PHASE-1 (新世界への第一歩—前編)_part_B
「ハァ~ム!(๑ ^)ω^)و✧…ゥウ~このココナッツ団子は甘くてもちもちしていて、すごくおいしい!もしお腹がまだ続けられたら、もっと注文したいなぁ~あれ?!……ねぇお姉ちゃん、さっきから餃子をいっぱい食べるって言ってたよね。どうして今は麺を全部食べ終わってまで、餃子を一つだけしか食べなかったの?…そんなにまずいですか、ここのギョーザは…」
「?!いや、そうじゃない……ただ冷凍食品より、生の方が食べたいだけなんだ…」
「えっ?これ、全部冷凍ギョーザで作ったの?」
「ほら、一つ食べてみたら、すぐわかるでしょう。中に入っている野菜は長期間肉と混ぜて、冷凍されていたせいで、肉の鮮度が影響だけでなく、野菜繊維のシャキシャキ感も味わえなくなっていた。そして餡はいろいろ調味料を吸収しすぎて、少ししょっぱいだ。あと餃子の皮も……」
「一個挟んで口に入れる)…ぉお~結構美味しいじゃない…ねぇ、もし姉ちゃんがそんなに嫌なら…ウニャ?!」
マルコは姉が残ったの餃子を一気に口に放り込だことを驚いた。
「嫌いだなんて言ってないわよ!ちょっと残念だと思っただけ…(-ω-(。))クシャクシャ」
「あははっ~…やっぱお姉ちゃんは餃子のことを厳しいすぎるよ。あの時からずっ~と変わらないんだね!」
ほっ…本当にそうなのか?
・・・・・・ウフフ・・・
あぁ~それは…そうかもしれません…
妹の言う通り、あの日から、私はこの地上で一番魅力的な『生き物』が好きになった!その「一口惚れ」の気持ちはずっと心の中に響いていて、今まで揺らいだことは一度もなかった。そしてこれからも、きっと……
**『一口惚れ』は『一目惚れ』から変わった言葉です
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
「……?!ねえねえ、あなた…ほら、さっき彼女のまぶたが少し動いたみたい」
真っ暗なその先に、見知らぬ女性の声が、いきなり私の耳に届いた。そして少し目を開けると、ぼんやりとした視線の中で、その女性が誰かに向かって手を振っているのが見えました。
「?!シーッ~—!いきなり大きな声を出すな!彼女を驚かせたらどうするんだよ…」
それからまた、知らない男の声が聞こえました。
「あっ、そう…ですよね……ああ、私ったら…うん?!」
柔らかい明かりが、少しずつわたしの目の前に広がる。意識が少し戻ってくると、自分はいま知らない部屋で横たわっていることを気づいたんだ…
「やっと目が覚めましたね、無事でよかった~(๑ᵔ⌔ᵔ๑)。ねぇ、体調いかがですか?」
「うん……こ…ここは……」
「心配しないで、ここは私たちの家です。そうだ!ねぇ、さっきからずっと眠った状態で、お腹もきっと空いてるでしょ。さぁ~まずこのスープを食べて、少し体を暖めましょう!」
「えっ?!あっ…ありがとう…ございます(受け取る……ふう~ふう~ふう………?!おっ、おいしい~」
窓の外には細かい雨が降っていて、部屋の柔らかな明かりが、暗い雲の下で暖かく感じられた。煙が立ち上るスープをぼんやりと眺め、それから冷たい唇をとおして熱いスープをすすっていると、意識が朦朧としていた私はいきなり元気を取り戻した。
焼きネギの香ばしい風味が鼻をくすぐり、そして鶏肉とキノコがスープの旨味を引き出した!
『美味しい…これめっちゃ美味しかった!!(ゴクンゴクン』
「?!ほら、ゆっくり食べて…」
それを聞いて、目の前の男がいきなり大笑いしました
「アハハ~そりゃ当たり前だ。だってこのキノコチキンスープには普通の食材だけじゃなくて、◯◯もたくさん入れてるんだからなぁ!」
「……コラッあなた、またそんな変なことを言うなら、すぐにこの部屋から出て行きなさい(= ^ =)」
「?!ったく、冗談だよ、冗談……まぁ、とりあえず、いまの君が少し元気になったを見ると、少し安心した~」
「…あの…すみません、君たちは…」
「?!はい。私は『マティナ』、そしてこちらは私の夫『ルーク』。ねぇお嬢さん、君の名前は?」
「えっ?!私?…私の名前って…あれ……なんだっけ?」
…こっ、これいったい何があったんだ!どうして私は、自分の名前を思い出せないの?
