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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
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黝くて危険な〇〇

『おや?先程まで使っていた私を燃やし尽くす可能性があるあの燃える剣では無いのですね。それなのに次の剣もそれに引かない強力な剣ですね…誰方がこのような武器…概念を造っているのか気になりますね』


「そう相手に言われて使ったところで何か起きるのか?言った通りに燃やし尽くされてくれればすぐに終わるはずなんだけどな…何も起きないのなら何もいうな!」


こいつどんだけ影を飛ばしながらここまで冷静に話しかけてくる時点でさっきまでの動きが全然違っているのが腹立たしい…時間経過で動きのキレも良くなっているし蛹がうまいこと援護してくるせいで全く攻撃が入れることができないのが現状である。相手に近づこうと試みるもすぐに影が遠距離で飛ばしてくる矢が縦横無尽に駆け巡り体に向けてくる


「Syaaaaaabiiiiii!!」


狭いようで広いそんな空間で甲高い雄叫びを上げた蛹は自分がいる所に向かうために必死に動き出して体を打ち付けながらどんどんと作り出した足場を削り取っていく。それにこちらを嘲笑うように毒を不規則に動かして翻弄してくるので必死に風で軌道を変えてすぐに後ろにある岩に飛び移って狙い澄まして撃った【風刃】が影の体に接触する。


「よし、もっと正確に狙って仕留めないとどんどん体を再生されてしまうからな…覚悟を決めて特攻でもするか…」


『いいですね、その心の底から飛び出たような意気込み。私は好きですよ?必死に生に這い蹲ろうとする人間味が溢れ出てていいと思いますが…貴方は人間と言っていいのでしょうかね』


よし歯食いしばれ、すぐにぶん殴ってやる。足元から風魔法を放出させながら勢いを止めずに瞬間的に間合いに詰め寄って甲飆竜の終亡志刃を横に薙ぎ払うのだがうまいこと弾かれてしまった(パリィされてしまった)。そのままの勢いで首を捻って二回ほど殴り込んで当てることができたのだがそこの部分を強化されて全く刃が通らなかった、腕を掴まれてそのまま振り投げられて岩にぶつかりかけたのをうまいこと風魔法でクッション代りにすることができた。ひとまずは深呼吸して掴まれた所に治癒瓶をかけて治す


「反応はできた気がするがすぐに後手に回される…何かあるはずなのに全く分からないのが苛立つなぁ…」


一先ず色々と攻撃方法を変えながら観察してみたけどやっぱり蛹のことを放棄せずに守っているのが明らかだった。蛹も自分で防御耐性を行うべく攻撃される箇所の前に毒を展開させたり近寄らせないように工夫していた…それに影の攻撃を届かせるために自分が積極的に動かれて自分が動いてもすぐに遠くにいたり気づいた時にこちらに近づかれて攻撃を加えられるのが多かった。


『【幻影(レウェット)】』


ここで知らないやつか!?だけどこっちに飛ぶような攻撃じゃない?

大層な構えを取った影に警戒してすぐに【宝物庫】に手を突っ込み変光星を取り出そうとするのだが何かするわけでもなくこちらを様子見していた。急に止まった二人組に向かって魔法を打ち込んだのだが霧のように空気に溶け出していってそこには空虚が残っていて本体はすでに首に刃をかけられていたがあと既の所で止めることができた…


『いい反応ですね…そう言うところは人間問わず素晴らしい物だと直観していますがここで受け止めていいのですかね。私は一人ではありませんよ?』


後ろから語りかけるように言われた言葉を軽く流しながら溶岩から飛び出してきた蛹が大きな毒玉のようなものを体に纏って突進してくるのだが甲飆竜の終亡志刃が自衛として本能として生み出された魔法が爆発的な威力となって両者を風で吹き飛ばしたと思ったのだが危険察知してたのか蛹は瞬時に溶岩に潜り込んで避けられた

確認するために何回か浮上してくるのだがこっちに攻撃をするのを感じ取るとすぐにどっかに逃げるのが少々命を賭ける戦いにした癖にそうやって他人…いや他人格の自分に押し付けているのは良くないだろう?

