PHASE-1 (新世界への第一歩—後編)_part_B
「ほら~マルコ、早く起きて。もうすぐ下船するわよ~」
しばらくして、リシアが妹の腕を揺すると、彼女は目を覚ましてあくびをした。
「ふあぁぁっ~お姉ちゃんなんだ。マルコなんで急に眠ってしまったのか…(つ_-*)。…あれ、お姉ちゃんさっき着替えに行ったの?」
「えっ?!…ぁあ、なんだか少し暑いから、ちょっと涼しい服に着替えちゃった^^lll」
何らかの理由で、しかも動きやすいため、さっきトイレでティーシャツとジーンズに着替えていた
「へぇ~そうなんだ…じゃ、マルコ今も…」
こういうとき、知らせるベル音が突然鳴り、それから船内の係員さんがマイクを通じてアナウンスを始めた
【皆様、本船はまもなく『ゲラ島』の船着き場に着岸いたします。長らくのご乗船お疲れ様でした。船を降りる前に、自身の所持品を落とさないように気を付けてください。そして本日は、本船をご利用いただきありがとうございました。またのご乗船を心からお待ちしております。繰り返します……】
「ぇえ~そんな……マルコはまだ船を降りたくないよ(゜´Д`゜)゜~…」
『さっきはずっと船にいて退屈だって文句を言ったの人は誰なの(-.-゛)…』・・・
光陰矢の如し——
陸上から離れて、数時間から海を航行の後、二人はやっと船の階段をおりた。そして、まだ見ぬ景色が彼女たちの前に現われた。
それから、橋の上に立っていたマルコが伸びをしました。
「うむ~ついに着いたあぁ——!!…うわぁ、ここで下船したの人は、本当に私たちだけなんだ…」
「あははっ…これただの偶然じゃないかなぁ~…それにしてもここって、なんだか荒島のような感じだな……あれ?!ねぇ、見て。あそこには釣りをしているのおじさんがいますよ…もしかして私たちが探しているの人は、彼なの?(駆けて行く」
「そんなことあるわけないじゃ…えっ?!ほら、お姉ちゃん、待ってよ~」
歩いているうちに、リシアは麦わら帽子をかぶった男のうしろに来た
「えっと~すみません……?!(聞こえないのか)……あの~すみません!!」
【ワラー?!・・・・・・エナスノミヤル・・・】
びっくりした彼は、ふと眠気から覚め、そしてこっちを向いて、変な言葉を言いました…
『Σ(@_@;)?!いやいや、今なんて言ってたの、この人……もしかして、地元の方言なの?こっ、これからどうすればいいの……』
「…それで、わしに何の用じゃ」
「あれ?!(そっか~こっちの言葉を理解できるのか…)はい!あの…私たちは今『フェニス』という男を探していた。この人のこと、知ってる?」
「…『フェニス』?…聞いたことねぇな~……あっ、もし『フィッシュ』を探すなら、わしの籠には何匹かいるぞ、しかも獲れたばかりで、とても新鮮じゃぞ、ほら~(蓋を開ける」
「ぉお~本当だ!しかも、まだ見たことない魚がいる…」
「ぷっ!…」
相手の手に入れた獲物を見つめるリシアは、本来の目的を忘れたように目を輝かせる。そして後方に立った妹が口を押さえて、自分の反応にくすくすと笑ったのに気づいて、リシアはふと彼女を睨んだ…
「…なあ、あいつの写真とか持ってかの?」
「えっ(・・;)?!あの……すみません…」
「そうか…なら仕方がないねぇ…(立ち上がる……よし、わしもそろそろ帰るじゃ。なあ、人を探すなら、やっぱ『村民登録所』に問い合わせてみるのほうがいいぞ。んじゃ~」
男は竿と籠を片付け、踵を返して去っていく。
「ぉお~こんな場所もあったのか?分かりました!おじさんありがとう(・∀・)ノ…ねぇマルコ、今さっそく『村民登録所』に行こう!」
「うん…しかしお姉ちゃん、あの場所って、どこにいるか知ってる0.0?」
「それは・・・・・・知らない!ねぇおじさん~ちょっと待ってよ><!」
しばらくぽかんとしていたリシアは、すぐに後を追った
「はぁ~姉ちゃんったら…」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
