その体に刻まれる金と銀の模様はどんな相手も見逃さない
すごく眠くて体も怠けているがなんかあったら変光星を使ってなんとかするつもりだが…言い訳をするのもこんな冒険途中に言ったら何を言われるのか分からないので我慢しておくとしよう、普段ならこんなにも疲弊することがないのだが最近戦った魔物のことを考えてみるとかなりの一人戦っているし一番激戦だったのは【血の権力者】だったりもする。こうしてみるとかなり動いているし毎日動きっぱなしでもあることを歩きながら考えていた、どこかでバカンスとかいきたいけどもう少し…というか座礁したからもうちょっと先になるのかな?海上調査の方もこの先控えているからできる限りゆっくりしたいが魔石の貯蔵をする為 のと自分のお金のことで少し潰しておかないと気が済まないお店を見つけたからそこの店の金を根耕しにするという別の意味での目標は決まったからこうして蟷螂達が住み着いているあの洞窟の中に入って数分経つのだが…ガドマとイオルンドが思いの外道中の魔物を蹴散らしてくれている、イオルンドはともかくガドマがこんなに戦えるとは思っていなかった
「馬鹿なことを言うなよ兄ちゃん…今もイーパスの奴がいる訓練場で地獄のような鍛錬をしているから俺の筋肉を舐めちゃ困るよ」
いつも鍛冶場にいるような気がしたからそんなことをしていたなんてとても意外だな…それよりもこんなにも蟷螂以外の魔物を見るなんていつもだったら戦闘になってもおかしくはない筈なのに今更寝ているのか?夏に入る前くらいなのにどうしたんだろうか…しないのが一番だからそんなことはいいか
途中大きな空洞に出たところで首に向かって蟷螂の大きな刃が降りて来てすぐ様武器を使って跳ね返そうとしたのだが後ろから体を出してきたイオルンドが横に振った時に発生した何かにぶつかって遠くにあった大きな繭のようなものにぶつかる
「イオルンド…攻撃を対処してもらったのはいいのだがぶつかったあれってなんだ?とてつもなく嫌な予感がするんだが」
「ジェバルさんあれって確か菫鉑蟷螂の繭じゃありませんか?」
と言うことはどこかに親がいる筈なのだが見当たらないな…ガドマと一緒にゆっくりと出た瞬間に上から何か降って来るのが見えたのでイオルンドとシグマリをさっきまで歩いていた通路の方に投げ込んでおく…ガドマは降って来た蟷螂の鎌を受け流してそのまま吹き飛ばす。後ろにあった通路は今の衝撃で崩れて戻れない状況になってしまった、そして前に聳え立っている蟷螂はやっぱり桜鉑蟷螂だよな
「ガドマ…イオルンドがヘマこいた繭の方を頼む、こっちはすぐにこいつを倒す」
「兄ちゃん、気を付けろよ…これから何匹出てくるかは分からないからな」
に向かって走り出すガドマを追おうとする桜鉑蟷螂に向かって【超煌弾】を六発ぶつけるとこっちに敵意を向いてとんでもない速さで鎌を振り回して来る。それに合わして足元に滑り込んで腹に向かって【起爆】する。近すぎたせいもあってか通り抜けると同時に自分も爆発に巻き込まれてしまったがこんなのでへこたれない、娼部は体の修復を行いながらこっちに向かって光線を飛ばしてくる その向きに合わせて【超煌弾】を打ち込んで上手く切り抜けていくのだがによる攻撃が後ろからやってくる…
「おいおい、もう一匹か?」
変光星をさっきまで戦っていた蟷螂の方に投げておいて鎌の部分にぶつかって三回分の【起爆】を行なって右側の鎌を吹き飛ばすことができた…次はどっかから湧いてきたもう一匹の桜鉑蟷螂だ…【宝物庫】から甲飆竜の終亡志刃を取り出して落としてくる鎌に対して同等の威力をぶつけることで一旦後ろに重心を寄らせることができた…息を吸うように蟷螂の顔面を殴るように風魔法を流して殻を砕いていく
「よし、完璧でそして綺麗な当たりだ…次は横腹を殴ってから核を取り出さないとこいつ等のとんでもない再生能力で元通りになっちまう」
風魔法で体を動かして横腹を吹き飛ばそうとした瞬間逆に自分の腹に重い衝撃が走った、気づいた時には目の前が真っ暗になったと思ったら壁と顔面キスしていた…今のは、なんだ?体を動かして壁の反対方向に顔を動かした時には銀色に輝く紋章を付けた何かが飛んで来ていた…
