表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
93/180

鰭は流れるように転び行く

「その言葉はまた違う物じゃないのか?!」


「言葉というのは難しいな、自論をうまく伝えるために何かをするなんてとても難しいものだな!!」


軽い言葉のやりとりをしているように見えるが相手の飛ばしてくる攻撃はいつだって掠ったりすれば多分その部分がなんの予兆もなく吹き飛んでいくのだろう。そんな軽い言葉で気を誤魔化してくれるのならこちらとしては大歓迎なのだがそう簡単には行かないようだ。攻撃を避けながら魔石を砕き【舞い踊る火粉】を使用することによって変光星の炎がどんどんと強くなっていきその都度〔秘華の炎導〕がすぐに吸収しては変光星と体の魔力回路の強化に力を回してくれている、継続的に燃やし続けていかないといけないこの燃費の悪すぎるこの魔剣に対してコスパの良すぎる魔技装にはとても感謝している。もう一度【起爆】を行い相手との距離を一時的に空ける


(さっき体の一部だと思っていた鰭らしきものを飛ばしていたがどこにも見当たらないから不意打ちとして利用するつもりなのか?だったら尚更気をつけつつ動いていくしかないけど……接近した際の相手の行動パターンが無数にあるから突っ込むのはよくないのは何回か変光星を振るっていて気づくことができた)


「そんなにさっき飛ばしたものがどこで何をしているのがここで戦っていても気になることなのか?こんなにも張り合っている攻撃を連発してくるお前には肝を冷やし続けているのだが……攻撃というそのものの物量が物足りないのか?欲しがり屋さんめ」


「さっきのを陽動として利用するのなら一番使い勝手が良さそうだしそっちに気を取らせて連続して攻撃して惑わそうとしているそっちの方が欲張りだろうが!」


「ガハハ!!!俺が欲張りなのは全く否定しないがな【流転:放】!」


変光星が一定量の炎を溜め終えたのを握っている柄から感じ取ってすぐ初めてみる相手の攻撃を相殺するために前方を覆い被せるように【超煌弾】を撒き散らし後ろに下がって【宝物庫】から魔石を取り出して即座に砕く。〔秘華の炎導〕による魔力回路の増強を入れたとしても底近くまで削れてしまうのは驚きだった、魔石に関しては無尽蔵にあるのでそこまで考えてはいないのだがこの戦闘だけで大量消費するのはあまり良くなさそうだ。なんせここで全力を出して逃げられたら情報だけ相手に握らせてしまうのは情報戦で既に負けてしまうので避けておきたいところ…


「後手に回っているといつかは死ぬぞ!もっと積極的に戦い続けようじゃないか!」


「うる……さいっ!!」


このままだとあれだけ燃やし続けている()を何度も叩きつけているというのに全く相手にとって決定打になっていないことに内心焦りつつカウンターを狙いながらの動きを徹底する。だがさっきの攻撃を交わした時よりも素早さと物理的な攻撃が格段と高まっている気がする…このままだと一方的なものになってしまうのはあまりよろしくないので真後ろに立っている建物の壁を足場にして脚力でスピードを高めて斬りかかる


「そのゴテゴテな拳、何度も攻撃を叩きつけているっていうのに全く傷なんてつかないな!どうやったらそうなるか教えてほしいくらいだよ!」


「目をつけていたお星様も俺の思う想定以上に動けるなんて流石だ!ここから徹底的に叩き潰してくれよう【流転:律】!」


硬直状態だった自分と魚人族らしき人物の間に何者かが入り込んできたと思ったらさっきどこかに飛ばしてきた鰭だった。さっきまで相手に攻撃を当てていたというのに今は左右から飛び込んできた数枚の鰭が攻撃を防いできていた。