いや、それだけじゃない…
家族や友達、それとも以前の記憶までも…なぜか、頭が一瞬に真っ白になったのか…
早く——
早く、誰か…
私は、いったい誰なんだ…
たとえ…たとえ少しでもいいから、早く思い出してくれ!
しかし時間が経つにつれて、私は今なお迷いの足を引きずって、この返事無しの答えを探し回っていた…
【ぐうああああぁぁ~————!!!あっ、頭が…】
その一瞬、激烈な痛みが何の前触れもなく私の頭に飛び込んできて、まるで私の思考を邪魔するようだった……
「えっ?!なに?ねぇどうしたの、大丈夫か?」
苦しそうに片手で頭を押さえた瞬間、二人は慌ててわたしの体調を心配した。
【なぜだ…どうして今の私は…何も覚えてないのか…あっ~—頭が…!!】
そう…あの夜から、私は大切な記憶をすべて失ってしまった…それが私の終着点、しかしまた別の人生の始まりだった……
「えっ?!し…しばらく住まわせてくれるなんて…本当によろしいですか?」
ルークは頭を掻いた。
「…まぁ、そりゃ仕方がないだろう。だって今の君はまだ怪我をしているし、自分の記憶も……だいたい、君は俺が崖の下で拾ってきたんだから、このまま放っておくわけにはいかないだろう…」
「ということで、このあいだには、私たちと一緒に住んでもいいですわよ。他のことは、また後で話しましょう、ねっ!」
そして突然、ルークの頭にはひらめきが訪れる。
「…あっ?!でもな、もし良ければ、暇な時に簡単な家事をしてもらえると助かるんだ。だって俺たちはいつも下の料理亭で働いてるし、それに子供の世話とか……痛っ!」
それを聞いたマティナは、肘で夫の腰を軽く突いた。
「…コラッ、いいかげんにしなさいよ、もう~……ほら、彼をほっといて、今の話は無視すればいい。じゃあ、スープを食べ終わったら、ゆっくり休んでくださいね!」
「いや、喜んで、ぜひお手伝いさせてください!たとえ少しずつでも…私はこの恩に報いたいと思います!」
「?!あら、この子ったら…」
「おっ、それじゃ頼んだぞ!」
【~ウウワアアアア——~!!】
この時、部屋の外で子供の泣き声が聞こえた。
「?!あら、いけない。『魔王様』が目を覚ました。そっちの状況を見に行かないと…じゃあなた、ここは…」
「いや、気にするな。ここにいてくれるだけでいい。そっちのことは俺に任せろ。じゃあ、また後でな。」
「えっ?いやちょっと……はぁ~任せって、本当に大丈夫かしら(・−・;)…」
「あの…今の『魔王様』って…」
「うん?あら、なんでもないわ。ただうちの子供が拗ねてるだけなんだ。」
「なに?!それはつまり…君たちは魔王を生んで、そして彼を育てたのか?Σ(⊙A⊙lll」
「…ぷっ!あははっ~なんかちょっと面白いわね、君…『魔王様』なんて、ただ彼女のあだ名だけなんです。そう、か‐の‐じょ…女の子ですよ。でもこの子はね、いつもよく大騒ぎして、おむつを変えても、あやしても、夜通し泣いてなかなか寝てくれないって、まるで悪魔みたい、だから『魔王様』の称号を与えたんだ。」
「そう、そういうことか……ごめんね…私、勘違いしちゃってた(うつむいて顔を赤くなった」
「あははっ~ほら、気にしないで(^ ▽ ^)」
「……よお~!おむつ、一体どこに隠したの?」
突然、ルークが遠くから妻に声をかけました
「はぁ~やっぱり駄目だな、あいつ(= A =)……はいはい、今見に行くから静かにして!」
「…えへへ~なんか、とっても温かい家庭ですね~」
手のスープを見つめながら、なぜかそんな気持ちがした。それから、私はしばらくここで彼らと暮らした。最初はただ家事の手伝いをしていたのですが、一ヶ月ほどして、なんかちょっと暇たから、思い切って下の料理亭を手伝いに行きました。そして……
「うん?!おやおや~けっこう可愛いじゃん、あの子……ねえ、新人か?目が悪くないなぁ~おかみさん❤」
常連さんがお金を払っているとき、急に見知らぬ女の子が料理亭を手伝っていることに気づき、マティナに尋ねた。
「いいえ~彼女はただしばらくうちの家に居候して、たまには手伝ってくれただけです」
「へぇ~なるほどな……んじゃ、いまいくつですか?彼氏ができたのかい?もしまだ独身ながら、俺はここに来て応援してあげてもいいぜ(✧≖ω≖)ノ」
「…あら~それは残念です。だって私はこの子の『彼氏』なんだから。だからね、お客さん…もし俺の女に手を出したら、おまえの可愛い松茸さんを折ってやるぞ⌒☆」
その一瞬、マティナは魔女のような不気味な笑みを浮かべた…
「?!まあまあ、落ち着いて、あれは冗談だから……?!そうだ、今ちょっと用事があるから、じゃあな!」
「えぇ~行ってらっしゃい、また来てね♪…ε=(´ο`*)……はぁ~これはもう何人目だろう…ところで……」
マティナは視線を向けると、このお皿を片付けている女の子に、たくさんの客が興味を持っていることに気づいた。
「あの子、意外とモテるんだわね……もしそうなら……☆(罒ω罒)⌒$$~」
一日中忙しく働いたあげく、閉店時間がやってきた。そして……
