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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
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さぁ、星という名の光を灯そう

「君たち二人はゆっくりと歩いているけどお待ちかねの『星海祭』までの時間がすぐそこまで迫っていることを教えるのとその『星海祭』で何をするか具体的にだけど手短に話すからまた聞き返すのは無しで頼むよ、まず私の転移魔法を何回か行使してキードゥとグクェフ、ザンクス、ブリペにイリューフさんが運び出す予定だった物は急いで運び終えた」


転移する前に走っていたのか少し呼吸が早くなっているグリエさんの為にゆっくりと歩いていたのだが何度も背中を叩かれて速く歩く事を促される。心配しただけなのにその反応はないんじゃないだろうか、その後は走りはしなかったが早歩きの状態で歩いていた。


「荷物運びをしている中でザンクスにジェバル君のお仲間さんであるイプロちゃんとオルフィット君がいたり、他の団員は船の修繕に専念させて情報収集していたみたいだけどイプロさんはなんか高位の職業を任されている魚人族とアイコンタクトしていたみたいで色々と情報とか()とかも貰ったみたいでイプロちゃんがジェバル君に渡しといてって言われたから忘れるとあれだから今渡しちゃうね」


急足の中でグリエさんから貰ったのは掌に乗るものでここ海底都市では今まで一度も見たことがないものだった。


「これは……パッと見て懐中時計?」


「それが分かるなら説明は必要はないわね、急いでいる時に説明を要求されたらお手上げだったけど良かったわ」


「見たことのない魔法道具だな…私が海底都市内で生きていて一回も見たことのないとはな……よく見せてくれないか?」


アウェルは懐中時計に興味津々に覗くが数秒経てばどうしようするかが分からない為すぐに飽きてしまった。アウェルの反応を楽しむのもいいがこんな所にも魔法道具…というよりは実生活に使えるような物が海底都市で使われるのかすらも分からない。なんせここに来て三日間ずっと時計なんか見たことがなかったしいつも同じくらいの明るさだからそもそも時間確認する必要がなかったのもある気がする。


「イプロとアイコンタクトしたっていう魚人族はこれをどこから入手してどう生活していたのかは不思議だが今考えるのは止めておいてこれでキッチリとした時間が分かるのは嬉しいな、ずっとアウェルの腹時計に頼るのはいいのだが曖昧すぎて困っていた所だったからな」


「心外な!あの更地(死んだ都市)で生きるか死ぬかの瀬戸際で培った能力なのだからそれに文句をつけるのならジェバルであろうと怒るぞ!」


「はいはい、喧嘩しない喧嘩しない。それよりもさっきの話の続きね?私たちはイプロちゃんと合流できた所で『星海祭』の内容について満遍なく聞くことができた」


長かったので要約するとまず火付け役は塔に向かい守護者(ガーディアン)と試練という名の戦いを行うのそれは海底都市に必ず一つあるから全員が一つに挑戦すると時間がなくなってしまうから悪手ってことは分かって欲しい、とのことだった。

取り敢えず火付け人である自分達は塔に向かって守護者と戦えばいいと言う訳なのでそれまで調べていたものと大体合うからそれまでの努力は無駄にならなかった事だけマシだと心に受け止めておこう。それよりもグリエさんが最後の方に言っていた必ず一つ塔があるのなら一つに全勢力を向けるのではなくいくつかの人数で行けってことなので


「じゃあ自分は…アウェルと一緒に」


「ジェバル君は一人でお願いね?」


「「えっ」」


「“えっ”じゃないよ二人共、ジェバル君は私たちの中で一番の攻撃役なんだからできればだけどあの鱗飛ばしてくる奴の相手をして欲しいって言うのもあるし…これは他の子からも同意を得ての発言だから私個人の意見ではないことは理解してね?」


たった一言だけでとてつもない程の冷や汗が体中から噴き出ているのが身に染みて分かる。だってあの一人で持ち堪えるので必死すぎた奴が今度は多分本気で襲い掛かってくるってことだろ?それにあの時は守護者は終始ニコニコ顔で命のやりとりを常に望んで戦ってくるような狂戦士(バーサーカー)だ。アウェルが援護してくれたことで安定を取れていた部分もある。

そんなことを頭の中で浮かばせるだけでどうしようもなくなるが相手があの鱗野郎という訳でもない、あのアウェルの攻撃を軽々と止めて見せたあのもう一人の守護者かもしれないし他にもいるというのだ。


「マジ?」


「うんうん、マジよりのマジだからジェバル君には踏ん張って欲しいんだけど…アウェル君は私と行動してちょっと先のグクェフで待機して挑戦することになってる。イプロちゃんとオルフィット君はザンクス、一番奥だったけどブリペにはマディーちゃんが一人で頑張ってもらうことになっている」


