海底都市のお星様
横に並びながら街の中を歩いているのだがかなり入り組んでいる構造になっている、見慣れないものばかりで興味が湧くのだがここで時間を使ってしまうとここにきた意味がなくなってしまう、すぐに情報を集めるべくまずは情報が集まりやすい酒場に来ている。理由としてはアウェルがいうには古き友が今では情報を収集している情報屋として海底都市の至る所を転々としているらしく今もどこかで情報を集めているのだと、そんな大量に流れてくる情報から一時的に離れる為に休憩時には酒場に寄って大量の酒を飲むなんてことをしているらしいのだが…
「あれ本格的に寝てない?」
「確かに寝てますね…起きている時に話しかけた方がいいと思うんですが…アウェルさん?」
自分とシグマリから見れば明らかに机に仰向けで寝ているアウェルのお友達さんがいるのだが寝ていることなんて関係なくズカズカと隣の席まで歩いていき肩を何度も叩いて起こしていた。
「久しぶりだなイリューフ、急な話だが起きて話がしたいのだが…大丈夫そうか?」
「誰だぁ?俺の名はルーフなんだからそういう変な間違えなんてするな……よ。ありゃ?とても不思議なことなんだが俺の目には危ない橋を何度も渡りに渡って終いには無法地帯になっちまったパールで行方不明になった親友のアウェルってやつに見えるんだが」
「はぁ…昔からかなりの豪酒なのは知っていたがここまで飲んでいるとはな…また偽名でも使って情報収集でもしていたのか」
叩き起こした割に怒るわけでもなく話が進んでいき相席に座って改めて顔を見合わせる、立派な横髭と真っ黒なスーツのようなものを着たマフィアみたいな印象が強くてどっかの国家間での情報戦争していそうないなさそうなそんな形だった。それよりもアウェルが危ない橋を渡って何かしたっていう話の方が非常に気になるのだが突っ込み過ぎると話が脱線してしまうので頭の片隅に置いておくことにした。アウェルがあらかた事情を話してくれて昔馴染みの誼みというのと久しぶりの再会だからという理由で情報を提供してくれることに決まった。半日を共にしただけで得られる信頼に感謝をしないとな、本当にありがたい
「そうか…聞けばジェバルの旦那は同じ境遇である海底都市のお星様の事を思っての行動ってこと何だな、そういう思考に行き着くなんていい仲間を持っている証拠だ。必ず仲間さんも同じ事を考えて行動していると思うのだが全く持って情報が回ってこないからなぁ……どうせ我らが尊敬する守護者様がそういうのに手を回しているようにしか考えられないだろうな」
守護者だけでそこまで影響力があるのか…元が『海の王』から生まれたやつならわかる気がするけどここまで妨害行為に移動する理由は何なんだ?ただ単に仲間との合流を遅らせて分担したままの方が相手にとっては都合がいいのか?考えれば考えるほどやっている意図が分からない。腕を組みながら答えを探し出そうとするのだが難しいな
「ジェバルさんはいつもこんな感じで考えている時は放っといて大丈夫ですよ、話は毎回聞いているのだか聞いていないのか聞いているのかあまり分からないので気にしなくていいですよ、それより私たちは大量かつ有力な情報が欲しいんです」
「そう言われてもなぁ…ジェバルの旦那やシグマリの姐さんとその仲間さん達が何かしら全体から見た何かがあの王様や守護者の基準に反したからじゃねぇのか?」
「ジェバルの魔力量はとんでもなかったぞ?あの悪食を一瞬で燃やしていたんだ、真っ赤な魔剣が原因になるというのか?たかが魔剣程度の理由で躓いているとしたら私の持つ魔刀剣にも反応する可能性もあるから難しいな」
「ジェバルさんの異常すぎる魔力量とそれを応用して使える技術力もすごいんですよね…今もこうして大きな声を出しながら会話をしたとしても全く外部に漏れないようにする知らない魔法使っているしそういう所なんですかね?」
隣でシグマリとアウェル達が話を進めている中で自分は目線を天井に向けて自分のグラスを持って水を氷にしたり瞬間的に沸騰させて水に戻す遊びを永遠と続けながら話終わった後にどうするか色々と考えていた。せっかくアウェルが自分のことを気にかけて古い友人を紹介して仲間の情報を得るために動いてくれたのだがこの後自分が起こす行動がもう一度考えを纏めるなんて言うちっぽけな解答をできるわけでもないわけなのだが…
「それで、大丈夫なの?見ず知らずの所に勝手に連れ回して何がしたいわけなの?ここに着いたから何か行動を起こすってわけでもなくただ時が来るのを待っているとか言って時間を潰しているのが大半じゃないの!」
