PHASE-3 (眷属に導かれた出会い—後編)_part_A
地上に降り立った二人は、ちょっとカッコいいセリフを言いながら、それぞれの顔についていた半分だけの妖怪の仮面を外し、彼女たちの前に本当の姿を現した…
たとえお互いの性別は違いますが、しかしその同じ赤茶色の髪色、身長の差もあまりなく、そして質素な粗末な白いタンクトップを着ていること……彼らの本当の関係は、まだはっきりとは判断できませんが、お見かけからすると、いま目の前に現れた二人の子供は、まるで双子のような存在だった……
「?!…まっ、まさか、ここで他の人間と出会えるなんて……しかし…なんだその登場ポーズは…どこかの戦隊の動きを真似するのか…」
マルコは嬉しそうに拍手した
「ぉお~すごいすごい、まるでテレビで見た主人公の出番みたいで、超かっこいい!えっと~…(空の色を見て時間を判断した)…こんばんは(^o^)/~」
蓮はそれを見て、うなずき返しました
「うむうむ。こんばんは…?!いや、違う…」
「ふん!身の程知らずな奴め…よくも我々の聖域に侵入するとはなあ!さぁ、覚悟しろ!」
「?!うひいい——∑(Q ω Q)!!」
脅されていると感じたマルコは、慌てて姉の後ろに隠れた
「…もしこの二人が、本当ただの子供なら……(ゴホンゴホン)…やぁ~はじめまして♪~私の名前はリシア、そしてこちらは私の妹、マルコ。えっとね、勝手にこの場所に入ってきたなんて、確かに私たちのせいです…もしこの前にお二人に何かご迷惑をおかけしたことがあれば、今はここで謝っておきますね。でもご安心ください、もうすぐここを出て行きますから。しかしその前に……私たちね、今は大きな鳥に連れて行かれた、猟師みたいの服を着た女の子を探していますから、お二人は見たことがありますか?」
「?!はっ、やっぱあいつの仲間か……お前らなんかどんな理由とか目的があろうと、俺様は聞きたくねぇ、しかも興味もねぇ!そして、ここは人間が勝手に立ち寄れる観光地ではない!分かったらさっさと帰れ。特にお前だ、巨乳牛!」
「なっ∑(0///0)?!……おい…私は今、貴様に不適切な用語を修正するチャンスを与えよう。今もう一度さっきの言葉を慎重に言ってみろ…」
その微妙につけられたあだ名に、リシアは拳を握りしめた
「?!ほう~なんだ、そのムカつくそうな顔は…もしかして俺とやるのか?はっ、言っておくが、たとえ薄い布みたいな弱い女を相手にしても…この俺様の火の鉄拳は手加減しねえぜ!」
「あら~上等じゃない?もし相手がただ挑発的な言葉を喋るばかりのガキだけなら、困ったわ。それじゃ…(背なかの【双姫】を出す)…今からさっき貴様が言ったの『薄い布』で、その不潔な口をきちんと拭き掃除しておこう!」
「へえ~ほら、やれるものなら、やってみせろぉ!」
『紅ちゃん、落ち着いて!』
『お姉ちゃん、喧嘩しちゃダメ!』
お互いの怒りがぶつかりそうになった瞬間、隣にいたロリたちが自分の仲間に抱きついて、味方を止めようとした。そしてもがくうちにふと振り返った蓮は、何かに気づいたようた……
「…えっ?!お姉さん…傷ついた?」
リシアは腕についたその剥がれかけている絆創膏を眺めて、すぐに手のひらで押さえ、もう一度貼付します
「うん?ぁあ、これはね…さっき森の中でうっかり転んでしまたから、手足をちょっとすりむいただけです…まあ、大丈夫ですから、気にしないて」
