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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
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突然の再会そして迎える出航

森の中で危機に瀕していた時に現れたのはイプロお姉ちゃんだった、私はいつも皆に迷惑をかけていたから自分でなんとかしようと思っていたのに助けられてばっかしだった。そろそろ自力でなんとかしないと…そう思いながらお姉ちゃんと一緒に森の中を走り死角から飛んでくる攻撃を避けながら反撃している状態が長らく続いていた


「さて私とシグマリが何回も連発して魔法を飛ばしたお陰でエリアモンスターの執着の黒豹の動きが止まったから逃げ始めたけどど全く諦めるつもしはないみたいね…このまま【烈火】を森に打ち込みたい気分だけどこんな所で火を放って燃え移るなんてあるからやめておくとしてこうなったら頼るとしましょか」


「イプロお姉ちゃん?!ずっと避けては追ってくるようなエリアモンスターだよ?そんなことして大丈夫なの?」


黙っていなさい舌噛むわよ、とだけ言われた私のことを軽々と背負って風魔法で描かれた道のりに沿って進むと物凄い勢いで景色が流れていき遠くにあったはずの大木がいつの間にかに近づいていた。お姉ちゃんは強化魔法を唱えて両足を揃えてジャンプして太い枝に着地してもう一度同じことを繰り返して木のてっぺんに向かうように登っていった。途中で何かとすれ違ったような気がしたけど多分気のせいだろう、今はお姉ちゃんの背中にしがみ付いていないと落ちそうだからそれをどうにかしないと…体に力を入れていた時に精霊達が急に騒ぎ始めたのでゆっくりと振り返ってみると急に魔法が顕現したのを感じた。






「やはり…こうやって相手の逃げていく場所に誘い込まれる時点で索敵するというのが頭に無いのが分かる…これから向かう場所での邪魔になるのでここで仕留めさせて貰う【淵明闘竜(レグリード)】」


急に飛び出してきた竜のような魔力の操作の仕方は…考えようと思ったのだがお姉ちゃんが木を登り終えったら真上に【光線】を放った後少し時間が経ってから遠くの方から微かに感じられた魔力の方に向かって全力疾走した。私は何が起きているのか分からずにいた


「どうしたエリアモンスター…死にかけていた心に生きるという言葉を、そして命さえも救って貰った迷森の番狼のお陰で生き残れたから執着の黒豹なんていう名前を持っているのだろう?ならもっと何かに貪欲であるべきだと思うのだが全然だな」


目の前で威嚇するように魔力を大量に出す獣が隙を狙おうと何度も攻撃のフェイントを繰り返してこちらに攻撃をしているようだが両目とも魔眼である自分にとっては全く関係ないのでそのような攻撃は効かない。途中途中に繰り出される空気中に作用させる幻覚作用が含まれている魔法には多少惑わされたが数回繰り返せば眼が慣れるのでただ自分の手口を減らしていっているのとなんら変わりないのである。


動きがないので足に力を入れてすぐに相手の懐の中に入って腹を掻き切るように素早く手に持つ巍巍【竜闘刃】がどんどんと魔力を喰らっていき手当たり次第に飛ばしてくる魔力弾さえも叩き壊すか吸収するかの二択に変わりつつあったのだが途中で捨て身の行動をし始めて重くて致死性の高そうな攻撃を連発するようになった。


剣を構えて相手の動きを観察して攻撃の隙を狙っていたが遠くから微かな魔力を感じ取れた、時間が来たことを知らせてくれたのだろう。一旦ここは退かせてもらう













何度も攻撃を喰らわせたのにも関わらずに立ち上がってくるこの強い志には敬意を払わないとな、足を強く踏み締め機動力を取って間合いを近づけて攻撃をしようとした所で尋常ではないほどの速さで何かが飛び込んで来た。自分は当たるかもしれなかった何かを見ようとした所で飛んで来た方向から人影が見えた


「我が主にそんな汚らしい攻撃をさせる訳にいかないのですよ」


反応ができないほどの速さで飛んできた禍々しい剣が迷森の番狼の前足をざっくりと切り込んでいきそのまま体勢が崩れた所を追撃しようとしたところで迷森の番狼は姿を消した。変光星を右手に持って固まっていた体を動かして目の前に立ち胸に手を当てお辞儀している奴の側に近寄る


「なんでこんなところに死累人(ウェール)がいるんだ?確かルウェーと同行しているはずなのに」


「我が主…久しぶりに顔を見れて光栄です。瞬時に迷森の番狼の急所を攻撃して絶命させたつもりでしたが前足にしか当たリませんでした…このまま倒しに向かうのもいいのですが如何せんここで時間を使うのは良くないので(けだもの)は放っておいてついてきてください」


どういうことなのだろうか…全く意図しない場所に飛び込んできた死累人が平然と喋っているのだが自分からしてはよく分からないことが起きているのである。夢でも見ているわけでもないし…急すぎる出来事には何ら変わらないのだが一瞬で前を走って行った死累人に追いつくために必死に足を動かすと馬車が全速力で走っていた。

必ず誰かが馬を動かす御者がいるはずだから少し足を早く動かして追い越すと歴史好きの人間が必死に馬を走らせていた


「オルフィットか?!確か物資の運搬がどうのこうの言っていたから遠くにいると思ったのになんでこんな森に来ているんだよ」


「その説明は後です、今はすぐに荷台に乗り込んでください!こんなにも切羽詰まったことは中々無いので私も結構焦っているんですよ」


言われた通りに荷台に登ると大量に積まれた食料品や必需品などがとんでもない量が積み上がっているのを見ながら木箱に寄りかかっているシグマリとイプロルンがいた。シグマリはこちらに気付いて手を振りイプロは木箱に入っていた保存されていた干し肉をしゃぶっていた、途中ルウェーがとんでもない勢いで荷台に乗り込んできたりと色々あったがその間に死累人から話を聞き出したことをまとめるとすると


