PHASE-2 (深緑に包まれる【風林火山】—前編)_part_A
【。。ピー~((︿︿(ò ◇ ó)︿︿))。。】
命が懸かっているところへ、どこからともなく飛んできた猛禽が、突然上空から急降下し、鋭い爪でリシアに襲い掛かってきた蛇をつかみ、それから翼を震わせて遠くへ飛んでいった。それをおかげで、彼女は命拾いしたんだ…
「!!お…お姉ちゃん、大丈夫?」
「えっ!?…ねぇ、い…今のは( ´ºωº` )…」
リシアはさっきの状況に驚いたみたいで、頭が急に鈍くなった。そして気がついた時…
『いや~さっきは隨分危なかったなぁ……』
見知らぬ声が彼女たちの耳に入った瞬間、姉妹は森の中をキョロキョロと見回していた。しかし、誰も見えなかった……
「姉ちゃん…この声は…」
「……一体誰だ、すぐに出てきなさい…?!あった、あそこに隠れていた!」
『よいしょっ~と!』
そう言っているうちに、リュックを片手にさげた深緑色の髪の女性が木から飛び降り、二人の前にやってきた。
「やぁ~お二人とも、無事なのかい?」
「?!…えぇ~お気遣いありがとう。失礼ですが、あなたは誰なの……まさかさっきから、ずっと私たちの後ろについてくるのか?」
「うん?…おやおや~こりゃきっと何か間違っているようだなぁ…あのさ、最初にここに着いたのは私だ。そして私の背なかについてきたのは、あなたたちの方だぞ~」
「?!何ですって…」
「?!お…お姉ちゃん、落ち着いて!」
「……まぁいいや~(身なりはここの先住民とは思えないだけど、でも悪い人では見えなさそうだ)……私はトリー、一応商人だ。託された取引任務が終えた私は、今この島特有の果実を探し、家族のお土産として、この森に入ったんだ……で、あなたたちは?」
「…そうだったのか……先程の失礼をお詫びします。私は餃子~じゃなくて…リシアと申します(この時、妹は頭を下げて笑いをこらえようとした)。そしてこちらは私の妹マルコ…ってコラッ!何が笑ってるかよ、もう~!(*>////<)۶з」
「ふははっ~—!なんだ~お姉ちゃんもまだ慣れないのか~あははヾ(*>∀<*)」
「違う違う~!さっきはただ早口すぎて、つい……いいから、黙りなさい!>A<」
「…あはは~まぁ、よくわかねぇけど、でもなんか仲が良さそうだなぁ、こいつらって^^lll」
お互いに心の誤解が解けてから、三人はこのまま近くのどこかで休憩して、それぞれの経験について話し始めた……
リシア「…ということで、私たちは今ここに来たんだ……?!ちょっと、なんで急に泣いてるの!」
「ゥウウ…何等哀れな子だぁ~QAQ…ねぇ~もしその頼みが終わったら、次はどこに行くつもりなの?」
「?!それはね……実はまだ考えていないのですが~しかしこの前に…!!」
「ねぇねぇ!あのさ、もし他に行くところがないなら、しばらくうちに泊まってみない?」
「えっ?!…いゃ、それなら、ご家族に迷惑をかけないのでしょうか?」
「平気平気~どうせ空室はまた残っているからさ。ただ食事をするとき、食器や何組も用意しただけで、大したことないだ。しかも家の雰囲気もにぎやかになってるし、それいいじゃない~」
「…で、でも…なんだか…」
トリーはリシアの肩に手をかけた
「…ほらほら~余計なことを考えなくて、感謝の気持ちを持ってうちに来ればいいだぞ!それにさ、せっかくここで出会ったんだから、実に珍しい縁だなぁ~ねっ、そうでしょ、マルコちゃん」
「うんうん!ありがとうね、トリーお姉さん^^」
「…(まあ、数日泊まりに行くだけなら、大丈夫だと思う)…では、お邪魔します」