陽動云々とかそれ以前に防御に専念したものだったのか!変光星が鰭に当たって数回【起爆】を繰り返して叩きつけていくが全くびくともしない鰭に驚きつつ糸を通すように隙間を掻き抜けて魚人族に攻撃を与えることをできたがすぐに鰭に邪魔をされ、すぐに弾かれるとここぞとばかりに拳を体にぶつけてこようとする魚人族に至近距離で【超煌弾】を投げ込み【超煌弾】は下された命令の通りに自分と鰭を仲介した魚人族の間で爆発して周りで崩れていた瓦礫を巻き込んで当たりを溶かしていった。


「ハァ…ハァ……くそ、急に現れてきてこんな状況になるなんて…」


自分でも一瞬での行動で次の動きを用意せずに【超煌弾】を使ってしまったため自分にまでも大きなダメージを食らってしまった。魔力の仲介場として利用している〔秘華の炎導〕の中に残っている魔力を一応体の治癒に回しておき【宝物庫】から魔石を余分に取り出して魔力不足を補っておく。ゆっくりと深呼吸をして呼吸を整えているところで前に崩れていた瓦礫がモゾモゾと動いた後瓦礫が粉々に吹き飛び鰭が勢いよく自分の真横を通り過ぎて嫌な予感が確信した。こいつ絶対何かしらの後ろ盾がある…そうじゃないとここまでどれだけ燃やし続けたのか分からないな


「いやぁ…先の爆発はヒヤッとした。俺の鉄壁とも言える壁を一瞬で理解して俺に攻撃を当てられるくらい適応力が強いってことだ…凄く良い、今とても戦いというものを楽しめている」


「お前……不死身か何かか?」


「んなことどうでも良い……今俺は楽しんでいるんだ。さぁ、獲物を持って続きをしようじゃないかお星様さん」


多少相手も怪我を負っているようだが全く関係なく立っている時点でこいつの以上さが目に見えて分かる。ここで変光星を使ってでの戦闘をして勝てるような相手ではないようだが今はっきりしてわかった。だったらやることはただ一つ…


「こんなもん隠していたなんて面白いやつだな…それほど俺が弱いと高を括っていたなんてひどい奴、と言いたいがお星様の持つ獲物(それ)は何て言うんだ?見るからに危ないのがヒリヒリと伝わってくる」


「竜の持つ終わり亡き志の刃だ」


片手で変光星と甲飆竜の終亡志刃を持ってこいつの脳天を吹き飛ばすだけだ…目の前で愛想笑いをして気が緩みきっている魚人族に音も無く近づいて顔に向かって【独展颪】を思い切りぶつけてやったことにより一瞬で皮膚の肉がねじれていって抉れ取れそうだった所を二つの鰭が自分の腕を狙って飛んできたので仕方なく避けて後ろに下がりつつ両手に握っている剣に魔力をどんどんと注ぎ込んでいく


「もうワンラウンド…悪くないな【流転:覇】!」


「【氷結世界】」


次に刃を交えるときには必ずどちらかが致命傷を受ける可能性が大きくなった、ならば周辺の建物を利用して機動力を得て、移動方法を確保しつつ逆に相手に一撃を与えるためにすることは自分の足からどんどんと広がっていく氷の大地が相手の動きを止めることだけを考え凍った地面を駆けていった。
























時は少しばかり戻り、建物の上でシグマリと別れて行動するところになる。


「自分から注意深くしろって言ったがここまでとはな…お目当てのお星様はここまでとはやはり化けもんだなぁ…旦那さんにはやめとけって言われたけどこんなのに戦わない奴はいないからなぁ…少しだけ遊ぼうぜ【流転:覇】!」


「シグマリ、お前は後ろに下がってろ【起爆(エクス)】!」


何者かが後ろにいたことを気づいたのはジェバルさんが私のことを後ろに回して距離を取った時だった。ジェバルさんがそんな配慮をしてくれた途端物凄い勢いの炎が辺りを轟々と相手の拳を燃やしていた。ジェバルさんの持つ魔剣から熱波が顔面に容赦なく当てつけていきここにいるのは危険だと判断して隣の建物に移るとそれにタイミングを合わせたようにさっきまでいた建物が音を立てて崩れていった。


