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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
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宣言

それからの拳と二つの刃を交えた戦いに言葉など全く必要などなかった、ただ自分の目の前で嬉々として戦っているのを見ていると何だか馬鹿馬鹿しく感じてくる。今、自分の両腕には大剣とも称される物を二本も振り回しているとなると時々力の配分を間違えることがあれば体の重心が取れなくなりふらついたり転びかける時が多々あるがそれは自分の得意分野でもある魔法を応用して持ち堪えるように努める。

空中に浮かぶ二、三枚の鰭が自分の攻撃を器用に避けては懐の中に入り込んできて突発的に攻撃するような素振りを見せたり見せなかったり…規則性の持たない動きに翻弄され攻撃に移った鰭に対しては変光星の【起爆】に【超煌弾】の爆発を利用して軌道を無理矢理ずらして被害を最小限にする。攻撃をするために近づいてきた魚人族には終亡志刃を前に突き出して焦点を定めて【薙風】を飛ばすが建物の影に隠れていた数枚の鰭によって遮られる。

何やっても鰭に攻撃を防御されてしまい全く相手に攻撃が届かない…やっぱりまずは本体よりも鰭の部分破壊の方が先か?


「俺の鰭の破壊を優先するのはいいが……本体()の事も忘れないで欲しいなぁ!!」


「!?」


一瞬体の動きを止めて鰭の動きすらも完全に止まりただ空を斬った自分のことを他所に飛んでくる魚人族に反応できずに体を飛ばされながら押しつけるような形で殴り続けて来るのだが始めの攻撃を防御できていないためしっかりとした防御をできずにいる不味い状況となっている。

こんな時どんな顔したらいいか分からないので若干引き攣った顔をして変光星を途中から差し込み拳を振り上げ攻撃を中断させて下から掬い上げるように終亡志刃を振り上げて攻撃を狙うがすかさず鰭が防御の役を担ってカウンターは失敗に終わり間合いを開けるために前方に無数の棘の形をした氷を地面から生やすが関係なしに突っ込んでは爽やかな顔でこっちに接近してくる。


機械機器(ショベルカー)みたいだな!!クソ!!!」


「ハハハ!!そんな言葉なんて全く持って知らないがそんなものがあるなんて陸には俺の退屈凌ぎのものが大量にありそうで愉快だな!」


単なる殴りだけで簡単にも空中を散歩していることにどうしようもなく思うが飛ばされている中開けた場所に移動したと思ったら前方から鰭がこちらに向かって【水球】のような魔法を発射しようとして来るのを目視できたが結構エグいことするな…【疾風】を体に纏わして体をそのまま浮かせて風魔法であいつからできる限り逃げる姿勢に移る。さっきまで殴りに特化したような行動ばっかしだったくせにここで魔法を入れて来るとかほんとここからどう切り返していくか…

飛ばしてきた魔法を【岩石弾】を飛ばして相殺しつつもう一度魔法を撃つというブラフを含ませてそのまま自分の周辺に飛ばしていると考えられる三枚の鰭を今の内に数を減らせればと思い斬り叩こうとしたのだが剣先がギリギリ届かなくもどかしく感じ取れたので半ば運頼みで変光星の一部分だけ【回転型】に変えて一つだけぶつけることができそのまま【超煌弾】を大量にぶつけ自分の攻撃範囲に持って来ることができ左手に持っている終亡志刃で突き刺すと魔力を感じ取れなくなり力も感じ取れなくなり塵のようにサラサラと崩れ落ちていった。


(部分的且つ瞬間的だが変光星の型を同時に二つも使えることできたことが自分でも驚きが隠せない……鰭に関しては破壊というわけでなく()()()()使えなくなるができなくなる感じなのだろうか…実際魔力が戻るなんてことは感じ取ることはなかったが微かにだけど自分に戻している可能性もある)


変光星を地面に突きつけてブレーキとして利用して地面に足をつける。鰭はもう一度こちらに魔法攻撃をしようとしているところで真後ろから巨大な剣撃があらぬ方向に飛んでいって遠くに建てられていた建造物を斜めに切り落とした。


「お?ジェバル殿じゃないか!流石に合流をしなければと思い転々と移動していたのだが自分の好物の誘惑には負けてしまうわ、目の前で何かに好物の体に穴を大量に入れられたときは無性に腹が立って好物を切り刻んで粉々にしてしまったことに落胆したり…やはり心を落ち着かせないといけないのだと分からされたよ」


