

16歳　153cm

好きなもの：霧島一葉の作品　嫌いなもの：人の話を聞くこと

趣味：霧島一葉のファン活動

今時の女子高生で、霧島一葉の従妹。

霧島一葉の熱狂的なファンで、親戚という立場を利用して家に押しかけるほどのストーカー。

室生(むろう)美織(みおり)

砂洲本の同僚で、文芸編集者。

■用語集

乾行(けんこう)社

砂洲本が勤める大手総合出版社。霧島一葉作品の出版を一手に担っており、業界トップという不動の地位を確立した。

『パールグレー』

霧島一葉の小説。十年前に執筆された。

数ある霧島一葉作品の中では地味な方で、あまり取り沙汰されることもないが、砂洲本が一番好きな作品である。