自由を求めて歩き続けるその先は 其の三
「国の下から竜が出てきたし急に賞金狩りが国のことをめちゃくちゃにしてきてやがる!この状況をどうするんですか!国王!」
「それよりも今は竜の相手を誰がしているんだ?」
窓から赤く燃える炎が溢れ出していた…今の彼女はあそこにいると思ったのだがかなりおかしなところにいるもんなんだな、ということはすぐに駆けつけて対処してくれているってことか…それよりも黒曜が真下でぐっすりと寝ていたなんてな思いもよらないな…確か監視していたのは今は寝ているんだっけか?しかしこんなデカブツいるくらいは言って欲しかったのになぁ…
「しょうがねぇ…閉まっておいた“遠吠え”を持ってこい、これ以上国をぐちゃぐちゃにされるのは許せねぇ…」
「いいんですか?!あの厳重に補完しておけと言っていた!」
「いいから言ってんだよ、パッパと持って来い。 それと慎重に持ってこないと“遠吠え”に呑まれるから気をつけておけ」
目の前で悠々と上を見ていやがるのが少々苛立つが遠吠え”が来ればそんな呑気にしているなんて態度を変えさせることなんて容易いのだが…まだ力を使っていいってことじゃないからな、最小限に使わないと支障が起きてしまうとまたネチネチと愚痴を言われるのが嫌だからな
◆
あー驚いた驚いたまさかさっきまで攻撃していた賞金狩り…というか監視員だったんだな、それよりも今この狭い空間で戦闘なんかしたら互いに死ぬことが分かっているため一旦は協力関係として切り抜けるということで話はつけたがいつ後ろからナイフを突き出されるか分かったもんじゃないからな…警戒はしつつも互いにどんなことができるのかを伝え合っているのだが…
「一応大半の武器は使えるようにできるし何だったら魔法も使えるぞ、知っていると思うが賞金狩り様に喧嘩を売ったっていうのもそうだしこうやって攻撃されているのもこういう訳たが…何ができるのか言ってくれるのか?」
「いいよーというかさっきまで僕等がずっと攻撃していたんだけど全く効いていなさそうだから逆にこちら側が戦う気が失せちゃったからね…弓位しか出来ないけどそれの補助としてルーナが手伝ってくれてるよ。それにしても竜に殴りにいくなんてすごいね君十分肝が据わっているから少しだけ僕にも欲しいなぁ…」
「フリデップは監視員だけど全然弱いから私が見ているのに時々守ってくれる…あとあの炎は使わないで…いつか取り返しのつかないことになるかもしれないから」
「一応善処してみようかな?自分で決めることだけらできない可能性もあるけどね、ここからどう動くとするか…お、死累人。頼んでいた時はどうした?」
「我が主よ…急に現れた竜のせいで見失ってしまいました。あの竜は淵源の竜です…とてつもない力を持っていて他の竜が起きる可能性もありますし近くに魔物の群れがここに集まっているので一旦離脱を…」
なるほど…ここにいたらもっと酷いことになるかもしれないとね?それにルウェーとシグマリ、イプロの姿も見えないしそういや考古学者もいないじゃん、避難している可能性もあるしどっかで戦っている可能性もある…魔物の群れが来ているとなるとかなりの危険が見込まれるな…
「いやでもここに来て逃げたら王様怒るでしょ?もうここにいる用はないけど国が滅ぶ可能性があるから逃げるなんてことしたらそれこそ恨まれる原因じゃん。お前は魔物の群れの方を監視かつ攻撃をしておいてくれこっちは竜をなんとかしておくからさ、余裕出たらそっちに移動するから」
死累人は困ったような顔をするが跪きとんでもない跳躍をして国外に向かった。それを見ていた二人はまた取り乱していたがすぐに元に戻った、忙しい人達なんだね…まぁ無理はないよな魔物を連れているなんて滅多にいないだろうしね
「ちょっと弓借りるけどいい?」
「…え?あ、はい」
弓を手にしてゆっくりと自分の魔力を流し込むとあれ?変な突っかかりがあるな…ただ魔力を阻害しているヘドロみたいな感じだな…そのまま強く魔力を流してよし、取り除くことができたぞ…黒曜、めんどくさい黒竜に向かって狙いを定めて魔法を撃つのだが桜鉑蟷螂の使っていたあの光線を真似して…
「【月日は我が同類の力】」
光の柱が黒竜の翼に当たるとそこの部分だけ穴が空いた。やっぱり月日が出ている夜の方が威力が強いのかなぁ…どうなんだろ、それよりこの弓かなり使い勝手がいいな貰えるんだっしたら欲しいけどそれは止めておこう。フリデップだっけそいつに弓を返しておいて次は変光星を【回転型】に変えて手にしっかりと持つ。
「これから攻撃に移ろうと思うけどここから弓は届く?届かないんだったらもう少し近い場所に移すことができるけど」
「大丈夫ルーナの援助魔法だったら全然届くから大丈夫なんだけど弓結構使っていたりする?今の完全に様になっていたからビックリしちゃった」
「いいや?全く使ったことがないけどなんかしっくりきたんだよね。じゃあここから援護よろしくーこっちは肉弾戦してくるから」
【恒久】を使ってだんだんと蛇腹剣の回転が早まっていく。家の壁や地面をクッションにしてだんだんとスピードを増してい流のが実感できる…よしリベンジだ黒竜。淵源だかなんだか知らないけど邪魔するなら刈り取ってやる。近づくと黒竜もこちらに気付いて口から息吹の準備をするのだが…あれ?溜めの時間が短縮している?ということは…やべ
