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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
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広大な紅い海と空中を暴れ駆ける蟲

「ここからすぐに巻き返す【烈火(リブリート)】!」


変光星から飛ばした炎は支離滅裂との言葉如く囲んでくる影を抑え込むために狙いなんて全く関係なく飛ばす炎は生きる獣のように舞って影を捉えていった。


『ここまで耐えた上でそれ以上に踏ん張るところは貴方の強い記憶が関係しているのでしょうね…この死骸から感じる強い意志が貴方に向けて感じられますからそれほど憎悪を向けさせるなんてことは早々珍しい出来事ですね』


「喋ってないでこっちの攻撃を躱したらどうだ?さっきから攻撃を受け流しているように見えないけどな!」


身体がここまでメラメラと燃え続けているのは前世でも今生きている人生の中でも初めてだ、さっきまで必死に攻撃を弾いたり受け流しして動いていたのだが体を覆った炎が動きの読めない影を洗礼するように受け止めてつつ反撃しているのに驚きなのだがそれに物理的に燃えている体を動かして変光星を振りかざして連続突きしてくるのを足から容赦なく飛んでくる影を壁に反射させて飛ばして来たが自分の変光星の熱量ですぐに溶けていった。

一回ぶつかり合ったらすぐに足場の元に移動して掠った傷に燃えている炎を当てる、まだこの〔秘華の炎導〕がどこまでの物かが分からない以上すぐに威力を発揮させて相手に悟られるのだけはハッキリと言って御免である


『…こんなにも動きが活発になるのは驚愕という言葉しか見つからないですね、さっきっから行動に関しては人間という壁を超えていそうなのに動きはまだまだ精度がない。ただ早くなっただけでは私は倒せませんよ?それにあまり反転魔力回路の動きが全く動作していない以上そこまで斬りつけても無駄ですがね』


「反転魔力回路?知らない事を喋るなぁ!だったらそれ以上の火力を出すか何かしらの行動をすればいいだろうなぁ!」


影自身が崩れるようにしたと同時に空中に生成された毒がこちらを追いかけるように飛び回ってきた、合間を縫うように滑り込んできた上半身で歩いてくる影に向かって魔法を撃ちつつ距離を取っていく


「影がこんな魔法を使う筈ないしこれを使えるやつはあの蛹野郎だけだ。あんなにも好戦的になっているなんてな…成長性が高くて将来が有望だな!」


壁に張り付いて様子を窺っている蛹…というよりも殻から片方だけ飛び出した羽のようなものが気になる、多分蠅なんだろうな想像するだけでも気持ち悪いすぐになんとかしておきたいのだが今とてつもなく気になる点は種族の違う同士なのにここまで強くさせる原因はなんだ?ただ守るだけの影だとしてもここまでの可動力はおかしすぎる…だけど影は子守をし続けていると言ったからそれを守っているだけなのか?

それよりも統一性が格段と上がった双方が息の合った動きが飛び交ってくるのを避けていたのだが後ろから飛び込んできた影に右腹を貫かれた


『これで貴方に攻撃を与えられたのは何回目でしょうか…かなりの労力を使ってやっとの相手だと達成感を享受できました。しかしここで致命傷とも言える攻撃を与えられたのであれば子守をしていた甲斐がありますね』


「下半身をそのまま意識外に向かせるために足場を限られているのを利用しやがったのか…モロに喰らったな」


貫かれた箇所を必死に抑えながら間合いを取る。痛みでどうにかなりそうだが〔秘華の炎導〕で巡られた炎が傷口を抑え込んでいくのだが治りが想像以上に遅い必死に魔力を流しているのだが効果があまり見れない…それに対して影に関しては至る所にばら撒かれていた自分の体を吸収してながら再生もしている


『結構長かった戦いですがここまででのようで良かったです、胸が熱くなるような戦いをありがとうございます。貴方の死体はどうしましょうかね』


止まらない出血で思考がまともに動かないところで何か言っている理解できない…体もうまいように動かすことができずにいるが【水球】を溶岩の方に向けて飛ばして大きく破裂させた。影は自分が起こした行動に首を傾げて近づいて何か喋っているのだが全く聞き取れなかったが伝言は伝わったみたいだな、あとはあの三人に任せるとするか…