隣で話をしているグループも自分達同様にこれからについて考えているらしい、勝手に会話に聞き耳立てるのはよろしくないのだが魔力の層を意図的にそして永続に張り続ければ外部に漏れることは決してない。周りから見たら口パクしながら熱烈に喋っていそうな演技をしているようにしか見えないというおかしな集団になってしまうのがいつ守護者や海の王に監視されているなんか分からないのでノーカンということで
「慌てて先走るようなことをしちゃ駄目だよー?ここでの最大級のお祭りがあるけどその発足人がまだ自覚してないから何とも言えないんだよね」
「本当に全く知らないことばっかし言って祭り?貴方にはここで最大級のお祭りを少数で興せるがいるっていうの?」
そんな大きいイベントがあるのか…ルウェーやイプロとか連れて一緒に楽しむのもいいのかもしれないな途端に鼻がむず痒くなりくしゃみをしたことで制御していた魔法がプツッと消えてしまった。
「もう…ジェバルさん、ちゃんと話聞いてくださいよ?じゃないとこれからどうするかすらまだ決めてないんですし」
謝りつつもう一度魔法を練り直そうとしたのだが魔力がうまく整うことができずにいて力一杯魔力を動かそうとしたらかき消すような外部からの力を感じ新星を抜いて攻撃の構えを取ろうとしたのだが…
「そこの小さな女の子に聞くんだけどさっきジェバルと言ったか?!やっぱり今こっちを見ているのがまずはお久しぶりなのかな?」
「………?えっ。あっ、もしかしてマディーさん?」
剣と鰭が交差する度に甲高い音を鳴らして周辺に響かせる。俺は手に持つ巍巍【竜闘刃】を握りしめ目の前で余裕の態度をし続ける守護者と呼ばれる存在と対峙している。警戒を続けて体から流れ出る血を利用して何体もの【淵明闘竜】を召喚して共に守護者に攻撃を仕掛けるのだが相手にも同様に固い何かを宙に浮かばせてこちらの様子を見つつ何度も攻撃を繰り返していた。自分の唯一の攻撃が相手の体を覆う鱗のような物で最も簡単に打ち砕かれていく
「お星様は俺の攻撃を平然と観察できるような事をしておいて攻撃が疎かになっている時点でそこまで強いという訳ではないのだろうな、あのルーダーが連れてきたから気持ち的にはとても期待していたのだが少し残念だな。それよりも竜の加護を持つ人間…混ざっているから何とも言えないがと魔女にでも会えればよかったのだがその内会えることを望むとしよう」
相手は自分のことをそもそもいない前提で話を続けてながらも首や四肢に向かって連続した空中に飛び交う鱗を体から大量に流れ出る血で叩き落としていく。体の重心をずらしつつ片足を上げて攻撃を避ける。
(それにしても話している単語それぞれが聞いている限りほんわかだが思い当たる節がある…俺と同様何かが混ざっているジェバルに興味を持っているということなのか?)
真正面から雪崩れるように襲い掛かってくる魚のような形をした物体が一斉に攻撃をしてくる。血を素早く硬く変形させて一時的なシェルターとして利用して攻撃が止んだ所で体を表に出して【血刃】を利用して十字に剣を動かす。
「【縦横無尽の血刃衟斬】」
「面白い…剣技に能力を上書きして自分好みに変えて翻弄させる。形変えずに地力で何とかする自分と全く持って正反対すぎるのも笑えてくるものだな、まるでアイツみたいだ」
「地力でここまでとはやはりタネがあるのか?それとも力でねじ伏せるのが得意だからそうなのだろうな」
突如体を支えていた地面が大きく揺れ体のバランスが取れなくなっている中でも気にせず攻撃は続いていった。全身に埋め尽くすほどの量の鱗を飛ばして牽制のような行動を見せて置きながら接近戦に持ち込んでまるで砲弾のような瞬発力と菫鉑蟷螂のような殻の硬さ…何に関しても上位に入り込みそうな強さを持つ敵に対して即効性のある致命そのものの攻撃を出すことができないままでいた。
「身体能力、人間離れした再生能力を持つなんていう申し分ない物を持っているが攻撃に対する手段に怯えを感じ取れる。それがなければ俺なんて瞬殺なんだろうがそんなことはどうでもいい…あの末裔は少しの間眠ってもらおうか【琉燈狙】」
今まで垂れ下がっていた尾のようなものが素早く自分の首元と心臓目掛けて飛び込んで進み容赦なく突き刺していき次第に痺れが回って動けなくなってしまった。あの後誰かと喋っているような気がしたが麻痺のせいで全身の感覚がなくそれどころじゃなかった。




