自由を求めて歩き続けるその先は 其の九
「でかいな…流石は王と言ったところか」
目の前にはとんでもない位強力な魔法強化されている魔物なんて前に戦った【死霊王】がそれに近い形だけど…そこまで強い気はしないけど手に持つ薙刀から発せられる何かがとても 恐ろしく感じるのは何でだろう、何か特別な能力を持っているのかもしれないし見た感じもザ・キングを彷彿させるようで威圧感もそれなりに感じるけど相手は相手で洞窟に入った自分と死累人のことをじっくりと観察してどんなことをするのかを見ているようだった。
「貴殿達は…我が征く道の妨げをする者か?」
「いや、これ以上魔物の群れを動かし続けられるとこちらもこちらとて困るから相談できるのなら話し合って終わらせたいんだが…」
「同胞がやられたのか…やっぱりここでも私は失態を起こすのか…」
だって無差別に攻撃してくる魔物に遠慮なんてしていたら襲われる何て言う保証なんてどこにもないし魔物の群れを作り出して動かしている本人が今目の前にいるんだからこうやって行動で示しているつもりなんだが…それも無理そうなのか?
亜王群鬼は立ちながら頭を掻きむしりそのまま手に持っている薙刀を力強く握りしめてそのまま縦に振りかざしてきた。そのまま受け流して薙刀を洞窟の硬すぎる岩に当たるとそこから亀裂が入ってそのまま地面が下がっていく、時々知能が働いていないように見えるしそのまま叩きつけた後も何も動く気配なんてない…何がしたいのかよく分からないしこのまま落ちてくる中死累人が首に向かって斬撃を入れたのだが逆に跳ね返されたように見えた
「体の表面がとてつもない程の強化が施されている?ここまでの強化は普通魔物でもするのが難しいはず…しかし、王の名が付くほどの実力がこうさせているのか?」
「確かにそうですね…見た目ではただの筋肉のようにしか見えませんでしたがあの蟷螂と同等の硬さを持ち合わせていると考えた方がいいと思います」
蟷螂ってことは菫鉑蟷螂の事を想定するってなるとかなりの火力 を要するって事だよな?新星を持っていたけどすぐ様【宝物庫】から変光星を取り出して【起爆】する、真っ赤に燃えて炎が燻っているのだが空中でも攻撃できるのは【死霊王】戦で学んだことでもある。【起爆】した反動を利用して壁に体を押し付けてそのまま足に力を入れて間合いに詰めるのだがうまいこと受け止められてしまった。息を吸って【舞い踊る火粉】を惜しまず使う、何か不穏な感じがするからそのまま攻撃に転じるのが一番の武器になるからな…体の魔力をどんどん燃やしていって体の動きが早くなっていく
「今のを防御することができたのってなかなかだぞ?死角から結構ドでかい攻撃をしたつもりだったのに薙刀を後ろに回しただけで変光星と同等の威力を出したなんて思えないしな!なら【超煌弾】だ!」
煌めく弾が亜王群鬼と接触したことで爆発するのだがすごいな…傷一つついてない、と言うよりも当たる前に遮られている可能性もあるがまずは見えてきた地面の着地を優先だ!【疾風】を使って体の周りに風邪を起こしてフワリと着地する。死累人に関しては何かしらの剣術で着地していたし大丈夫だろうが…王の様子がおかしい魔力の動きがバラついていてそのまま破裂しそうになっている
「我のせいで…このような事態になってしまったのだ、あやつの事を責めないでくれ…」
一人でぶつぶつと呟いている…聞く限りかなりの高位な魔物なのかもなしれない、より一層注意をしておかないといけないのだが体を丸めてしまって何もしてこない…いつ来るか分からないこの状況で休む訳にもいかないからな、どうすれば…
「死んだ友に告げる…この先は闇だ、自由なんてなかった…どこに向かおうとも私には何も先が見えないんだ…それなのにまた自由を奪う奴が現れる。もう払ったし身も投げたそれなのにこの状況は変わらない…助けてくれ、昔の私よ」
ブツブツと言っている中体を破って臓器が飛び出して来た。血みどろになりつつ出て来たのは犬?いや狼か?体を震わせて血を飛ばすのだがそれ等から槍のような形に変形してこちらに飛んでくる。
「何だこれ!?血が生きているように動く…見たことがあるな…確か名前は【血の権力者】だっけか?【鳩】と同じような感じがするけどこれもまた違う感じなのかそれとも同じものなのか…よく分からないな」
「そうですね…眷族にしてはかなりの魔力量ですが、この飛んでくる槍は一度何かにぶつければ止まりますが…攻撃性だったらずば抜けてますね」
確かに血で固められた槍は一度障害物にぶつければ液体状に戻って狼の元に戻っていくのだが狼はこちらに向かって飛びついてくるから変光星の【超煌弾】で近づけないようにしたのだけれども…今さっきまでかなり距離を取っていたのにも関わらずに間合いに近づいてきたし、見るからに血をくっつけようとしてくる時点でこいつはやばいな…死累人も今までの余裕を見せずに警戒をしているしそれに何か知らない魔法を使い始めたぞ…?
