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あとがき

 ……いかがでしたでしょうか。


 今回は全体的に「皮肉」をたっぷり利かせた作品だったのですが、これを「皮肉」と認識できない層がいるかも。と思うとぞっとしますね。

 自分の子供にアニメやマンガやゲームを全面的に禁止する親に対して書いた「皮肉」なんですが、この皮肉を皮肉と受け取れない層もいるのでは? という疑念は晴れません。


 なぜなら私自身、もしも子供がいたら「ソシャゲを全面的に禁止する親」になってしまうだろうし、それの締め付けは何の罪悪感もなくできてしまうんですよね。

 だから子供の人生がねじ曲がらないためにアニメやマンガやゲームを全面的に禁止する親の気持ちはよくわかります。「理解」はできても「共感」は一切できませんが。




 香川県でいわゆる「ゲーム禁止条例」が施行(せこう)されてもうすぐ3年となりますが、そういう条例を作る人の心理って憶測(おくそく)するしかないけど多分こうなんだろうなと思う。

「世界平和のために皆殺し」レベルの矛盾なんだが気づいてなさそうだな。




 今回の話に出てきた親は「我が子がアニメやマンガやゲームに触れて暴力的な子供にさせないため」に我が子に対し日常的に肉体的、精神的暴力をふるってましたけど、

 彼らは暴力をふるってるという認識はなく「しつけの一種」だと思ってるはずです。


 でなければ最終的には子供がアニメやマンガやゲームに触れさせないために殺してしまい、その犯行動機について

「子供がアニメやマンガやゲームに触れて人の命を(かえり)みない残忍な大人にならないためにはこうするしかなかった」と言うわけがありません。

「お前こそが『人の命を(かえり)みない残忍な大人』そのものじゃないか!」っていうツッコミが入るだろうけど当の本人はその矛盾にこれっぽちも気づいていません。




 他にも虐待親が逮捕された際にお決まりのように「しつけのつもりでやった。虐待のつもりではなかった」っていうのは「罪を軽くするためにそう言え」と弁護士から言われたわけではなく、

「本当に」虐待だと思っていなくて「愛のムチ」程度にしか「本気で」思っていないんだと思います。




 私は幼いころ、それこそ幼稚園児時代からアニメやマンガやゲームは大した制限もなく遊ばせてもらっていましたが、今のところは犯罪行為に手を染めてはいない模範的な一市民です。

(正確に言うとスピード違反を1回やって罰金払ったことはあるが、ささいなことだろう)




 特にゲームは私の親世代では「ゲームをやると脳が壊れる」とか「ゲームをやると人の命を(かえり)みない残忍な大人に成長する」なんて言って「ゲーム脳」なんていう言葉もあったから

 私の両親は「息子=俺の人生がゲームで破壊されないか」不安だったでしょう。世間の噂を信じずにアニメやマンガやゲームをやらせてくれた点だけは評価してもいいと思います。

 特に父親は暴走機関車みたいな人で扱いに困る人でしたが。




 なので幼稚園児時代からアニメやマンガやゲームにドはまりした私がまともな大人をやっている以上、子供に最も影響を与えるのはアニメやマンガやゲーム「なんか」ではなく「親」なんでしょう。

 親が怪しい宗教に足を突っ込んでたり、今でいう毒親や虐待親だったら、アニメやマンガやゲーム「なんか」よりもはるかに悪い影響を与えるはずです。


 実際、このお話に出てくる両親はアニメやマンガやゲームなんて到底比べ物にならないほどの「害」ですから。

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