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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
水天一碧の広大な場を駆け巡る
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懐かしいその姿を見れて良かった

「それじゃあ兄ちゃんとシグマリはそこら辺で待っていてくれ、すぐに迎えに来るつもりだけど結構久しぶりに話すからそれまで時間がかかるかも知れないからそこの所はよろしく頼む」


「大丈夫、出来るだけ問題は起こさないようにするから工房に行けるようにしてくれるとありがたいしそれに行きたい場所があるんだろ?よろしく頼むよ」


一応技巧の国と呼ばれるドワルポンドに入国して来れたのだが鉱山に囲まれているということもあって国全体が山を上からくり抜いたような形になっていて山に守られているので外からの攻撃は通用しないようになっていてそれに鉱人族(ドワーフ)が住み着いているのでかなりここで造られている武器や細工などの質が一流だとか、ガドマは共に酒を飲んで意気投合した鉱人族がいるらしいから話に行って来るというのでイオルンドを連れて行ってしまったのだが新天地でやることがないので近くにあったベンチで休憩しているのだが色んな所を見ると猫の国とは違った雰囲気がしてとても見ていて楽しいしいつの間にか買い食いしているシグマリを横目に見ながらふと思ったことを口にした


「今ふと思ったのだがシグマリって子供の頃何していたの?」


「私ですか?私はいつも屋敷にある図書庫に籠っていつも本を読み漁っていましたね、皆からは本の虫とか言われていた時期もありましたけどもう慣れちゃいましたんで大丈夫ですけどね、だったらジェバルさんはどうだったんですか?」


「子供の頃にうろ覚えなのに吸い込まれるように魔力が流れた挙句、小っぽけな魔法を使ったと思ったら村を巻き込むほどの水魔法…【深海】を使って皆から恐れられていたし田舎で農作物を育てながら必死に生きてた、それがあるから今の自分がいるんだろうなって思っている」


それであの一時期は水の化け物なんて言われ方をしていたはずだしな…そりゃ3歳くらいの子供が急に人間じゃ扱うことすら難しいと言われている特級の魔法を出しちゃったしそれにそれを止めた父親のジュダー・ユーストもかなりの実力だと思う

今頃何しているのかな、今はこっちの方で忙しいから行けないけどいつかはテトの飛行能力を借りたりしてそっち側に行けたりしないのかなぁ…

色々と思うことがあって考えが纏まらない所で白い装束を着た性別の分からない集団が国の通りを歩き始めた、かなり不気味だったので一瞬【宝物庫】に手を入れようとしたが全く危害を入れなさそうなので放っておいた


「シグマリ、アレって何?怪しすぎて一瞬【宝物庫】に手入れ込んじゃったよ」


「やめて下さいよ?お兄ちゃんに迷惑かけないって言ったのに駄目ですよ…あの方達は聖教リデフィルトって言ってあまり外には出歩かない人たちなんですけど…」


そんなところがあるんだ…神聖国家ダベリギオがあっちにあるのは知っているんだけどこっちにもそういう集団がいるんだ…そう思いながら歩いてくる中で気になる神輿をじっと見ていた


「貴様!【聖教の聖女】がこの道を通られているのにその無礼はなんだ!その行動は万死に値するぞ!」


向こうからやってくるとは思っていなかった、重装備で顔が見えなく声からして女性だと思う…腰に掛けている剣から見て普通の人間だったら強いレベルだと推測しつつ両手を上げて謝罪を込めた行動を取る


「中々お目にかかれない光景でしたので今のご無礼…許してもらえないでしょうか」


「……初めからそうしておけばいいのだ、次は無いと思え」


重装備の女の人は列に戻っていって歩いていったのを見て大きな溜息をする、こういう堅苦しいのはあまり好きじゃないな…それより【聖教の聖女】か、そんな人こんなところに連れてきて何をするのか気になるがそこにまで首を突っ込んだらどうなるか分かったもんじゃないな…


「ジェバルさんがあんなにも礼儀正しいなんて…少し驚きました」


「それって礼儀知らずの馬鹿って言いたいのか?そんな風に思われていたなんて少し心に来るもんだな」


「いや、そういうのでもなくて【聖教の聖女】が来るなんて普通ありえないんですよ…普通だったら降臨祭とかが周辺が行ってお祭りみたいなムードになるんですけど公表されていないのが不思議ですよね…」