「情報量多い!今はそれは後にしてこの鰭を頼みたい!」


「成る程………鰭か。乾燥させて藻入りのスープに浸して食べると美味いぞ?」


そんなこと一ミリも聞いてない事をよく喋るやつだな…変光星でこいつの頭を爆散してやりたいと思ったが今はそれどころではない。

アウェルが料理について話していても関係なく飛んでくる鰭からの魔法に関してはさっきと同じように【岩石弾】で対処すると待っていたかのように魚人族が拳を上げて準備をしていた。

【超煌弾】を飛ばして先制して攻撃できたのだが爆発を物ともせず近づいて来る魚人族の横腹をアウェルが狙ったように斬っていった。


「チィィィ…目星のついたお星様との戦闘を楽しく、そして満喫していたのにノコノコと邪魔を入ってきやがった…」


「ジェバルがここまで警戒する相手……そして鰭を利用した攻撃、見たことのあるようなないような……まぁ、今はこのアウェルが共に刃を交えよう!」


物凄い形相でアウェルの事をガン飛ばして鰭から何発もの魔法と拳による攻撃を目前にしながらも冷静に考え事をしながら武器を構えているアウェルに疑問を持ちながらも鰭と対面していた。

自分にも魚人族の攻撃がこっちにも影響が届くぐらい激しいというのに何も平然と攻撃を捌いて要られるのはどういうものなのだろうか…

アウェルの方には多分五枚以上の鰭が魔法や突進などの攻撃をするような素振りをする鰭もいたがこっちに回ってこない当たり鰭自体がそれに値していないってことなのか?それよりも目の前で喰らい尽くそうと迫ってくる鮫のような鬼気迫る迫力に圧倒されながらも変光星と終亡志刃を振るう


「【流転:纏】【流転:竜】!!もっともっと楽しんで戦いというものをこの身体全体を使って感じ取ろうじゃないか!」


「感情論にはよく振り回されて面倒なことになることが自分は身に持ってよく分かっているからそのお前の流れには乗るつもりはない【薙風】【罅燎轟】!!」


振り上げられた両拳に大量の魔力が瞬時に送り込まれるのを感じられて危険を感じて自分も〔秘華の炎導(シラフップバンルート)〕に溜め込んでいた魔力を取り出してそれぞれの魔剣に注ぎ込み相手が魔法を繰り出す前に自分が今出せる最大火力を飛ばす。

自分が出した魔法の後に相手の拳から巨大な竜が生まれこちらを丸呑みする勢いだったが真紅と深緑の交わった魔法が竜の腹部を穿ち鮫のような魚人族の肩を抉っていった、勢いを残したまま進む魔法はそのままいくつもの建物を貫き動きがゆっくりとなった後他の建物にも爪痕を残して消滅した。

あれだけの火力を出せるほど〔秘華の炎導〕に溜め込んでいたなんて言葉が出てこなくなる


「……ハ、ハハ。とんでもないなぁ…あれだけの魔法なんて普通の人間だったら体が耐えきれずに言葉通りの支離滅裂を起こすというのに全く異常なんてものはない。むしろ回復しているように見える…精神面的に中身は変わらずのようだが不思議な体だな」


「何が言いたい?俺の体のことなんて全く関係ない話だ、例え自分の事を化け物呼びするならどうも反応しないぞ?慣れてるからな」


魚人族が左肩を抑え込みながらブツブツと喋る言葉に興味を持たずに手に握る魔剣に少しずつ魔力を入れ込んでおく、こうやって話をして時間稼ぎをして回復に手を回すか他の策に移ろうとしているのかそれに関しては全く分からないが油断を見せて不意打ちを喰らえばここまで持ってこれたのを台無しにしてしまう。


「慣れてる…聞けば聞くほど面白いなお前、一回でもあの堕落野郎みたいに陸に上がって実際に見れれば大満足なんだが…」


口を動かし次の言葉を言おうとした所で横からアウェルが魚人族に剣を振るって飛び込んできた。後から舞い上がった砂埃のようなもので見えなかったのだが段々晴れてくると物凄い形相で切り掛かっていたがいつの間にか魚人族の側に立っていた他の男が人差し指で攻撃を止めていた。


「邪魔をするな!お前も庇っている者と同じなのだろう?!ならば今ここで斬らなくてはならない…!」


「まさか、こんなところに名高い戦士がいたなんて想定外だ。あそこにいるのが竜の加護を持つジェバル・ユースト…流石にこの二人と邂逅して戦闘を行えば自ずとこうなる結果になっていただろうにいつもの戦闘にのめりこむ癖がこうしているのか…」