「そうですか……よかった…」
「ふん!ダセエな~あんなに不器用だし、悪人にも見えねえけど……まあいい。おい、あの女泥棒はともかく、おまえ達も『フェニス』というの男を探しているんだろう?」
相手の口からその名前を聞いた瞬間、リシアはびっくりしました。だって彼女たちは、今までこの男についてのことを、二人に話したことがなかったからだ……
「?!いや待って、なぜそれを…」
「どうした~驚いたか?…だってさ、お前その大切にしていた仲間が、俺たちに捕まって拷問を受けた時、お前たちの目的を全部話してくれたからなぁ!それが『裏切り』ということだよなぁ!どうだ~今のお前たちは、あいつをがっかりしただろう!」
「…紅ちゃん、それ言いすぎ(҂`・_・´)…」
「?!ってことで、やっぱお前達がトリーさんを……貴様いったいなにをした!彼女をどこに隠したんだ!!」
「そうよ~早くトリー姉さんを返して><」
隣のマルコも怒っていました
「はぁ?おいお前ら、それが、人間が何か頼みごとをした時に見せるべきの態度か!そう言わなくても、返してあげるんだよ、バカ!…(親指で向こうを指しました)あいつってな、今はあそこで監視されていた……ですが、お二人を彼女に会わせる前に、まず俺の質問に正直に答えてくれ……なあ、わざわざ『フェニス』を探しに来てるなんて、いったい何の用がある!」
「?!まあ、それは…実は…」
リシアは口ごもっています。その途中で、妹がいきなり会話を割り込んできました
「私たちの世界に侵入し続けるの悪者を阻止するため、フェニス兄さんの力が必要なんです。前に会った仙女お姉さんがそう言ってましたの!」
「何にそれ、全然意味分かんねえ……力をもらいたいなんて、寝言は寝てから言えよ!俺たちの兄貴は、お前たちには会わない、しかもあんな大切な力を、お前たちみたいな奴には絶対に貸したりしねえから、さっさと諦めてくれ!」
「?!『兄貴』って…ってことは、その男は君たちの知り合い人ですね?だったら、いっそ私たちを連れていって、本人と直接話をしてみればよかったんじゃない?それで駄目だったら、また諦めてもいいでしょう?」
「?!冗談じゃねえ!あの方はこの聖域の王様であり、神のような存在だった!親衛の一員として、俺たちの命がある限り、こんな得体の知れない者が兄貴に近づくことは絶対に許さねえからなあ!」
「うんうん」
隣の女の子も納得したように頷いていました
「・・・はあ~はいはい。つまり、会いに行かなければいいんでしょう?じゃあ、今は案内してくれて、我々の仲間を見つけたら、三人でおとなしくここを出ていけば問題ないようね?」
「えっ?!でもお姉ちゃん……?!」
マルコが反対しようとしたとき、隣にいたお姉さんがいきなり彼女の口を押さえながら、心の中で何かいい計画があるみたいに、こっちを向いて瞬き合図をしました。
それから、紅は腕を組みました
「…まあ、そうする。んじゃ、あとはこいつが、お二人をこの炎の湖を渡らせてくれ……ほら、全員はもう揃ってますから、いつまでお風呂に入るつもりなの、今すぐ出てこい——!!」
_______【グウゴオオオオオォォォ~ᕦ(҂`Д´)ᕤ——!!】_______
その言葉が途切れたとき、目の前の溶岩湖でなにかが動いていた。次の瞬間、泡の立つ熱いマグマの表面を、さっき倒れたばかりの岩の巨兵が真っ赤な体で突き破り、再び勇ましいような姿で、みんなの前に現れた!