「【剣鬼刀:逆鱗】」


美しい剣筋が影の体を抉り取っていき凄まじい剣撃が通り過ぎていった


「お主…只者ではないな?ここまでジェバル殿に傷をつけさせるなんて見たことがない」


『これはこれは…あの竜を彷彿させるような魔法量と剣帝に匹敵する強さ持つあの者はジェバル・ユーストと言うのですね、ここまで子守として大きな障害と戦えたのは初めてですよ…』


(此奴…何を考えているのかよく分からないな…それにジェバル殿の魔法に気づけたのは復帰できた私位…シグマリ殿は蟲から盛られた毒のような物の所為で身動きができていないし兄者は兄者でシグマリを治癒魔法をかけるために守っている…ここで動けるのは私だけ!)


影のような禍々しい者は身体中から無数の形作られた魔剣のようなものが縦横無尽に飛び回るが全然攻撃には追い付いてはいない…私に攻撃をしてこないとはどう言うことだ?それこそジェバル殿と戦っていたこととは真逆の事をしている筈なのに…

向かってきた影を横払いしてジェバル殿の方向を見ると影が首を切り裂こうと動いていた


「お主!巫山戯るなぁ!!」


『何故ですか?この人間…いや人間じゃない半魔人に近いこの生物をこの場所にほっぽり出して残しいていたらいずれは世界の混沌を引き起こす原因にもなり得る筈です…私や力を蓄え続けた分身でもあり本体でもあるこの身体でさえも動く事なくやられてしまい止めることは不可能に近いです。誰がこの化け物を止めるのですか?』


「ジェバル殿の事は我が父上が見てくださっている…そんなことをお主が気にする必要はないはずだ!」


両手に刀と剣を持って止まった影に向かって攻撃をする。影は突かれた部分をゆっくりと再生しながら牽制しあってこちらの首に刃が当たりかけた所を猫灼魔術“猫騙し”を使って相手の体が硬直したのを確認して手首や足首、四肢を滑るように剣先を動かして身動きの取れないようにする。影は思い切って不要になった体を離してこちらの方を睨むように見つめると体を溶かして遠くの方に移動していった。戦うような素振りを見せずに動くことに不信感を抱かせるが急に敵意をなくしてどこかに行ってしまった


『本体が羽化するようなので私はここで…お暇させてもらいます。せめて貴方達が仲間だったらどれほど苦労せずに暮らせたでしょうかね』


「何をしたかったのやら…それよりもジェバル殿だ!」


すぐに駆けつけると体に大きな穴がさっきあった筈なのだが…怪我が見当たらない。自己再生でも使ったのか?ジェバル殿は自分から回復魔法や治癒魔法が使えないと言っていた、だったらさっきの影の仕業か?混沌の原因になるものをそのまま残す事は絶対にない…となると気になるのは

ジェバル殿が持つ変光星を触ろうとすると蠢く炎が自分に纏わりつこうとしたが途中で止まった


「ギリギリ間に合った…ごめんなイオルンド」


体を起こしてすぐに体の動作を確認しているのだが全く違和感がなく絶好調だ。起きる直前変光星が動きを見せたのですぐに動いたのだがまさかイオルンドだったなんてな、周りを見渡すと影や蛹もいない…イオルンドからすぐに聞き出してもただ逃げたとしか言わなかった


「ジェバル殿はどうやってさっきまで体に残っていた怪我を治癒したのですか?治癒系の魔法は使えないと言っていた筈ですが…」


「治癒瓶を体に流し込んで直していた…自分でも分かるぐらい結構重傷だったから身動きできなくてやばかったけど伝言に反応してもらって助かったよ」


イオルンドは結構重傷…?致命傷というか死んでもおかしくない筈なのに…とか言っているが体に穴が空くなんて言う事は重傷に決まっているだろ。確かめていないけど多分ゴルフボールが入るくらいだと思うからなんで再生しているのか不思議なんだよな…それよりも体調が少しづつ戻ったのでガドマが持っている初級の治癒魔法で身動きが取れない状況だったからすぐに動いてくれたそうだが…シグマリは毒か?すぐに見ておきたいのだが影は羽化をするって言ったのか…