ゲラ村——
ここはゲラ島で唯一の集落だ。『タルス』のような繁栄した都市とは違う、こちらは簡素な生活スタイルをしていた。賑やかな子供たちが、街を楽しそうに追いかけているのがときどき目に入る。
周囲の建筑に林立して、今も地元の民族の原始的な特徴を保存されてきた。陽が落ちたいま、そこの茜雲景色が一段と華やかになっている。二人は船著き場から出て来て、それから田舎道をゆっくりと進んでいた……
「ねぇねぇ、私達は今、その『村民登録所』ってところに行くの?」
「まぁ、焦らない、焦らない~ついさっき、ちょっと考えてみた。ほら、もうすぐ夜になるから、とりあえず今どこかに泊まって、明日の朝からまたあそこに行こうね。うん?」
二人はふと立ちどまって、その先に目立たない建物を見ながら、何かを考えていた…
「……あれって、もしかして…民宿ですか?」
「うん…マルコにもよく分かんない。看板の文字も読めないし…でもあの枕の画像からすると、たぶんそうかも…」
「…じゃ~先に入って聞いてみようか!」
未知の部屋に足を踏み入れると、リシアが声をかけた
「あの…こんにちは~」
誰かの声を聞いた後、民族衣装を着て、いま爪を磨けていた少女がこっちを見た
【ワラー!!…ネインミロジ?(やべー、観光客か?)】
「ウヒー!…まっ、また現地語?ねぇ、今どうすればいいの?」
その一瞬、リシアはここの原住民が違う言語を話していることを思い出した
「えっ?そんなこと、マルコに聞いても…」
『あの~お役に立てることがあれば…』
二人があわてるのを見て、カウンターに立っていた見知らぬ少女が声をかけてきた
「えっ?!ぁあ、はい!私たちはしばらく住める場所を探していますので、だから…」
「あら、ここですわよ。いらっしゃいませ!えっと~お二人ですか?」
「えぇ~じゃ、二人部屋を一室お願いします」
「はい!!では、少々お待ちくださいね♪~」
受付の少女は、百年ぶりに珍しい客に会ったかのように興奮し、書類用の手帳を取り出して、記録を準備していた。すると、マルコが爪先立ちで、高いテーブルの前に頭を出し、彼女に挨拶をした。
『お姉さん、こんばんは♪ฅ( ̳• ◡ • ̳)ฅ~』
「うん?!あら、本当にいい子だった。ねぇ、お名前は?」
「マルコだよ!」
「あら、マルコちゃんか。私はパギー、よろしくね~?!そうだ、飴を食べてみたい?すごく美味しいくて、しかもここでしか見つけられないキャンディーなのよ」
少女は手帳を置き、引き出しからキャンディーの缶を取り出して蓋を開けた。
「キャンディー!うんうん、マルコにひとつください^^」
妹は飴があると聞いて、小躍りして喜んだ。
「はい、好きなのを選んでね!」
妹は缶からキャンディーを一つ取り出すと、自分の寂しい口の中に入れた……
「…味はどうですか?」
「!!うーん~(˶^ ꁞ^˶)マルコが泣き出したくなるほどのうまいにゃ!OwQ」
「へへ、でしょう~だってこれは生粋の【カミオッケー】で作られた飴だから、一度食べたら、そのおいしさは誰にも断れないよ。」
リシア『神…(・—・)?』
マルコ『OK…って(・д・)?』
「…あははっ~違うって。カ・ミオッ・ケー!つまり『鷹の爪』という意味です。それはこの島特有の野生の果実だ。その柄が、鷹の爪のような奇妙な形をしていることから、この名が付けられた。しかし生産量が不安定なので、こちらの皆さんは地産地消で市販はしないよ……あっ?!ごめんごめん、急に余計な話をばかりで、手続きのことを忘れてしまいました!><(あわてて手帳をめくる」
「いや、全然。むしろそんなことを今まで聞いたことないから、結構面白かったです!」
「そっ、そうなの…じゃ~もし興味があったら、あとでここのことをもっと教えてあげようね!」
「はい、楽しみだ!」