「うえっ?!『カチカチお兄さん』が…復活しちゃった~——!!」
この驚くべき光景に、姉妹が目を見張る
「うそ…まだ生きてるのか……?!しかも、体がいきなり何倍も大きくなていた。さっき【双姫】にやられたの傷も、こんな短時間で……なんてやつだ……」
「まあ、一応紹介しよ。こいつはアイデン。俺たち二人が共有し、頼りになる仲間だ!普段には少し間の抜けたように見えるけど、その戦闘力は体温の上昇とともに爆発していきますので、甘く見ないほうがいいぜ!…ほら、黙んないでなんか言えよ、挨拶挨拶!」
==【グウゴオオオオオォォォ~——!!】==
「うわあぁぁ~!!…ごめんなさい、ごめんなさい!!傷つけるつもりじゃなかったから、許してください~……><lll」
相手の大きな叫び声が聞こえると、二人は怯えたように膝をついて、さっきのことを詫びました
「・・・ねぇお前ら、今なにをした・・・」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
お互いの誤解が解けたところで、紅が手を伸ばし、知らないの魔法をかけると、噴火を繰り返していたマグマは、なんと一瞬でおとなしくなりました。それから、この四人は二手に分かれ、それぞれアイデンの手のひらに乗って、しばらく落ち着いた溶岩湖を越え、目の前に謎の塔がそびえる孤島を目指した。
「えへへ…えっと、さっきはごめんね。怪我してない?」
妹はアイデンのゴツゴツとした岩肌をそっと触りながら尋ねました
『・・・グウゴグウゴオォォ・・・』
リシア「あはは~…それは『大丈夫』って、という意味ですか…^^lll」
「うん?…おい、蓮。なんであいつらばっかり見てんの?」
「えっ?!なん、なんでもない…ちょっと気になっただけ…です0///0」
「・・・(눈_눈)・・・」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
「ほっと!(一歩踏み出して着陸します)…ほらマルコ、手を出して。気をつけてね」
「…へエイ~着いた!ありがとうね、アイデン兄さん(手を振って」
『ゴオゴオォォ——ᕦ(・—・)ᕤ!!』
「?!はあぁ~ねぇ、お姉ちゃん、今の見た?『カチカチ』…いいえ、アイデン兄さんはなんかわかりそうだったみたい^^」
「えぇ~よかったですね」
紅は再び、後方のマグマに向けて魔法を繰り出し、穏やかだった赤い海をもう一度復活させた
「…ふん!くだらん……ほら、早く行こっ…ちょっ?!おい、待って!なんでそこにはあんな大きな穴が……いったい誰の仕業なんだ!」
「不思議…前までは無事だったのに…」
隣にいた蓮も首をかしげています
「?!あははは……やぁ~ごめんね、お二人とも^^lll…」
先ほどの出来事を思い出したリシアは、恥ずかしい顔で二人に謝り、それから山を取り囲む長い石段を歩きながら、事情を話しました…
「マジかよ…あんな遠い距離からで……?!へえ~そうか。どうやら胸だけじゃなくて、力とか根性までも牛みたいだなぁ~」
「がまん…がまん…(こぶしを握りしめる」
「ったく…人間なんて、本当に『遠慮』というものを全然知らんのか?まずは仲間を誘って、他人の縄張りに侵入し、そして許可なく勝手に実を摘んで、気に入らない存在があれば相手を殴ったり、さらに暴力を振るって、こんな神聖な場所で、思うままに破壊するなんて…もしそんな横暴な行為が兄貴に気づかれたら……あっ?!こ、こら、蓮!なんで急に立ち止まるんだよ!」
文句な話を言っているうちに、紅は前に歩いていた仲間にぶつかってしまった…
「…い…いなくなった……」
蓮は驚いた顔で、前方の平地を指差した
「はぁ?お前、何を言って……えっ?!」
二人は先ほどトリーが置かれていた場所を見つめて、そしてなんと、人質はいま何の前触れもなく、彼女を監視していた翼獣たちと、一緒に姿を消してしまいました…
「きっ…消えた…どういうことなんだよ、これ。みんな一体どこに行くの?なんで一号、二号、三号までも……?!いや、まさか!」
「ちょっ?!…ほら、待って!」
何かおかしいと気づいたの紅は、自分で何も言わずに、道を進んでいきました。それを見た皆さんもすぐに後を追いました。うろたえたまま頂上をめざして、やがて石段の先に来たとき、道案内の子供たちは目の前の巨塔に驚きました。なぜなら…
===『・・・そっ、そんな・・・』===
【せっ…正門は開かれたあぁぁ——!!!】二人はびっくりして、声をそろえて叫びました