「そこまで首を突っ込む必要がないからな…小腹が減ったから何か食事でもするか?嫌だったら周辺を歩き回ろうと思うけど」


シグマリは食事よりも周辺を見てみたいと言ったので言葉通り動き始めたのだが目を離した途端逸れてしまった…すぐ側にいたのにこんなにも簡単に消えるなんて魔法でも使ったのだろうか…辺りを見渡しているところで後ろから肩を叩かれた


「シグマリか?どこいったんだ…誰だお前」


「いや、お兄さんにお話があって声をかけたのですが人探しをしているのなら手伝いましょうか?」


「いや、大丈夫だ…それよりも話とかは今聞くつもりがないからな」


見た感じ優しそうに見せて何気に腰につけているポーチの中身が短剣とか飛び道具とか持っている時点で冒険者…いやここでは賞金狩りか、後ろを振り向いた瞬間に首に短剣を向けられていたが【水盾】を展開してそこから氷魔法で男の足元を凍らせて身動きの取れないようにした


「それで、こういうことをするのは世間的にあまり良くないことぐらいわかっていると思うんだけどそこのところはどう思っているんだ?」


「いやはや…ここまでの強いとは【水浪の泡沫(バルブリル・ウルフ)】のジェバル・ユーストの噂は本当なんですね…私は聖教の者でして先程ウチの部下が迷惑をおかけした事謝罪にきたのです…私という存在がいながらもその様な事態になってしまったことを申し訳ないと思っています」


待て、【水浪の泡沫】はどこから聞いた名前だ?その呼ばれ方なんて冒険者やっていた時に成り行きで貰った奴だ…こっちに来て離したやつと言えば、『アルチャー』のオルフィットだけなのだが…そうだ『アルチャー』は確か全土に団員がいる筈だから何かあったらそれで話を流そうとしたのだろう…ここまで来れば色んな所に名が回っているということになればいいと解釈していいのだろうか?

それに聖教の人間までも知っているのなら賞金狩りも黙っていることはないと思う…


「いや、大丈夫だ…それよりも聖教の人間がこんなところを歩いていいのか?聖女様とかの護衛とかがあるのでは?」


「そこの所は大丈夫です、護衛に関しては必要ありませんのでご心配なく…立ち話はあれですし私達の拠点にでも寄ってください」


よくある聖女って守られるのがセオリーって聞くけど戦闘慣れしているとかだったらすごい人なのだろうか…それとも魔法に特化した存在であるのか?考えるのは後だ、素直について行くとしよう…かなり歩いたのだが普通に豪華そうな建物ですね…見るからに貴族が使ってそうと思っていたら玄関口のところに装飾品がこれでもかというくらいに付けた服を着ている人が男女が立っていた。こっちに目を向けるとと蔑むような目でこちらを睨んでいたのだが聖教の人が顔を前に向けた瞬間態度を改めたのを見てそういう人間なんだなって思った。そこまで頭に来たりはしないけどあまり良い印象で見れないなとすぐに思った


「これはこれは聖教の先頭者のフレビット・A・プリトール様…この度は我がニブリール商会の宿を使わして貰いましてとても感謝しております…ささ、お入りください」


「こちらこそ急な申し出を無理に聞いて貰って感謝しているよ…ここの応接室を使わせてもらってもいいかな?」


「是非!こちらになります」


フレビットさんって言うんだ、へぇ…それにここ貴族とかじゃなくて商会の宿なんだ…鉱人族の国は多種多様性を推進しているからこう言うのができるんだな…一緒に宿の中に入ってその応接室に行く間に同じ服装の人に結構見られたけどそこまで気にすることでは無いと案じているうちに平気になった。案内人に付き添って歩いて行くとやけに広い応接室に着いて扉を開けると顔まで白いローブを被っている人がソファに座っていた


「紹介しよう…この世に再誕した最古の聖女『プロバリー・レスティカ』だ、少し話をする前に一つ言っておかないことがある…『呑まれないでくれ』」


そう言ってローブを外した白銀髪の聖女がこちらを向いて目があった途端体が脱力して意識が消えそうになったので必死に抵抗したのだが無理があったようでそのまま倒れ込んでしまった…


「いいんですか?聖女よ…」


聖女は倒れ込んだ少年の顔を見て魔法で体を起き上がらせてソファに寝かしつけたのだが…彼女が何を考えているのかは誰にも読み取れないのだがこの状況を持ってくることができてとてもホッとしているように感じた。


