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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
序章
9/179

閑話:無関心

私の名前はマディーただのマディーだ。冒険者として活動していて今まで積み上げて来た実力もあって今じゃあやっとのことでAランクまで上がっている。いつも通り冒険者ギルドに入り壁一面に貼り付けられている依頼書を一つ手に取りカウンターにいる受付嬢に渡す。


「また、大変なところに行きますね。マディーさん」


渡した依頼書は最近増えに増え続ける死累人(グール)の討伐だ。元は人間だった死骸に怨霊(レイス)が入り込み動くようになってしまったしかし、死腐人(ゾンビ)とは違い驚異的な再生能力で圧倒する魔物であるため、初心者の冒険者が太刀打ちできないためB~上のランクじゃないと受注できないようになっている。 受付嬢は心配そうな顔をするが


「まぁ、これも仕事だからな」


と言ってすぐに現場に向かうのがいつもの流れなのだが、誰に三本の傷がある男が現れた。


「よう。【雪薔薇の高嶺】(スノーローズ)のマディー調子はどうだ?」


ここら一帯のまとめ役であるギルドマスターのグレン・リチュー…昔竜を仕留める際についた傷 が今でも痛むとか…今は関係ないか…話をなんとか区切って依頼場に行こう。


「こちらはいつも通りですが、どうしたんですか?ギルドマスター」


「最近、大きな新人が入ったんだ。お前みたいな上位の冒険者だったらそういう情報は耳には入っているだろ?」


最近ここの“自由の追跡者”(フリダム・トラッカー)全体でよく噂されている人物でまだどんな容姿かも知られていないく、よく分かっていない人間だ。その新人がどうしたのだろうか


「まぁ…多少は同期の人間からですが…なぜ聞くんです?」


普通に疑問だ。いつもだったら何も言わないギルドマスターがこうも話してくることなんて中々ないし自分から話すこと事態珍しいことだ。


「お前はよく新人のランクを気にするそうだが、その新人のランクはAだ。俺がそう判断するほどの人物だ」


話を聞いていた周りの冒険者は今、ギルドマスターの言った言葉に驚いていた。それは自分も例外ではない。


「なぜですか?まだ、公開していないAランクなんておかしいじゃ無いですか…それに本当にそこまでの実力を持っているんですか?」


普通Aランクの冒険者になると世界に公表されて認識されることが多いのだがギルドマスタ一がそうしないことが謎だった。ギルドマスターは出入り口の方を指し一人の男が待っていたかのように入ってきた。


「あ、グレンさーん。頼まれた依頼全部おわらせて来ましたよ」


少年みたいな奴があのギルドマスターに向かってペラペラと喋っていた…なんなんだ?このガキは…こんな奴がAランクに相当するとは思えないが…そんな考えを胸の内に留めておいて置きそのままこの場を去った。


「おい、ジェバル。いま出ていった人は【雪薔薇の高嶺】(スノーローズ)のマディーと呼ばれていてお前と同じAランクなんだからちゃんと挨拶ぐらいしておけよ?」


「あー…わかりました…それでこれ本当に貰ってもいいんですか?」


「いいぜ、それはお前に頼んでおいた専用(オーダーメイド)の武器なんだからな」


後ろでなんか言っているがどうでもいい。 早く依頼をこなさないと…


場所は変わり自由の追跡者の北部に存在するダンジョンに潜って数分、あたりに魔物の死骸が()()()()()。空気が冷えていて吐く息は白くなっているが私にとってはこれがいつも通りだ。


【凍解】(リドース)


魔物の死は崩れ落ち中に入っていた魔石だけが残る。

私は小さい石を拾い魔法箱に放り込んですぐに次の階層に進もうとしたのだが腕がもげたまま数分間凍らせて瀕死だったはずなのだが急に襲いかかる死累人がいた。反応が遅れて剣も出せないまま攻撃を喰らってしまうかと思った。


が、目の前にいた死累人が千切りに切り刻まれ目の前から消えていた。


(何が起こったの?何もしていないのに魔物が倒れることなんてないはず…)


すると奥から男がやってきた。Aランクの冒険者がこんなことを見られては不味い…素早く隠れてここを凌ごう。


「あれ?さっきまで人がいたはずなんだけどなぁ…まぁいっか。それにしてもこの武器使いやすいなぁ…造ってもらって正解だった。よし先に行こう」


その言葉を言った後には風を纏わせてすごい勢いで階段を降りていった。


「あれは…さっきギルドにいた新人の…いや今は関係ない先へ行こう」


私は下の層に行ったの新人と同じくらいなのだがその後も全くモンスターに出会わずにダンジョンの最下部に着いてしまった。そこで目にしたのは普通だったら見ることのできない光景だった。


「何なのよこれ…」


目に映るのは大量の魔物の死骸がだらだらと血を垂れ流したままで血が池のように広がっていた。 もうここに来た時には新人は消えていた。彼は一体誰なのかしら…


ギルドに戻った私はダンジョンで獲得した魔石を指定された分だけ渡す。

「はい、マディーさん。 これが今回の報酬です」

受付はトレイの上に銀貨200枚を載せて渡し、受け取ったがさっき見ていたあの光景は目から離れなかった。


「大丈夫ですか?マディーさん」


受付嬢は心配そうにこちらを覗いていた。心配しないで欲しいと伝えといて宿に戻りその日はゆっくり休んだ。


「それで、もうあのダンジョン踏破したのか!?」


「ええ、魔法を使いつつですが造ってもらった武器の性能を試していました」


「お前やっぱり規格外だな…」

閑話多くてごめんなさい…

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