「ここは私に任してください…主の危険は排除しなくてはいけないのが普通ですので…剣王竜転奥義【海王星】」
辺りが一瞬で変わって足元が海に変わっていた…狼に関しては何も関係なさそうに飛び込んできたところで死累人の腕が高速で動きいつの間にか何十もの傷を作っていた…あんなにも集中している死累人なんて初めて見たしそれよりもあの浮かんでいる細かな蒼い石が何かしているようにも見えているがそれよりもここで任してくれると言ってくれたんだ…すぐに亜王群鬼の方に向かうのだが……あれ?そんなに大きかったっけ?近づいて変光星を刺そうとするところで目の前に展開された魔法から避けるべく後ろに宙返りする…今の反射神経を残しつつ叩きにいきたいけど…千切られたところの再生がもう完璧にできている。だったらとことん切り込んでやるよ
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「主は自身のことを成してください…まさか私を殺した因縁が目の前に悠々とやって来たなんて言う僥倖があるなんて…主に忠誠を誓って正解でしたね、さぁ…まだあなたたちは本能的に生きているんですから殺すまで追い続けるつもりですからね?」
狼は遠吠えをして体から溢れる血を剣や槍に短剣…様々な形状に変えてこちらに向かって飛ばしてくるが【海王星】の効果がある限り遠距離の攻撃は私には効くことはありませんが…念は念です飛び散る血ごと吹き飛ばしてしまいましょう…
狼は体を巨大化させてそのまま噛み付くように近づいてくる、しかしそのまま正面から防御してそのまま反撃をして弾き飛ばす。狼は受けた損傷の修復を一瞬でして体勢を整える…ただ攻撃するだけの種族でないことはよく知っていますからすぐにその血を使った魔法を使ってやって来なさい…
『燦澹』を構えて次に飛んでくる攻撃をいつもより丁寧に対処していく。その行動を読んでいなかった【血の権力者】は体を捻ってから飛ばしてくる斬撃からとてつもない程の魔力が込められていた。すぐに撃退するために自分も溜め込んでいる魔力を使って斬りつけていくと近づいてくるのでそのまま最大限の力をぶつけにいく
「こんな魔法だけではないはずです…私を死に追い詰めたあの世界に連れていってくださいよ。今じゃ私は死ぬことも不可能に近いですしね」
『Garururururururu…』
血の斬撃の他にも光線のようなものを増やして飛ばしてくるがそんなものではないはずだ!高速に動く体の中で燃えるような熱を感じた。それに応じて『燦澹』も性能を変えてくる…光に向かうその意志に嘘はないことを証明するようにただ己の正義を見せつけるようにすると光線であるものだろうと剣先を近づけるだけでどんどんと浄化していくのに自分でも驚きが隠せませんがそのまま飛んでくる血の網を避けつつ全方向から飛んできた【血刃】を【海星王】で無効化してそのまま【血の権力者】に向かって近づくのだが危険を感じたのか私の足元から茨のようなものを生やして後ろに下がった。
「なるほど…【感応】ですか。眷属が個人で所有しているものにしてはなかなかですけど…私も同じものを持っていますがどう対処するつもりですかね」
ただ狼は唸る一方、進展がないと思いつつゆっくりと様子を見ていると急に吠え始めたのですぐに口を押さえつけようとすると光線以上に弾丸のようなものが飛んでくると感じ上に剣を振ると案の定そうでしたね…
猿の見た目しながらゆっくりと上の岩石に掴まりながらこちらの方を凝視してくるあたり血での伝達は済んでいるようですね、それだったら話が早いです。ゆっくりと深呼吸して体内の魔力を練り上げてどんどんと剣の形状を変えていく
「私も危険視されるほどの脅威でなれたのであれば本望ですが…ただ増えたとしても止めることはできないと証言しましょう……『死神』のルトウェール・ペレジェルトがその血を枯らしてやりましょう」
狼と猿が同時にそして数の多さでの攻撃をして来ますがそんなの受け流しながら攻撃をすれば問題はないと言うことはとうの昔に予習済みですので問題はないです!そのまま剣だけで動くのは不利になる証拠にそれで死んだからな空中に散らばめておいたものが動き始めている…そのまま完璧な状態に近づけるまであと三十分そして猿から滲み出てくる紅く蠢く血が蒼い海と拮抗するその瞬間まで睨み合っていた
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「あっぶな…今の奴耳掠ったぞ?それに飛んでくる攻撃が不規則になりつつある…というか何気に攻撃範囲が二倍以上に伸びている気がするのはなぜだろうか…」
薙刀から飛んでくる剣撃はどう見えても一直線のように見えるのだがどっかしらで空間を削る【回転型】のようなそんな感じがする…薄くだが空気中にズレが見えることからそこから制御していると仮定しておく為には…まず、変光星の火力を保つためにズレに向かって投げておく、そのまま新星を【宝物庫】から取り出して剣術として一番の基本となるものを出しておく。
「剣闘舞:闘波動斬!そのままズレに取り込んでおけば自分に飛 んできたとしても何とか対処はできるからな!」
それに対して亜王群鬼は薙刀を一振りしてそのままズレに入れさせないようにしてそのまま 後ろに下がって地魔法の【岩石弾】を数発飛ばしてくる…衝撃波が先に自分の体に響いて体が一瞬動かなくなるが創造魔法で作り出しておいた【水柱】を展開してそのまま天井にぶつける…かろうじてさっきの洞窟ほどの硬さではないが何発もぶつけると砕けて天井が崩れるとかいう嫌なイベントが起きるかもしれないからそのことを頭に入れといて新星から装填しておいた【火炎弾】を飛ばして次に【白銀世界】を足元に流し込み自分に優位な状況を作り出していく。変光星がズレから抜け出してそのままこちらに飛んでくるのを把握してそのまま横に振られた薙刀をしゃがんで避けて片手で変光星を手に持つ。ここまでは完璧に動かすことができた…まだ、相手に致命的な攻撃ができていない…そのままこの火力をとどめつつ隙を見せたところで最大火力で殴り込みに行く