「これは後ろでデカいのとやり合っている兄ちゃんの方がやばいな……まさか動く宝石である魔物に出会すとはな、かなりの僥倖と言えるような状況とは言えないしこの大きな繭の大元は…」
大きな繭から湧き出てくる蟷螂の急所である頭を手に持つ槌を握りしめて叩き切る…一匹一匹の強さはなんてことは無いのだが時々出てくる変異種が厄介だ、目の前で魔法を連発してくる金色なんてとんでもない野郎だ…生まれて間も無いと言うのにここまで生命に関わることになると凶暴になるのはわかっていたのだが飛ばしてくる魔法の質量が強すぎて当たったらどうしようもないだろうな…
「【投擲粉砕】!!俺はただ安全に行動をして魔石を集めたいだけだからなお前等変異種の魔物に関わっていられない!」
手に持っている槌を並走している金色の蟷螂目がげて投げると足に掠りはしたのだがすぐに再生されて意味がなかった…魔力操作ですぐに手元に戻して地面を叩きつける岩石が飛び出てそのまま槌を持ったまま殴る…
物理ではあり得ないほどの加速を持った岩が金色にぶつかりそうになったところで横から入り込んできた銀色に阻まれた。
「こいつは銀の紋章か…こんなにも変異種が出てくるって言うことは大元が変異種ってことが確定 だな…これを早く兄ちゃんに伝えたいのだがなんせ数が多くてな…どうするか」
「兄者よ!ここは私にお任せください!【剣鬼刀:呂灯】」
上から飛び出てきたイオルンドがこちらに攻撃を仕掛けていた銀に浮かんでいた炎から斬撃を繰り出して殺しはできなかったのだが距離を離すことができた。横で決めポーズをして立っているイオルンドにびっくりしていたのだがそれよりも飛びついてくる蟷螂の頭に向けて槌を投げる
「おい、イオルンド…さっき岩が崩れて到底来れるような状況じゃなかったのにどうやってこっちにやって来たんだ?」
「おっと、そこの場所は届きますよっと…我が妹が精霊魔法使ってくれたお陰か楽にこちら側に来 れることができました…兄者、そっちに気配がします槌を手に戻して剣撃を飛ばした方向に攻撃をお願いします」
イオレンドと同じ方向に走りながら指摘された通りに槌を手元に戻しすぐに薄く飛んでいった剣撃に沿うように投げると吸い込まれるように蟷螂の体に直撃する。そのまま体の再生をできなくなり朽ちていった…横から跳ねるようにして飛んできた蟷螂に対しては水魔法を込めていた魔技装を使って足元から大蛇を装った口が現れ噛み砕いていった。
「よし、これでここは大丈夫そうだが…宝の山だな…自然と笑えてくるそう思わないか?イオルンド」
「確かにこれはすごいですね…まさか生きる宝石がゴロゴロといるのですが…こんなに数は少なかったのですか?こんな大層な繭のようですが…」
辺りを見渡すとこちらには見えないが奥から感じられる魔法の威力がここまでヒリヒリと伝わってくる、もしかして兄ちゃんの方に半数が行ってしまったのかるとなるとかなりの負担をかけていると言うことになってしまうことだ…すぐに槌を手にしてすぐに動き始める
「お前やっぱり剣の道に戻れよ…使われている武器がなんか悲しそうにしているからさ」
「いえ!あの宝石の輝きはとてつもなく素晴らしいもの!これから行くドワルボンドが楽しみです!」
どうしてこんなにも蟷螂には変な奴が多いんだ?あの素早くて毒を適当に撒いてくる蛙の方が幾分優しい気がするぞ?こちとら人間なんだからもうちょっと手加減するくらいのことをしろよ…よし核の回収はできたからここを動きたいんだけど警戒をずっとしながら睨みつけるような目線をしてくる蟷螂共が横で数匹凝視しながらいつでも攻撃できるように鎌を構えていた。
変光星を【回転型】に変えて【恒久】を使って一番近くにいた奴の殻に強打したのだが全く欠ける事なくそのまま弾き返されてしまった…よく見ると銀の不思議な紋章が身体中についているし自分くらいの身長だな、蟷螂の新種?それとも変異種か?そう言うことはガドマとかに聞くとして今はここで生き残ることが重要だ!