影に【微塵嵐】を流し込んでおいて行き場のない所に追いやって【氷結世界】やら【深海】などの大型魔法を連続して当て続けるようにしておいて溶岩から一瞬浮き上がってきた蛹の殻と殻の間に甲飆竜の終亡志刃を差し込んで大声で怒鳴りつける


「僕は今決闘で大きな物を賭けている。このどちらかが勝つために命を…戦う勇気をだ!しかしどうだ蛹野郎!ビクビクしながらお友達にばっかし迷惑かけている奴なんて同じ土俵で戦う価値なんてない!」


奥深く入った剣に硬い感触を感じたのを自分のタイミングとして認識してもう一度強く差し込んで刃先から中身を掻き回すための【微塵嵐】を出すことに成功したのだが…全く違和感がなかった。よく言う例として影が自分の体を薄くさせて攻撃を避けられる時のと同じ感じだと思う、それにさっきから緊急回避が様になっているし機動力もだんだん俊敏になっていつの間にか壁に張り付いてこちらをじっと見て威嚇してきた


「Syabiyaaaaaa!!」


『ふぅ…こんなに質量のある魔法を連続で出せるのですね…だったら私も私で色々と策はありますので問題はありませんがね【暗海(フルピェリツア)】』


自分が影のことを意識の外に向けていた際に唱えていた魔法で存在に気づくのだが唱えられた魔法はすぐ様影の足場から効果を発揮していった。おどろおどろしい色合いの水の様な何かがそこら中に蠢いて形作っていき最終的には一本の斧になった

普通の両手で支えるような斧よりも大きくまた影の身長以上の大きさだと言うのに軽々と振るうその姿を見て呆然としていた


「よくこんなのを持ち上げられるね…もしかして影の作り出した物だから(サイズ)とか変えられりのかもしれないな」


思考は止まっても見たものからとれる情報はすぐに回していく、今は何故か蛹は壁にピッタリと止まったまま動かなくなってしまった。本当に羽化が始まるのであれば阻止しに行きたいのだがどんどんとこの場を支配するために力を溜めていく影の方に集中しなくてはいけない

顔を合わせれば瞬時に自分の体である大部分を使って剣で上手く誘導しつつ斧を大振りで薙ぎ払って邪魔をしてくる…特に正々堂々ぶつかったらかかる圧力で即死の可能性があるのでそこのところは十分気をつけないといけない。幾つもの量の影が自分に向かって来ることを目視して自分の真横から一本の真っ黒な槍を取り出す


「そろそろお前と戦っているのが疲れてきたんでな…パッパと終わらせる為にこんなものを用意しておいたんだよな…本当は違うところで使いたかったのだが初陣だ、気張ってくぞ『黝危槍デリュティー』!」


昔遠い辺境に住んでいた一人の人間は自身に溜めに溜めた不幸を全て他者に振り撒き苦しませたことで恐れられていたと言う昔からの言い伝えが存在する。それらの言い伝えの中には一度竜を行動不能にさせるほどの不幸を与えさせてその隙に討伐させたというのようなものがあった。


だがそんな不幸体質の人間にも寿命が訪れ命を落としたのだが不幸は世にとどまり続け害のない獣や人間に移っていき最終的には魔物として姿を変えていったのだがそれの多く繁殖した魔物が賞金狩りに討伐されたら…素材として姿を変えるのだがガドマは最も簡単に武器に生まれ変えさせちゃうのはすごいと思うよ、忖度なしでね