「ダーズリー…邪魔をするな。ただ俺はあの眠っている星をもっと輝かせたいだけだ、それを邪魔するのなら許さないからな」


アウェルとダーズリーと呼ばれる男の間に氷の壁と土の壁が二組に隔たりを造ると自分が放った奥の方からシグマリにマディーさんやグリエさんがやってきた。

シグマリは自分のところに一目散にやって来ているのだがグリエさんに止められていた、自分が向かうべきなのかと考えたのだがそんな中アウェルは氷と土の壁を剣を数回突き刺すとかなりの厚さだった壁を粉々にしてもう一度攻撃しようとしたのだがもう一度攻撃を受け止め切られていた。アウェルは二回も攻撃を受け止められ動きが止まったのだが途端剣から大量の魔力が溢れ出て()()を散らしていた。


「私はそいつに用があるんだ!お前がそいつと同じ立場のものだというのなら尚更庇う必要はないと二度も言わせるな【盛楓冥月(セイフウメイゲツ)】!!」


「やはり…ここまでの大技に対して手を抜くのはハッキリ言って難しいな。『目の前の魔力には均衡を』『均衡は全てを律し』『誇張する力は我が力へ』」


アウェルの持つ剣が青白く光り出し後ろには魔力で生み出された可能性がある無数の光の剣が生成され男に降り注がれるのだが飛び込んできた際に防御として利用していた右手でアウェルの持つ剣を握り締め動かさなかった左手を頭上に上げ何かを呟くと大きな魔法陣が展開され降り注ぎに落ちてきた光の剣をどんどんと吸収していき吸収し終わるとゆっくりと横に腕を振るったのだがアウェルは何の反応もできずに吹っ飛ばされた。


「シャールペント、これで貸し一つでいいか?」


「チッ……今回ばかしはしょうがないか、後はこっちでなんとかできる。さっさとどっか行きやがれ」


「駄目だ。一つジェバル・ユーストに言わなければならないことがある、我々都市ごとにいる守護者は不幸にも海に引き摺り込まれ理由もなく星と呼ばれる者や時空を歪ませて意図があってここにやって来た両者に対し『海の王』から直々に試練を伝えるようにと命令を受けた。内容は星の者や海の戦士アウェルを『星海祭』の火付け役と任命し各場所の塔で灯をつけるというものだ、『星海祭』は今日から二日後に開催される…達成できなくば直々『海の王』から制裁が加わる。以上だ」


守護者である事を隠しもせず堂々と打ち明けた二人の下に魔法陣が浮かび「ここから逃げる」とでも現している姿が見えた、ここの海底都市の親玉でもある『海の王』がこいつらに伝えたことをつらつらと喋って役目が終わったらそそくさと逃げられるのはこちらとしてはあまり良くない、ここで自分が考えたのはただ追撃をして相手の邪魔をすること…それまで動きが止まったのと連動して勢いも止まっていた変光星をすぐに【起爆】させて右腕に力を入れて守護者目掛けて投擲する。

一瞬にして力を戻した紅き剣は空気の抵抗に負けず守護者の元に辿り着くが何重にも重なった鰭が壁のように立ちはだかり攻撃を防がれてしまった。


「ジェバル・ユースト!!お前と再戦できることを塔で楽しみに待っているからな!他の奴が来てもいいがな!」


守護者の一人であるシャールペントは大きな口を開いて笑いながら魔法陣の光で消えていった。二人が消えた後静寂が残ったのだがどこかで何かが取り除かれると吹き飛んでいた建物と周りの活気が元通りになり先程までの激しい戦闘はここでは一切()()()()ことになった。






「はぁ…領域結界を使って一時的に隔離しろって人質取られた後に言われて張ったけどうまいこと使われたって訳か…マディーちゃん〜シグマリちゃんもだけどどうすれば良いかなー?」


「どうするも何も出された壁は壊すか飛び越えるかしないと駄目だし、シグマリが言うにはお姉ちゃんとか他にも仲間がいるみたいだから合流を早くしないとだよね、それで大丈夫?」


「ありがとうございます…私がもっと早くジェバルさんに戦っていた魚人族が守護者だって言えばもしかしたらどうにか出来たのに…」


「シグマリちゃんは別に気にしなくていいよ。何かあったらすぐに動けなかった私の方が全く仕事できていなかったから今は剣の回収をしてるジェバル君と吹っ飛ばされたアウェルの安否確認したら一度ゆっくりできる場所で状況整理をしよっか」

【薙風】:風魔法の一種である【疾風】の魔法にジェバルのアレンジを付け加えた魔法。

変光星の【爆発型】での一点集中の技である【罅燎轟】を風魔法で再現できないかと模索して創ったが爆発的な推進力と圧倒的な破壊力の模倣に失敗した為ジェバルの中ではまだ未完成。

急な動きを入れている際に焦点を定めるのが難しいのが問題点でもあり本人は急な場所でテンパってジャムって自爆なんて真似したら命が何個あっても無理ですね、ハイ。

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