「もしかしたら真下に溶岩がある所に蛹と影の二人は移動したのかもしれない。シグマリ達に攻撃をさせない為にも駆けつけるぞ」


「承知!」


すぐに足に力を入れて動いたのだが下に広がる溶岩が触れるものを全て溶かしているのを遠くから見るのだが初め見た時はそこまで広がっていなかったのにここまでひどくなっているなんてな…いろんなものを呑み込んでいく溶岩の上を泳ぐように動いている何かを見つける


「あれは…蛹の奴なのか?まだ殻を剥がしていなさそうなのにあの速さは異常すぎるじゃないか…影もその上で立ち竦んでいるのがよく分からないな…変光星であれだけ体を破壊したって言うのにな…」


「あれが影の言っていた本体?全く似つかない姿なのに?ジェバル殿のことをとてつもなく気にかけていましたがよく分からない奴ですからね」


それはとてつもなく思う…何を考えているか分からなくて喋ることは必ず『どうしましょうかね』しか言わないから影じゃなくてどうしましょうかね星人とでも名付けておこうかな…それと何気に使ってくる魔法はないことがこれで分かった。手に持っている筒状の魔法道具(マジックアイテム)のおかげでだけどね…これでボッタくれた時は流石に怒って仕返ししようとしたけどやめておいて正解だった


「商人が取引で使うっていう奴で試しに買ってみたけど効果は強烈すぎて引くほど驚いているんだけどな…“劣優の定菅”今思えばかなりいい値段だったなぁ…」


「ジェバル殿…感心している暇はないですよ…私は兄者とシグマリ殿の回収をしてきます。その間あの影と蛹?でしたっけそれの対処をお願いします」


グーサインをしてすぐに縦穴だった場所が横に広がった空間が丁度さっきまで戦っていた場所に似ていた。これくらいだったらまだ大丈夫だしなんかあれば氷魔法で随時足場を作ればいいかな?まだ溶けていない足場にふわっと着地すると遠くの方から目線を感じた


『後ちょっとの所でしたがまぁ…そのうちですからいいですかね。それでどうしましたか?力を具現化したかのような存在であるジェバル・ユースト…同じ時代に生まれた暴力だけで過ごしていたあの暴君と似ているようで似ていないそんなようなお方ですが…まぁいいでしょう』


「こっちはそっちがこちらに害を及ばないのなら下がるのだが…」


『私と同じ本体である古代からの生きた化石である《海闊天空の暴蟲》とその子守は生涯の壁を越えるべく目の前にいる人間…ジェバル・ユーストとその仲間に決闘を申し込む…これなら引くに引けな口なっただろう?それに命を賭けるなんていう賭けは初めてなのでね…そこの所はよろしく頼むよ』


その宣言という契約を世界に向けた途端蛹の殻がどんどんと亀裂が入っていき気づけば美しい両翼が力強く羽ばたきこちらに突進してきた。即座に跳躍して躱したのだが背中に乗っていた影から飛び出た剣達が舞うようにこちらに飛んできた

すぐに足元に【氷結世界】を展開して着地する際の足場を用意するのだが子守さんは許してくれる訳ではないようですかさず弾丸のような密度で飛ばしてくるが【宝物庫】から取り出しておいた自家製魔石を放り込んで衝撃を与えた瞬間に起きる魔力爆発で相殺する


「自分でもここまでの魔力が体を廻っていることに驚きだけどこうやって使うのも自分の意思でできるのがいいよな、そんじゃあ甲飆竜の終亡志刃よろしく頼むぞ」


剣は自分の問いに応答するように靡く風が顔に当たった

海闊天空の暴蟲

取り敢えず今の時代よりも前に生きていた生物…魔物という考えで大丈夫です。自分的にこの魔物の名前が好きです、特に海闊天空の部分

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