「ジェバルさんは…急に攻撃をしてきたお魚の人と戦っているしアウェルさんはアウェルさんで巨大魚の群れに混じっていったきりどっかに行ったきり見かけていないし…」


急展開すぎるこの状況をどう読み取り次の行動に移そうとする案とそれよりも安全面を考慮して一旦この都市のどこかを飛び回っているアウェルと合流をして共にジェバルの援護をする案なのか…しかしそんな考えを気にせず真下で繰り広げられている戦闘ではジェバルに向かって多方面から小さな何かから連続して攻撃が飛んでいるのを見れた。このまま何もせずにいるのは良くないのですぐに戦闘が起きている方から逆の方に足を動かして向かう先はあのさっきまでいた酒場だった。


「すぐに店から出て巨大魚云々と戦っていたこともあって確認は取れなかったけどマディーさんやグリエさん達は何をしているのでしょうか…」


大通りを走っているとこんな遠い場所にまで移動したのにここまでハッキリと聞こえる爆発音にビックリしながらもさっきまで来た道を戻っているのだが空中を呑気に泳いでいる巨大魚がこちらに気づいて大きな口を開けて接近してくるのを見て愛用の杖を魔法鞄(マジックバッグ)から取り出して【岩石弾】を数発打ち込むと当たり所が良かったのか白目をむいて滑り込むように通路に飛び込みそのまま痙攣しながらそのばから動かなくなったのを確認し、少量の魔力で中級魔法を何発も打てた杖を凝視する。


「本当にこの杖買って正解でしたね…私の魔法回路なんてジェバルさんに比べたら微々たるものですし努力しないといけないけど……それよりも早く酒場に移動しないと!」


一度止めた足を再び動かして数分すると目的の場所に移動できたのだが酒場の中には誰も居らずただ沈黙だけが残っていた。さっきまで作戦を企てていた机のところに移動すると大量の魔力を感じて一瞬狼狽えるが近づくと何者かが手で口を防ぎ身動きが取れない状態になっていた。目線を上に上げると群青色の眼がこちらを睨んでいた。


「おい、小娘。こんな所に何のようだ?今はあの女の領域魔法が効いているはずだ。それが効かずにここにやって来るなんてどういうことだ?」


「むごむご〜!!」


口を塞がれていて何も喋れる状況ではないのにここで質問をされるとはどういうことなのだろうか、私が置かれている状況は全く知らないがこんなことを女の子にやって良いことはないはずだ。必死に身動きが取れない状況から脱するために抵抗をしていると店の入り口から黒髪の女性…グリエさんがやってきた。


「はいはい、約束は守るって話でしょ?守護者の一角のダーズリーさん」


「この少女が言っていた竜の加護を持っている者と共にいる猫人族なのか?そっちの方には出向いたことはないが信じられないほどの魔力を持っているのに体が保てているのはどういうことだ?」


「質問が多すぎると女の子に嫌われちゃうよ?そこまで言うならば全部喋りたいけど上司に殺されちゃうから…比喩じゃないからね、本当の意味でだから。話をしたいのなら今すぐその子を私の方に渡して」


この言葉に従って力の入っていた腕を解き動けるようになりすぐにグリエさんの方に近寄ってさっき話していたことを思い出すと…守護者?今グリエさんって守護者っていった?!考えることが苦手な私にとって分からないことだった。


「あなたが守護者なの?『海の王』とかと繋がりがある?」


「そう、シグマリちゃんとかジェバル君とかもそうだろうと思うけど私自身がこの場で一番危惧している人物の一角だよ」


グリエさんが目の前にいる守護者に向かいながら私の疑問に答えてくれた。そんな守護者はこちらに目線を動かさないまま様子を窺うようにしていた、何かを待つかのように…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