「ほやっ!じゃ、決まりね。ところで、君達の目的地は『紀神碑』だろう…なら今さっそく、そっちに行きましょう!」
その後、トリーが手まねで口笛を吹くと、どこかで見覚えの猛禽が、遠くから素早くこちらに飛んできて、彼女の左肩に立ちました
「ぇえ?!こっ、この鳥は…まさか先の…」
「そう、さっき君達を救ってくれたの『子』だよ。ほら、ご褒美❤」
トリーは腰に括りつけてあった缶に右手を突っ込み、そして何かを取り出して、鳥のくちばしに向かって弾いて食べさせました
「ぉお~すごい!まさかトリー姉さんがあんな大きな鳥をペットとして飼っていたなんて……ねぇねぇ、ちょっと触ってもいいですか^^」
「?!あははっ、そりゃ~やめた方がいいかも…しかもペットじゃないし、100%野生の子だ。つい昨日この森で、こいつと知り合ったんですけど、なんだか野性味が強い感じがするから、急に近寄らないほうがいいと思うわ。まぁ、そんなこと気にするんな。あとはこの子がご案内しましょう~!」
「えっ、それはどういう……?!」
トリーが前に他の観光客と一緒に参拝した『紀神碑』の写真を取り出し、腕に立った猛禽に見せると、あの子は何も言わずに羽を震わせながら、前の木に飛んでいきました。そして彼女たちがそこに近づくと、やつはまた他の木に飛んで、進行方向を示した…
「ってことは…さっき私に襲いかかったの蛇は、リュックの表面に留まっていた虫を食べようとしたってこと?」
「えぇ~でもあんたが体を向けた瞬間、あいつもすぐに飛んで行っちゃった」
「そうだったのか……しかし、なんかちょっと不思議ですわね。あの子とはまだ知り合ったばかりだと言ってたって、でも今なんとトリーさんの指示通りに道を案内してくれるなんて、これいったいどうやって……」
「?!まあいゃ~そりゃ生れ付きの才能というものとか…あるいは神様に恵まれて、私に与えられた特殊能力のおかげだなぁ~…」
「ぉお~!ねぇねぇ、それどういう意味なの?」
マルコはそれを気になったようです
「…やれやれ~それは長い話だ……かつて、母がそう言ってくれた。私が生まれたその瞬間、助産婦は不思議な現象に気づきました——それは窓の外や近くの木の枝に、なんとどちらからともなく美しい雛たちが集まり、そしてまるで赤ちゃんの誕生を祝うような曲を鳴い始めた。(でもさ、私の号泣に惹かれてきたのせいかも…)…それから、私の幼馴染はこの鳥たちから離れられなくなった。しかも仲間になって、いろいろな鳥を呼ぶ技までも身につけた~」
「?!ほん…本当なの?あれすごいじゃないですか!うらやましいにゃ~」
「ぇえ~実にとんでもない能力です。こんなことがあるなんて初めて聞いた…」
「ねぇねぇ、つまりマルコは今、他のかわいい小鳥に触れようとしたら、今からこっちに来てるよう呼びかけることもできるの(*^▽^*)?」
「?!ちょっとマルコ、やめとけ!トリーさんを困らせるから!(◉ ᾥ ◉)…」
「アハハハ~まぁ、別にいいんだけどさぁ…分かった、少しお見せしますね!しかし…この近くにあるかどうか分からんけどなぁ…」
トリーは立ち止まり、もう一度両手を上げて、口笛を吹きました。でも、今回は機銃掃射の音のように間断なく鳴っており、明らかに前とは違いました……
そして、その結果は我々を失望させなかった。数十秒後、丸々と太った青い小鳥が、いきなり前の灌木の枝に飛びつき、あたりを見回しました。その一瞬、マルコはうれしそうに目を輝かせていました。
「?!マ、マジかよこれ…信じらない…」
「うわあ~!見たことない小鳥が本当に出てきた!しかも可愛い~…ねぇねぇ、あの子をもっとこっちに近づけて、マルコに撫でさせてもらえませんか(✪ω✪)」