「…やあぁ~これでまた来店の理由が増えましたね……じゃまたな、お嬢ちゃん。お仕事がんばってね❤!」
丁寧な笑顔で挨拶をすると、最後のお客さんも満足そうに店を出ていきました。
「はい!ありがとうございました~うん?」
皿を片付けていると、おかみさんが急にこっちへおいでと手招きしていた。
「…あの、どうしたんですか、マティナさん……?!」
彼女はハンカチを持った手を伸ばして、優しく顔の汗をぬぐってくれた。
「…今日はお疲れ様でした!…ところで、初日の仕事はいかがでしたか?大変すぎとか、それとも…」
「いえ、大丈夫てす。お客さんから難しい質問をされることもあるけれど、ここで一緒に働いているお兄さんやお姉さんたちはみんな親切で、助けてくれるから…」
「女将さん、先に帰るぞ!またな、お嬢ちゃん~」
残りの店員も仕事を終え、帰ろうとしていた
「えぇ~きょうもご苦労さま……ねぇ、これからも手伝ってくれますか?」
「うん、もちろん!お役に立てて本当によかったです」
「あら~助かったわ、やっぱいい子だね、君。じゃ、これからも頼むわよ……あっ?!でも安心してください。私さえいれば、知らない人に君の指一本触れさせないと約束しますから!」
この時、ルークが料理を出してきた。
「よし!…さあみんな~晩ごはんの時間だ!やあぁ~今日のお客さんが多いな。一日中台所で働いていて、息もできないくらい忙しかった…」
「そうですわね、お疲れ様でした。ほら、一緒に食べに行こう!」
「うん^^~!あっ、マルコを呼ばないと……ちょっと待ってて!」
私はそう言って、二階へ駆け上がった
「えっ?!いや、俺が……あははっ!どうやらこの子は俺たちの子供と仲が良さそうだなぁ~」
「えぇ~…まるで…本当のお姉さんみたい(❛ᴗ❛)……」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
「はい、あ—ん~」
「ハァ~ム!…うんん♪(o´ω`o)」
私は食卓の前で幼いマルコに食事を与えていた。彼女はゆっくりと食べ物を噛んで飲み込むと、ふっくらとした顔に満足な表情が浮かんできました。
「よしよし~今日の食欲もいいですね…じゃ、もう一口食べてね~あっ…あれ?ねぇ、マティナさん、どうして食事を続けずに、ずっとこっちを見てるの…?!もしかして、私の顔はどこか汚れていますか?」
「?!いいえ、違いますよ…あら、ごめんね。今はただ、君がマルコのお姉さんだったら幸せだなと思って……」
ルークは雰囲気が変わっているのに気づき、手に持っていた食器を置いた。
「ぷっ—!…ほら、今は食事の時間だぞ!なんでいきなりそんな話を…」
「実はね…この子を産んだ後で、私の体がある事情で体調を崩した。これから他の子供を作って、マルコの付き添いをしようと思っても、ほとんど不可能なことになった。だから…」
「・・・・・・」妻が重い話を切り出したのを聞いて、ルークは黙り込んだ。しかし、その時…
「ブーダアダア~^^」
マルコは無邪気な顔でこっちを見ていた。そして、彼女は小さな手を振りながら、赤ちゃんの言葉を喋った。
【…お姉さん…か……まあ、いけないわけじゃないけど…】
「えっ?!そっ…それはもしかして…」
「マジかよ…まさか君…」
「…ど…どうせ今、他に行くところがないんだから…じゃあ、マルコと一緒にいても…いいですよ」
「~ワァワァ♪~^^」
マルコはその言葉の意味を理解したらしく、急に嬉しそうに声を上げた。
「?!いやいや…その気持ちがありがたいけど…でもな、彼女が言いたいのことは、君がマルコのお姉さんになって、そしてこの家族の一員として、一緒に暮らしてほしいってことなんだぞ!その意味って、本当に分かってるのか?」
「…うん……じゃ~これからもよろしくね……お父さん…お母さん( // ^ // )」
「?!そっ、そんな…おっ、お母さんなんて……」
その言葉を聞いた瞬間、マティナは顔の下半分を覆って、感動の雫を流しました。そばのルークも心の興奮に耐え切れず声を上げた。
「うおおおぉぉ——~!今の俺は、最高に『ハイ!』ってやつだ!!ほら、今から世界一番最高のお酒を持ってきて、この素晴らしい日を思う存分祝ってやろう——!!」
「…ちょっと!もう~あいつ本当に…(⇀‸↼‶)…あははっ~笑わせてごめんね(涙を拭く…ほら、マルコは私に任せて、君も早く食べて頂戴、空腹にならないでね~」
「うん。じゃあ、いただきます!……あれ…さっき仕事をしていて気づいたんだけど、この料理を注文するお客さんが多いんだ。なんかおいしそうで……ねぇ、これ何なの?」
「えっ?いや、まさか食べたことないの?あっごめん、忘れてた……これが『焼き餃子』ですよ。うちの店で大人気の料理なんだから、ほら、ひとつ食べてみて~」
「へえ~そうなんだ……なんかすごいですね…(๑•﹃•๑)…ぱくっ!」
「どう?おいしい?」
もぐもぐ・・・・・・ぐる・・・
【……ぅぉぉおおおお——これ、好きだあぁ——!!】
なんだよ、これ!