「フリデップ…上36横248北から風が微妙に吹いている…そのままの格好でいける?結構弓引くの面倒なはずだけど…」
「了解…あれ、物凄い弓から矢に行く魔力の通りがいい、 買った時は買い替えようとしたけど勿体無くてしょうがなくて使っていたけど難しくて断念しようとしてた時が嘘みたいだ、後でお礼しておこうっと発射」
黒竜とかなりズレた方向に矢が飛んでいくのだが空中に浮かんでいる魔法陣を通る度に反射して目標の右翼に向けて動き出す…そのまま十数回の魔法陣を通ることで一本だった矢が六十程の量に変化してそのままジェバルの横を通り過ぎて命中する
「命中…かなりの威力になって息吹を止めることが出来た…次の装填はいつになりそう?」
「さっきも言ったけど魔力の循環がえげつないほどになっているこのまま撃つことができる!次はどこを狙えばいい?」
なかなか笑わないフリデップを見てルーナも少しにこやかになる。次に狙う場所を伝えると限界まで弓を引いて蛇のように生きる矢を飛ばした。もう一度国の上に展開された魔法陣を通って行って最終的には大蛇のように飛びかかっていった。
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「ボス!あの考古学者結構逃げ足が早すぎて全く捕まりません!」
「丁寧にしながらゆっくりと対処すればいい!こっちもこっちで結構忙しいからな!あいつに喧嘩売るのが駄目だったようだな…それにしくったことでもう部下が六人殺された、どんだけコイツ強いんだよ…」
異常すぎる身体能力をうまく隠していたせいで力量をミスっていたし【贈物:受諾】のタイミングをミスしちまった。もっと時間が経てばなんとかできたはずなのにお荷物君がこんなにも動けるとは思っていなかったぜ…それにしてもまるで獣みたいで危険すぎるんだが
「お前等!こっちに手を回さなくていい!それに危険が迫ってきたと思ったら魔導書を使って本部に戻れ!俺の忖度なんてしなくていい!こいつはマジでやばいって事を言えば物分かりがいいお前達なら信じてくれるだろうな?」
「「「わかりやした!!!」」」
意気込みよしだな、さて久しぶりの大物…狩れるかどうか分からんがやるとこまでやって逃げないと迫りつつある魔物の群れに巻き込まれるのは御免だな…よし!かかってこいや!獣野郎!
「ピール…やっと見つけたぞ?早くお前の心臓を…血の色を詳しく見せろ」
「大層なこった!こんなにも人の部下殺して人の心を失っているのか?」
「黙れ、ただ煩わされた程度で怒った自分が悪いが暴れる魔力が原因でな…もう少ししたら自我がなくても勝手に体が動き始めるからな…覚悟しとけ」
衝撃波が飛び交う誰も入り込むことができないような空間が出来上がった…ここから出てくるためにはどちらかが死ぬか生きるかのどちらかになってくる何度も激突する中でただ血に飢えている獣はただ紅く染まった顔が印象的だった
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「くそ!また魔導書だ!どこに逃げやがった?!お前等急いで探せ!」
「賞金狩りの皆さんはその魔導書はどのように作られているか知っているのでしょうかね…その紙の上に写し出された魔法陣はある特殊な鉱石が使われていてですね…」
目の前に現れた男が小さな短剣を振って自分の範囲に入ってきた人間に対して攻撃をしてくるので少し離れるしかないのが現状であり、数人で詰めようとするとお得意の魔法を使って一瞬姿を消すようにするなど逃げと受けに特化した戦闘を行なっているというか、魔導書についての議論は他所でやれや!
「【夜光の金剛石】と言われているんですが知っていますか?あの希少鉱石の一つなんですけどもこれの効果が吸収と放出というものでしてね…それは危ない【跳躍】」
「テメェ!俺等の事…賞金狩りのことをナメていやがるな!?」
「いえいえ、そんな度胸は私にはありませんのでご安心を…そして一度それが使われその性質がそのまんま使える魔剣をつい最近だが見たんですよ…あの紫色のように見えつつ透明に見える不思議ですよねぇ…魔法を収納できるとか言っていましたが原理がどうなっているかなんて私にもあの馬鹿教授にも分かりませんので色々と調べるのが仕事なんですが…それは見逃しませんよ?【火炎球】」
明らかに巫山戯ているように見せかけてちゃんと攻撃は成り立たせているこの苛立ちがマックスに達している直前で大きな地鳴りが聞こえてきた…もしかして報告にあった魔物の群れか?奥からの 同士から連絡があった。魔物の群れの中に一際やばいやつが仲間割れを起こしているという言葉に恐怖しながらも与えられた任務の方が先だ!地鳴りの音に夢中になっている男の首に刃を当てようとした時に体の感覚が消えていた。気付いた時には地面に倒れるようになっていて遠くから来る魔物の群れから逃れようと必死だった
「魔導書!魔導書!早く、早く!」
手が思うようにいかずにそのまま落としてしまって拾おうとした時には影みたいな魔物に斬られていた後だった。
「魔導書に頼るとはまだまだな…それよりまだ魔物の群れは終わらないのか?途中主が気にかけていた考古学者を助けたが問題はないはずだ…それよりあの侍だ、あいつは許さない…剣を持つ者としての覚悟が足りていない!」
設定を吐くために考古学者の口を使わせて貰う人間です