「うらあ!!ここにくたばっているお前ら兄弟と同じようにしてやるよ!かかってこい!」
【恒久】を使い回して前後にいる蟷螂の鎌を砕き切ってそのままそこでもう一度【恒久】を使う…何度もいろんなところに当たっていきそのままあれの目標に近づけることができた…【独善旋回】を使って変光星の思うように振り回すのだが…一瞬でぶつかった蟷螂が洗濯機の刑に処されたのだがそのまま遠心力は死体にでも残り当たったものにどんどんと受け継がれていく。
自分はそんな置き土産のようなものはいらないので【静寂】を使って身を隠しているのだがこちらをしっかりと見放さない金色の紋章が付いている蟷螂がこちらに向かって上位魔法を打ち込んでくるのでそれに対して【岩石弾】や【氷柱】で何とか防いでいるのだがどうも魔力回路がとんでもないほど回転しているんだな…さてこの魔力対決してなんとかするのは間題ないのだが、そろそろ遠心力洗濯機の効果が切れるから動かないといけないのだが…どうしたものか
「ジェバルさん!そこの岩で立ち止まってください!」
「え?シグマリか?お前こんな状況で声をかけると!」
え?とキョトンとしたようにしているのだが蟷螂がそっちに登っているのが見えていないのか?火力重視にするために変光星を【爆発型】にして這い上っている蟷螂に向かって飛んで行こうとするのだが目の前に魔法が飛んでくる…あの金の紋章!!あいつうまいこと邪魔しやがって!【超煌弾】を地面に大量に叩きつけてそのまま爆発させて登っている蟷螂の頭をかち割りながら【起爆】するのだがシグマリの目の前で鎌を振ろうとする蟷螂がいた。創造魔法で短剣を創ろうにも時間が足りずに振りかざした時に大きな岩が降ってきた
「あぶないですね…私も一応は魔法は使えますからね【凍りつく世界】」
凍った蟷螂が落ちてきた時は結構驚いたけどまさかシグマリも魔法がこんなにも使えるなんてな…短剣をそのまま壁に付け刺して体を捻って壁を登るとシグマリが手を差し伸べてくれた
「ありがと、それでさっき岩石が降って来れなさそうだったのにどうやってこっちに来れたんだ?」
「精霊さんと契約して使えるようになった魔法があってこうやって自分に適性が無い魔法でも使うことができるんですよ!」
精霊?精霊魔法は使えないけど持っているがその契約はどこでできるんだか…今はそれよりもここからガドマとイオレンドを回収してから一旦ここから出たいんだけど遠くの方を見るに蟷螂に絡まれているな…ここで負傷して動かなくなったらドワルポンドに行くことすら難しくなるからな、【身体強化:高速】と変光星の【起爆】を使って体の魔力の循環を早めていく
「シグマリ…ここからお前を守るために動くことができなくなるからそのまま上を目指して逃げてくれ、すぐに戻ってくるからよろしく頼む」
「心配しなくても大丈夫ですよ!私もこんな所で逃げることなんてことはしたくないので付いていきますよ!」
「それならいいが…体にしがみ付くと多分火傷するから精霊になんとかして貰え」
「そうですね…風の精霊さん!【進むべき道に風あれ】!」
そう言って精霊から放たれる魔法はガドマとイオルンドの近くにまで届いてそのまま蟷螂の核を破壊した。そのまま蟷螂達は何をされたのか分からずに木端微塵になっていったのだが周りの蟷螂がこっちに気づいて飛び込んできた。
「シグマリはすぐにガドマのとこに行ってくれ、こっちに気が付いた蟷螂はすぐに倒すから」
「分かりました!ジェバルさんも気を付けてください!」
風に乗ってガドマの所に行っているシグマリを見ながらこっちに飛んできた蟷螂達に【超煌弾】をぶつけるのだが…火力が足りなかったのかそのまま爆発の中を突っ込んで来た、両サイドから振られた鎌を【水盾】で防ぎつつ正面から変光星を振り落とすのだが、全く硬すぎて刃が通らなかった
「何だこれ硬すぎるだろ!!さっきまでは刃が通っていたのに何でこんなにも硬いのかよく分からないな…」
さっきまで倒していたやつなんてすぐに核を破壊していたからなんてことはなかったんだが…もしかしたらこいつら血の繋がっている兄弟を共食いしたって言うのか?血の繋がっているかは知らないけどそこまでするとはなんて卑劣な…だからってこの攻撃をそのまま受けるなんて言うことはないけどな
あからさまに首や腕に攻撃が集中しているからそれを対処すればいいのだが…どいつもこいつも「動きが俊敏すぎる何か」で時々「しゅう゛うぅぅ゛がぁああ゛」って言ってくるから不気味すぎるのだがまだあの時の言葉の集団リンチに比べればどうってことはないもっと火力を上げて殻ごと溶かしてやるよ。
「…………ん?」
荒れ狂う嵐のような猛攻撃に対して負けじと変光星の火力を上げた瞬間にこいつらの攻撃が止んだ?一匹が後ろから飛び込んできたのでそのまま変光星に当たると「ジュ」と音を立てて真っ二つに分けることができた。
よく見ればこいつら銀の紋章の蟷螂か…こいつらがガドマの方に行ってなくてよかったな、それよりもこのまま動かないんだったらシグマリの方に動くとするか
この行動が後の悲劇へと繋がるのであった…まだジェバル・ユーストは知らない
ジェバル・ユーストのことを詐欺しようとして激安で物を買い取ろうと金を捲り取ろうとしてきたお店に激怒してとても勿体無いけどクソみたいな店のお金を抜き取れば自分以外にもそんな被害には遭わない為にも沸き上がってくる謎の使命感がある
後日売りつけに行こうとした日にはそこは潰れていたのだが…次に見かけた時は徹底的にやろうと思っている
お店の名前は『ジヴェント〜毒の林檎~』