今まで味わったことがないおいしさが口に広がるとき、眠っていた魂が元気がみなぎってきたような気がした。あの一瞬、桃色のハートが瞳から浮かんで、声帯がなぜか暴走して叫んだ。
「おいおい、急に何があったんのか…?!」
慌ててお酒を持って駆け寄ってきたルークは、私が自分のイメージを無視して、目の前のギョーザをすべて食べてしまったことに気づいた。その速さに目を見張るものがあった…
「これ、まだありますか?(ガツガツ」
「は…はい?」
ルークが驚いた顔でこちらを見ています。
「飲み込む)…ねぇルークさん、じゃなくて …お父さん、この『焼き餃子』って、台所にはまだあるのか!」
「いや、あれはきょう残りの分だ…っていうか、そこには全部20個だぞ、お前なんと一瞬で…」
「えぇ~どうやら、この子もあなたの作ったギョーザが好きみたいですわね…^^lll」
「うんうん…すごく、とても、滅茶苦茶美味しかったです!これは人生の中で一番おいしかったものなんです!これくらいで全然足りない…私…もっと食べたいんだ!!」
「?!アハハッ~分かった分かった、明日は一部を取っておいてあげるからな!あっ、そうだ!あのさ…ついさっきまで、君はもう俺たちの『半分の娘』になったんだろ。だとすれば、これまでいつも『お嬢ちゃん』と呼ぶわけにはいかないよな。なんかいい名前をつけないと……?!じゃあ、そんなに俺の作った餃子が好きなら、これからは君って『餃子ちゃん』と呼んだらどうかな?アハハッ~—!!」
「はっ…はあ?!ちょっとあんた、さっききっと酒を飲んでいたわよね。男の子でも女の子でも、人の名前は大事なものです。そんなふうに名前をつけるのは良くないでしょう!」
「うん……面白い(まじめな顔…良かろう、ではお言葉に甘えて、この『餃子ちゃん』という名前をいただくぞ!✧(≖ A ≖)ノ」
「?!ちょっと、嘘でしょう!どうして君までも…」
「アハハッ——!やぁ~どうやら我々は同じセンスを持っているようだな!お前のようなさっぱりした娘が、俺の気になるタイプだ!さあ、お祝いして乾杯——!」
「コラッ、これ以上飲むな——!」
【こうして、この泣き笑いのような変な名前が、くらくらした状態で──生まれてきた】
◇なんか不思議な感じだ。気がつくと、この名前も長い間、私のそばにいてくれた…
◇正直…あの時、どうしてその名前を誇りに思ったのか、私自身もよくわかりません…
◇もしかしたら、家族からアイデンティティーを得たという安心感だろうか…
◇…まあ、今はもうよく覚えていない…それに、もうどうでもいいことだ…
父さん、母さん…いつもお世話になってありがとう…
でもごめんなさい。だって今はすべてが変わってしまった…
この先に待っているのは、今まで経験したことないの厳しい道だ。だから…
この可愛いっぽいの名前を、純粋な思い出と一緒に胸に埋めておく時が来た。
…『勝利と希望の光をつかみ、未来を照らす伝説のヒロイン』…か…
ありがとう、オリビア姫様……これらはまさに、今私が望んでいるのものだ…
——『リシア』——
これからの私は、この新しい名前とともに、自分の道を切り開く!