「じゃ、まず記録しますね。君の名前は…」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
そして部屋の中で、マルコは口を尖らせました…
「…で、なんでここに五日も泊まることになったの= =…」
「?!…いや、それはその~…今ちょっと気分が悪いから、こういう静かな場所でゆっくりしたいって…ほら、せっかくここまで来たんだから、このあたりをちゃんと見回ってみれば、意外な発見とか面白いことが見つかるかもしれませんよ!」
「それはそうだけど……姉ちゃん本当に大丈夫なの?無理しないでね!」
「えっ?!だい、大丈夫です、心配しないで^^lll……?!」
こういう時、二人はドアをノックする音を聞いた
『すみません~お二人の夕食を持ってきました。ちょっとドアを開けてもらえますか?』
パキーが運んできた郷土料理を見た瞬間、二人の目が急に明るくなった
マルコ「ぉお~パンとお肉カレーだ、おいしそう(。^﹃^。) 」
リシア「えぇ、いい匂いですね」
「はい。では、ごゆっくり♪~…あっ、そうだ!君たちに一つ伝えたいことがある」
「うん?…はい、それなんだろう?」
振り返ったリシアは、パキーを見て尋ねました
「えーと……まぁ~それはただ我々の先祖が昔から決めてきた古い習わしですが、でももし良ければ、やっぱこの島を訪れる皆さんには守って欲しい。つまらぬ噂だが、不完全な月の光に照らされ続けていると、なにか解けない呪いがかかると、ここではみんな信じている。そこで、満月の夜以外には、夜十時以降は家を出てはいけないというルールになった……」
「へぇ~そんな話、今まで聞いたことなかった!もう~あとで食事を終わったら、姉ちゃんと近所をぶらぶらみようと思っていたのに……」
「そうか…やぁ~迷惑かけちゃってごめんね……さぁ、ごゆっくりどうぞ~❤。もし口に合わないところがあれば、遠慮なく言ってね!それじゃ、お先に失礼しま~す!」
パキーがドアを閉めると、二人は目の前の料理を眺めた…
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
「(^—(^*)モグモグ)…うーん~この甘口カレーはすごくおいしいです。パンにつけて食べるのも格別にゃ!」
妹は幸せそうな顔をした
「えぇ~お肉もちょうどよく調理されているようだ…」
それに、知らない豆とすりおろしたジャガイモを入れたこのカレーが、その独特の香りが食欲をそそる……いや、カレーだけじゃなくて、パンにも今まで味わったことないスパイスが…もしかして、この島の特産物なのか?
「へぇ~面白そうじゃない。やぁ~どうしよう…なんだかますます気になってきたわ、ここのこと……うん?!…ほら、どうかしたの?」
こんなふうに囲んで夕食をとるの雰囲気で、マルコはかつて『タルス』国で知り合った友達のことを思い出していた
「……ねぇ、ジェニーと彼女の家族って、どうなっているのだろう?今ちゃんと食事をしているのかな……あっ?!」
「デコピン)ほら、心配しないでいいわ。オリビアさえいれば、たとえどんなことがあっても、きっと彼女たちを助けてくれるからさ。さて、晩ごはんを終わって休んだら、お風呂に入って寝ましょう!明日はまだやることがあるから、忘れないでよ!」
「お姉ちゃん……うんうん、わかった!^^」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
それから、彼女たちはこの質素な村で、のんびりと、しかし充実した日常生活を過ごした。パギーさんが暇なときには、親切な彼女がまるでガイドみたいに、この姉妹を案内してくれた。
そうだ。ねえ、知ってる?パキーさんと話してみると、彼女はいま父親に代わって民宿の経営を一時的に引き継いでいることを知っていた。家族は商人であったので、ときどき他の場所で商売に行っていた。ご両親は長年にわたって様々な地域の業者と交流した結果は、異なる言語を習得し、そして自分の娘に教えてくれた。