物資運搬は何もトラブルが起きずに終わっていざ本部に戻ろうとしている所に船の準備が完了したから早く戻ってこいという伝言が来たためすぐに移動するために馬を動かしていたら死累人とルウェーが迂回した先に自分がいると言って探しにきたのだそう…それよりも物資よりも船の方が時間かかると思ったのに仕事が早いな


「ということは今向かっているのはアルチャーが造った世界初の港ってことか」


「そういうことです、自分もこんなことになるとは思っておらずこちらもかなり困っているんですが滅多に張り切ることのない教授を待たせるのはあまり良くないので…」


アルチャーの教授というとポトッル・ビーグニさんか…自由奔放でも部下思いの人で一回話したことあるけど反応が結構ほんわかしつつしっかりしているように見せて素性を掴ませてくれない。それは普通か、でも何かありそうなんだよなぁ…

今は全速力で本部のあるネポアスに向かっている訳だが猫の国に近い場所だから猫の国で待機していた方が良かったのでは?頭の中で考えていたことが自分の行いの反対の事の連続で溜め息しか出てこないが切り替えて考えていこう


「それで教授さんは海上調査にはついてくるのか?」


「一緒にいくとか言っていますが何せなんでもありの人ですのでその時気分次第でしょうね、護衛かつ調査員として何人か連れるのはありますが多分違う船に乗ると思いますよ」


それよりも予行とかしないのだろうか…それ含めての準備だと思いたいけどここまで急かされるのだから準備は大丈夫だろう。自分はこれが初めての海だから楽しみだし今馬車に乗っている全員がそうだと思う、シグマリとイプロの話は海での食事がどうのこうの言って話を盛り上げている。



「ここを突っ切れば団員がいるはずなんですが…」


そう言って馬車にとっては狭い道を馬が走っていき森を抜けると手に灯りを持った人間が三人ほど立っていてこちらに気付いて手を振っていた。オルフィットは横に置いていた角灯を相手に見せるようにして馬を止めた。


「オルフィット准教授、お疲れ様です。先に到着した団員からは話は聞きましたので教授の方には話が通ってありますので馬車に乗ったまま進むと臨時に設置しておいた転移魔法が発動しますので転移したらすぐに積み込み作業をしてください」


「了解です、それでは」


端的に話を進めてすぐに馬車を前に進むと同時に真下から魔力が馬車に伝っていき眩い光が自分を取り囲み目を瞑って少しして目を開けると朝日が傾くぐらいの時間帯に訪れることができた。今思えば寝る間を惜しんで移動していたからな…すぐに馬車を海沿い近くにある船に近づけて降りると次々とアルチャーの団員達が木箱を運んで行ってしまった。残った我々は何かするというわけでもなくただ運ばれていく木箱を横目で見ながら待っていると後ろから肩を叩かれて振り返ると帽子を被った男の人が笑っていた。


「どうも【水狼の泡沫】のジェバル・ユースト君。急遽召集してしまって焦らせてしまって申し訳ない…もう少しで予備動作のチェックが終わってすぐにでも調査に向かいたい所なのだが…大丈夫かな?」


「全然大丈夫ですしこちらとしても貴重な体験をさせてもらう身ですから…」


こちらが勝手にその調査にお邪魔させて貰っている身だからな…そこの立場をはっきりしておかないとだな、早朝に行くのなら宿とかとっておかないとな。頭の中でやることを考えていると後ろにいた死累人がゆっくりと教授に近づきとんでもない速さで剣を振るったのだがいつの間にか握られていた短剣で受け止められていた


「君が噂で死神って言われている死累人(ウェール)君だっけ?凄い速さだね…瞬間的に腕の振る力を弱めているとは言え速さに特化した動きが出来るなんて私の中で一人しかいないや」


「……そうですか、懐かしい感じがしたので試しにと思ってやったのですがご無礼を」


「それでは僕はこちらの船の方に…君達はもう一隻の方を頼むよ」


ニコニコしながら死累人の肩を叩くと二隻ある内の一隻に乗り込んで準備している団員に声かけをしに行っていた。死累人の方は教授の方をじっと見つめながら剣を【宝物庫】に入れると何処かに行ってしまった。マイペースなのはいいんだけど何を考えているのか分からないのが欠点なんだよな…次々とアルチャーの団員達が船に乗り込んでいきどんどんと掛け声が響く中自分達も遅れないように動いていた




巨大な船が二隻海に浮かび風を受け水天一碧という言葉を表したような海上調査にはとても良条件(コンディション)だった、アルチャーのエンブレムでもある緑色の鳥の羽が描かれた帆が風に煽られながら船を動かせていった。

死累人の描写についてですが老人に見えるような姿をしつつ青年のような見た目にも変えられる謎多き人物。髪は銀髪です。不思議魔人


公共の前では温厚な老人を装っている。(ルウェー達といる時は明らかに場違いなので隠れている、単独行動だと老人ムーブ)老人でも青年体型でもなんでもなれるけどいつも老人。


置いてかれた賞金狩りを囲った【岩石牢獄】は後日監視員が調査を行なった際に見つかったのだが中には何も残っていなかったそう




・港:これ自体が世界で初であり正式に手を込めて造られた物。この港は海上調査以降はチェービール港と呼ばれるようになる


港が造られたのが初であり船自体は造られていて食用の魚を獲ったり漁業などに利用されている、整備された港が初であり船が造られたのが初ではないので注意していただきたい。



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