「懐かしい…この感じあの人が近くにいるようなそんな気がする。ミッちゃんのお陰かしら…」


聖女が吐き出すように出した言葉は私には全く分からなかった






入り組んだ小道を迷わずに進んでいくと少し大きな工房に着く、年季の入った扉を開けると遠くの方でカンカンと鉄を打つ音が聞こえてくる。近くにあったテーブルと椅子に背負っていた荷物を置いて鍛冶場に向かって休憩している時に声をかける


「よう、久しぶりだなジークギール」


「これは珍しい客が来たみたいだな…我が友ガドマ、少し痩せたか?ちょっと待ってくれ今片付けるから少し待ってくれ」


鍛治道具を片付け始めたのを見てイオルンドの所に戻ったのだが…壁に掛かっている武器たちを見るとかなりいい素材が使われていることがよく分かるし武器たちも輝いて見える…あんなにも弱気だった奴がここまで変わっているなんてな…


「いやー古い友人と会えるなんてこんなにも嬉しいなんてな!そっちはイオルンドか!俺の打った剣は使ってくれているか?」


「あの節は本当に助かりました…今では剣鬼まで成長することができました…」


イオルンドがペコペコと頭を下げているのを見るのなんて面白いな…いつもは強気でいるのが嘘みたいだしこいつが剣鬼と宝石技師だと伝えると笑い始めた


「イオルンドが鉱人族でも難しい宝石技師だぁ?面白いところに行ったなぁ…夢は追うもんだ否定はしないが煮詰まったら気分転換に何かしろよ?」


「まだまだ未熟者で全然いいものができなくて困っていてジークギールさんの知り合いを紹介して貰うのと火山の源であるあの宝玉を見つけ出したくてここに来ました」


宝玉…ここにやって来た一番の目的であり親父から言われたジェバルの強化の為の必要となってくる物でそれがある場所は周りのある火山全てだし火山の源に近しい物だからな…これを親父から言われた時は精一杯反論したのだが軽くあしらわれて終わってしまったからな、親父いつも何考えているのか実の子供でも教えてくれないから分からないんだよな…


「ということは今動き始めたデルヒット火山に行くってことか?いやそれよりも宝玉を使うとなると誰が使うんだ?分かっているとは思うが生半可な奴には一切使いこなせない奴だし俺だって一回も使いこなせたことが無い物だぞ?」


「兄ちゃん…ジェバル・ユースト、あの俺の親父が認めた強さの人間だ。戦いには同伴はしていないが竜と二度も接敵して生き延びている奴…これで十分だろ?」


ジークギールが椅子を取り出してどっかりと座ってコップに入れていた水を飲み込んでいたのだが今の言葉を聞いた途端咽せこんで体を叩いていた、やっぱりこの反応が一般的なんだろうな…兄ちゃんは三つくらいどっかのネジがないような人間だし時々人間ではないのではないかと思っている時もあるくらいだし

ジークギールが呼吸を取り戻した所でイオルンドが懐から数個の魔石を取り出すと飛び付くように手に持った。


「これは何の魔物の魔石だ?!こんな高密度な奴なんて見たことないぞ?」


「それはさっき兄者が言っていたジェバル殿が創り出した魔石です…いつもは魔力補給として使っているらしくてここに来る前に魔石をできるだけ多く確保する為にショガリッツ鉱山に行ったんですけど…」


「ショガリッツっていうとあの蟷螂の住処に等しいあそこか?!あんな所に行ってきてよく生きていたな!無事で良かったと思うぜ…」


この反応からすると多分失神するんじゃないか?俺は用意されたお茶をゆっくり飲んでいたんだがイオルンドから言われた言葉に絶句して動かなくなってしまった、どうすればいいんだ?これ…イオルンドがこっちを向いてどうしよう兄者…と口パクをしてきたがコレばっかりはしょうがないだろ兄ちゃんが桁外れな存在なわけだからな

【水浪の泡沫】の噂

・世界の真理に向かって探究し続けている『アルチャー』と友好関係を持っている証拠として准教授という立場にいるオルフィットと仲が良いことが挙げられる


・賞金狩りに向かって一人で戦いに行って無傷で生還した、その際にいた魔人の奴もとてつもない強さを持っていることからとても注意されている


・いつも奇行を起こしているため十分配慮をしないと一瞬で魔法で風穴を空けられるらしい…


・何も持っていないように見えるが見えない何かから武器を出してくるらしい


・竜と喧嘩売って生きてきたらしい←NEW!!

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