パキーさんの協力と紹介のおかげで、お互いの言葉が通じない問題を解決しただけでなく、彼女たちはここでいろいろな面白い発見を見出すことができた
・・・けど・・・
はぁ~楽しい時間って、いつも速いんですわね。このまま、づらい別れの時が、また…
「この間は、お世話になりました(お辞儀」
「パギー姉さん、バイバイ~!(手を振る」
「えぇ~お二人とも、どうかお元気で、また遊びに来てね!バイバイ~❤!!」
宿屋の外でちゃんとパッキーと別れたあと、彼女たちは任務を果たすために旅を続けた
「…ところでお姉ちゃん、いま調子はどうだった?」
「えっ?!まぁ、前より良くなったし、でもそれより…(晴れた空を見上げる)…この先に、何か面倒な事が起こらないほうがいいようにね……」
宿屋を出た二人は、石碑の行方を探しに森へ向かった。遠くの鳥達の高らかな歌声が、森の静寂を破って、穏やかな日差しが森を照らしていた。そして、前に島の地図を『村民登録所』の職員から入手した彼女たちは、今ゆっくりと森の草むらを越えて、渓流を渡っている。
「…結局、登録所に行っても、あの男のことって何も聞けなかったのか…はぁ~ったく、あいついったい何なんの?何も情報記録もないし、本当にこの森に住んでいたの……まあ、何も得られなかったわけじゃないけどね。『紀神碑』か……とりあえず、今はあそこに行ってみようか!うん?」
長い道のりの途中で、マルコは小分け袋から飴を取り出して、口に入れました
「ぁあーふむ!……うん~うまいにゃ!ねぇお姉ちゃん、一つ食べてみますか?」
地図を手に見でいた姉が断った
「…それはどうも……ていうか、さっき宿屋を出ていたとき、パキー姉さんがそれを贈るお土産だといっても、せめて少し遠慮しなさいよ!まるまる一袋持っていって、どういうことなんだよ…」
「うん…でもパキー姉さんは大丈夫言ってだって。それにして、これはここにしかない限定のお土産ですわよ。村を出たら見つからないからこそ、さっきのチャンスをとらえて思う存分取るべきじゃないですか^^~」
「あんたね……はぁ~この食いしん坊……?!ちょっと、あれは…(駆け寄る」
「えっ?!姉ちゃん、待ってよ…(((っ>ω<)っ__Σ(σ`•ω•´)σ」
前方の小さな空き地まで来て、リシアは足を止めた
「……これらの燃えた薪はまだ煙を上げている……もしかすると、ついさっきまで誰かがここに留まっているのかしら?」
「うーん……たぶんね~でもそれもおかしくないでしょう。だって登録所に勤めていたお兄さんが、この森には、たまに村の人たちが狩りにやってくるからって、忠告してくれたじゃないですか?」
「…まぁ~それもそうだ……さぁ、歩き続けよう!」
「はーい~」
二人は何も考えずに、このまま前に進んだ。しかし——
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どこか木の上で、一つ謎な視線が、今うしろからこの姉妹の動きを見つめている…
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
「?!わーい~♪リスちゃんだ—o(≧w≦)o」
マルコは興奮して駆け寄っていきました
「?!ちょっと、急に近づいたら、ビックリさせちゃ…ぁあ~もう間に合わないのか……」
「…もう~どうして逃げちゃったの、おいしい飴を持っていたのに…(落ち込んで」
リシアはゆっくりと歩み寄り、妹の頭を撫でてなだめる
「ほら、そんな顔しないで。あの子たちは石碑のところに行って、私たちを歓迎しているかもしれないわよ~」
「えっ、本当にそうなの?じゃ、私たちも早くあそこに行こう^^~…?!姉ちゃん、危ない!」
「シャァアアア——!」
妹の忠告が口から出た途端、後ろの木を這っていた蛇が急に飛び上がり、リシアに牙を剝いた
==【えっ?!クウヒャアアアァァ~——!!】==