そんな槍を構えると先端に異様に感じられる威圧感と悍ましさに警戒したのか一瞬動きを止めたところを瞬時に見抜き一点集中で突くのだがうまいこと躱されてしまった。

大抵いつもとても重い両手剣や二刀流の短剣を扱う容量で槍をブンブン振り回していると本来武器の特徴も掴めずにいる子供だ。ただの敵に隙を見せているただの馬鹿になってしまうのでそこは武器の性能と面と面を向き合ってお話しして解決しよう。ガドマからもまずは武器に眠っている所有権を奪うために意識を呼ぶとか言っていたからな

ここまで何時間とも続く持久戦のような事をしていると相手の癖というものがわかるようになってくる、今振り上げるような攻撃をした後には必ず全方位から取り囲もうとする影が飛んでくる前に影の体に向かって乱れ突きをする


『次は黒い槍ですか…昔そのような武器を使う人間と戦ったことがありますけど貴方になると全く話が変わりますし全然油断している暇はないんですけどね!』


言葉を言い終わると同時に飛ばしてきた影は自分に向かって飛んでくる途中に分裂して四方八方に駆け巡った。リーチも長い上に魔法での効果は見込まれずに全く見たことも使ったこともない呪術しかないって言うのが今一番の欠点だがそれを使えない人用に改良されているのだが…使うしかないよね?


「このまま押し切ってやる【慟哭】!」


何百回にも近い突きを今の一瞬でできてしまったことに少々驚きつつも相手が間合いから離れてそのまま溶岩の中に入り込んでしまった。もうちょっと武器の性能を確認をしておきたかったけど今はそんなことを言っていられないからな…

自分もすぐにここから脱出するために動こうとしたところでイオルンド率いる三匹が上から飛び降りてくるのが見えたのですぐに足場を広げながら風魔法での援護をしておく、ガドマはそのままゆっくりと自分の方に近寄ってきた


「兄ちゃん…すまなかったな…本当だったら援護しに動きたかったんだけどな」


「身動きができなかったシグマリを守ってくれていたんだろ?だったら文句なんて言えないからな…それよりもすぐにここから出ないと危ないからな…いつまた蛹と影がどこから動くか分からないのが現状だからな」


「……分かった。こっちに下がってきてしまったのが失敗だったな、そのまま上で待っていたらそのまま兄ちゃんが動いてくれたって言うのにな…」


「すいません…ジェバルさん。私が気を抜いた時に毒みたいなのを喰らっていたみたいで…そのせいでずっと戦ってくれたってイオルンドお兄ちゃんから聞きました」


気にすんな。それよりも全くあいつ等の動きがパタリと止まったのが不自然すぎるな…さっきまで活発に動いていたのにあんなにあっさりと戦いから身を潜めた理由が分かれば次行う行動が読めるのだが…辺りを見渡して不自然なものを探すのだが全く見つからずにいた、そのまま上に上がって安全を先に取ろうと考えた時に作り出した足場が異常なくらいに揺れ始めた。まずは自身だと考えたのだがこの揺れは不自然すぎるまるで押し上げられたようなそんな感じに解釈できる


「そう言うことかお前等真ん中にすぐに移動しておくんだ、これから立つのが難しいくらいの激しい揺れが来るぞ!」


自分が声を掛けた時には溶岩が意志を持つように自分が創り出した足場を起用に上に押し上げていったのだがその溶岩の中に見えた姿の中に先程まで戦っていた影も含まれていた。槍を握りしめて空中に浮いて身動きが取れていない影の体に渾身の一撃を入れ込む


『その攻撃を私に受けさせるのはいいですが私は囮だと言うことを忘れずに』


影は大きく体を変形させて代わる代わるに飛び出してきたのは真っ赤で光沢が綺麗な蝶がそこに待ち構えていた。から飛ばしてくる毒玉を後ろにいる全員を守るように【水盾】を展開してそのまま黝危槍を回転させながら毒をかき消しながら蝶の脳天に向かって投擲したのだが横から割り込んできた影の攻撃に邪魔されしまった。素早く移動して槍は回収できた、後ろに下がって影の様子でも観察しようかな。


「いやいいんだ、一回だけでも喰らってくれたのなら何も言わないから」

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