「えーと~そリあちょっと……まぁ、一応やってみようか」
マルコのわがままな要求に応えて、トリーはもう一度口笛を吹きました。その小鳥は首をかしげて、珍しそうにこっちを見ていましたが、そして間もなく、なんと羽ばたいて立ち去りました…
「あっ?!ねぇ待って、行かないでよ、なんで逃げじゃうの…」
「あちゃ、やっぱ駄目か……ごめんな、マルコちゃん。あいつは野生だし、警戒心も強いんですから…」
「…そうか…うんうん、大丈夫!じゃ、次の鳥もお願いだ。今回はマルコにたっぷり撫でもらえるタイプを呼びかけてね(•ω<)~あっ!!」
その話を聞きながら、姉はこぶしを握りしめて、マルコの頭を軽く叩きました…
「…ほら、いい加減にしな。今はまだ道を急ぐ必要があるだろう!」
「ゥウウ~ごっ、ごめんなさい…>A<」
マルコは頭を押さえながら、トリーに謝った
「?!あははは~なかなか元気だよな、この二人って」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
==『…えっと、もうすぐだよね…』==
それから、三人は再び『紀神碑』のどころに向かいました。道中にも、たくさん自分の目で見たことないの働物に出会いました。二人の前を歩くリシアがもう一度地図を広げ、彼女たちの居場所を確認しようとします。同じ頃、妹はトリーさんから驚くべきことを聞きました……
マルコ「うへっ~?!この先、島の真ん中に一番大きな山が、ここの『神様』の住んでいる場所だったのか?」
「ぇえ。まあ、ただの噂ですけどな。だって誰にも見たことなぇし…そして、あの神が降臨する聖なる山が禁制地とされていたからこそ、住民は麓近くのこの森に『紀神碑』を建てることになったのだ。」
「?!そうだったのか……しかしこの時点で、もうそろそろ着いているんじゃないかな……この道、間違えたわけじゃないですよね…」
リシアが地図をめくって確認する見ていると、トリーは両手を後ろにさげました
「<( ̄▽ ̄")>…ってかさ、なんだか緊張しすぎじゃない、あんた……言っただろう?あの『リーダーさん』が案内しますから、心配いらねぇって…」
「実はね、この前に姉ちゃんはでたらめに道案内のせいで、他の森で一週間くらい道に迷っちゃった。恐らくそのことが心に影を落として、今は慎重になって…あっ?!」
ひそひそ話をする二人は、ふと足を止めたリシアを見て、今の彼女は振り向いて涙を流した
【・・・(ಥ﹏ಥ)・・・(しくしく~】
「?!ま、まさか聞こえたのか…(小声で言った」
「うにゃ!姉が良い耳を持っていることを忘れてた……えへへ~どうかしましたか、お姉ちゃん^^lll」
「そう…マルコの言う通りだ…実はこの地図を持つ手が、今でも小刻みに震えている…もう終わったことなのに、私は……私のせいなんだから、ごめんなさい—!うわあぁぁo(ˊДˋ°)o~~!(地図を捨てて、涙を流しながら走る」
「?!ちょっと、そうじゃなくて…姉ちゃん、待ってよ~!」
二人は地図を拾うと、あわてて追いかけました。ですが……
「…ゥウウ……えっ?!ちょ、うわああぁぁ~~!!」
彼女は走るのが速すぎので、たとえ前に小さな坂が見えても、自分の足を止まることができず、そのまま踏み外して転落してしまった…
「?!お…お姉ちゃん!!」
姉を心配したマルコは、いきなり隠されてた絹と宝玉を呼び出し、その力を使って丘から姉のところへ飛んでいきます。けど、その不思議な光景は、後から追ってきたトリーが見てしまったのだ…
「何なんだ、今のは…あの子はさっき……?!いや、それより、今やっぱ他の道を探し、あいつらの様子を確認しなきゃ!!」