マディーさんが自分と同じ状態になっている人がいてホッとしているのはあまり良くないことだろう。だけど前にあった時よりも魔力が多くなっているように見えた気がするしそれよりも腰に掛けていた魔剣が異様だったのは間違いなかった。

自分の使っている武器とは違って中身が丸っ切り変化したような気がする、そんなことを考えているとマディーさんへの心配はただの杞憂に変わっていってなんだか馬鹿馬鹿しくなってきた。


「それで…グリエさんは伝言ゲームと一緒に行動するアウェルを回収する為にわざわざ転移魔法で移動してきたって訳ですね」


「そういうこと、海底都市にもうちょっと滞在してやりたいことはあるんだけど運がよければできるんじゃないかなって位の考え方だからそこまで気にしてないし……それより時間は大丈夫?」


さっき貰った懐中時計を見ると日付の変わる十二時まであと残り5分を指していた。反応からしてヤバそうな顔をしていたのかすぐに察したグリエさんは横に転移魔法を展開し始めた。


「時間が迫っているなら私とずっと喋っている余裕もないしこっちもこっちで準備があるからね、健闘を祈っているよ。ほら、アウェル君!早くこっちに来ないと魔法をが使えないから!」


「グリエ殿は忙しないお方だな……ジェバルよ、私も守護者に火付け人として試練を受ける身、共に頑張ろうではないか!健闘をいの」


アウェルが真剣な体を貫き続けゆっくりと喋っていた所為で最後の言葉を言う手前でで魔法が起動したことでこちらからしたらとても締まりの悪い感じになってしまった。

もう一度時間を確認して自分に緊張を持たせながら塔に向かい走った。


















「知らねえのにこんな所にやって来る馬鹿なんている訳がないだろうが…まして仲間と一緒に来ているのなら話くらいは聞いているだろうよアホな『お星様』さんよぉ…」


目の前にいる守護者は呆れながら喋るのだがジェバルからも何も言われていないしなんならジェバルも知らないと言うのもあるかもしれない。あいつは何か俺と似ている部分があるかもそんな可能性もあるだろう


「それよりもこんなところに来た理由を教えてくれないか?ただ今みたいに人のことを馬鹿にするために来た様にしか考えられないが」


「来た理由は『お星様』の喋った事もあるが…それとは全く違った理由があるがぶっ飛んだ返答にインパクトがありすぎてな、別に馬鹿にしている訳ではないからな?勘違いすんなよ?」


じゃあ何故すぐ言わないのだろうか、さっさと言えば問題無いのだが…無自覚ながら嫌そうな顔をしていたらしく守護者もそれと似たような顔をしている。


「うーん、欠片のことは今じゃなくてもいい話だ。それよりも奥にいる同族で危ない方の知識の池に飛び込んで要らない事を知っちゃったイリューフ君は何かここに入れられての感想は?」


「正直、よく分からないな。守護者様がそんな風に言うのなら厳重にしている所に飛び込んだとしても咎めることもなく罰を与える訳でもない、そんな趣味だけで動く俺等に関心がないってことなんだろ?」


「いやーそんなことはない、趣味というか何かをしたいという欲求がただ強い奴に縛りを入れると縛りに抗って自分を犠牲にして暴発するかただの無能になるだけだからそんなことを俺達がする義理なんてものがない。現に言っていることと真逆な事をお前にしているがこれはあのアホ野郎が決めた独断だから文句はそいつに言ってくれな」


さっきまで自分が拘束されていた所で壁に寄りかかりながら不貞腐れたような言動になりつつも喋っているのだが残念ながら自分からしたら何のことかはサッパリの領域だ。趣味?縛り?外部から来た自分からしたら全く持ってどうでもいいが何か守護者と言われているこいつにただ仲間をどこにやったのかを殴ってでも聞き出したい


「ところで守護者様は時間を気にしなくていいのか?連れて来られる前でも把握していたつもりだがもうそろそろお祭りなはずだ、ここは確か時間の進みが早いから尚更だ」


「……そうやって話題を変えるのも悪知恵に浸った原因なんだろうな、確かに時間はないが切羽詰まっている訳でもない。心はいつも少しは空けているから出来る……とかいう話も聞く気なさそうだからここで同族の意見を素直に汲み取ってあげるとするか」


そう言って守護者は牢屋の前から立ち去って行った。今の話に首を突っ込むのはよして終わったら聞こうとしていたのだが今ここで引き止めるとイリューフが何をするか分からないので止めておく。


「そういや『お星様』さんの仲間さん達はほ・ぼ・全員が生きているから安心しておけ、だけど一人だけ動向が掴めなくてなっていうのが一つとその牢屋からは多分……数時間後ぐらいには開くんじゃないか?牢を外すなんてこともやったこともないから分からん」


振り返った守護者は仲間のことと牢屋について話すだけ話してそのまま闇の中に消えていった。しかし自分はこの時仲間が無事という単語しか頭に入ってなくてのちに後悔することになる。

体調崩して更新が遅れませんように

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