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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
犬猫の仲
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飛んでくるのは訳の分からない蘊蓄ばかり

「俺はこう見えても賞金狩りなんだぞ!お前みたいな…強力で上位の魔物っぽい奴だろうがこんな 俺には歯が立たないということを見せつけてやる!」


「はて…そんな貧相な武器で私に攻撃が通じるとお思いでしょうか」


「うるせぇ!そんなにも強い魔物が文句を言うなんてその減らない口にボコボコにしてやるからな!」


少年が猛獣のように飛びつくように攻撃をし始めてくるのだが…全く闘気でも剣気すら身に付けずに覇気のない攻撃すぎて眠気が出てしまう。それなら前に戦っていた監視員(スポッター)?という人間の方がまだ戦っていて楽しかったのだが戦える機会を渡してくれた主にも感謝しなければな…


「あーもう!!そんなに攻撃が来ないなんてうざすぎだろ!ボスお願いします!」


背後から鋭利な剣先が向けられていたことを感じ取り自らの影から『燦澹(サドリガドゥ)』を出して後ろからの不意打ち対策は取ることができた…しかしさっきまで感じなかったのだがここまで研ぎ澄まされた剣技…ここまで出来上がっていて反応できなかった理由は木の影に隠れている()()の能力というわけだが何故協力関係を築いているのだろうか


「地面から剣が飛び出てきやがった!コイツ魔法も長けている奴だったか…見誤ったがこっちは三人、相手の行動を読み取れさえすればこちらにも勝機はあるはずだ…リンドこっから巻き返すぞ」


「分かりやした!ボスれ俺は後ろから攻撃をしますんで、よろしくお願いしますれ」


足元に落ちている『燦澹』を拾ってゆっくりと相手が来るのを確認しながら構えておく。大凡前にいる奴で70…いや75、後ろは余裕を持って50として遠くで事の顛末を見定めているのかただ単に怯えてこないのか…しかし警戒の念を持って45とするか…互いに深呼吸して踏み出す瞬間も同じように近づく

ボスと言われているコイツ…闘気で上手く賄いながら攻撃をできる数少ない部類の人間だったか、しかし首にばっかし攻撃が向いていてただ殺す事を第一の目標にしているのだろうがそれだけだと足元を掬われるぞ?


「な!コイツ地魔法で地面を沼のようにしやがった!俺の足が動かせん!」


「クッソォ!ドルペリット!来い!」


後ろにいた少年の印象が変わった。どこか抜けているような感じではなく器が埋まっているような…戦場に立っていない魔物の気配が消えていた…そういうことか後ろにいた少年は降霊術師だったのか


「降霊魔法…聞いたことはあるが見たことも初めてだがそこまで脅威ではなさそうだ。しかし、ここで主が来てしまったのであればもう何もする事はないな」


「え?お前何やってんの?」


少し待ってほしい…用が終わってすぐに戻りたいのだが死累人は面倒事を連れてくるのが上手いみたいでね、本当にどうしてくれるんだよ。それよりも二人…それも賞金狩りとはこれも運なのだろうな、こちらが現れたことで死累人同様の警戒をされているのだが顔を見た瞬間笛を取り出して甲高い音が森に響いたと思ったら【索敵】に多数の気配を感じた。直感だが長時間ここにいると相当疲れることが起こる…気がする。


死累人(グール)!一旦姿を消すお前も影の中に戻ってろ」


「分かりました…それではまたお会いしましょう」


死累人はゆっくりと影に入り込んで姿を消したのだが、後ろからの攻撃に対しては創造魔法で創り出したキューブ状の石が空中から何度も作り出して視界を妨げておいて魔導書の転移陣を起動してその場から移転する。

移転した先は…二人の元に移動したのだがなんで飯食っているんだよ、それにしても饂飩か美味しそうだな。


「あーやっと戻ってきた!今笛の音が微かになったけど何していたの?」


「お前等とは違う賞金狩りと戦うところから逃げてきた。さっさと城の中入るんでしょ?行きたいんだけど…」


見るからに食べ途中だよな…それにルウェーに関してはもう三杯目に手をつけているし…これだったら自分も頼もうかな?どうしようかなと思っていたが隣に知っている人がいた。確かずっと蟷螂の生態がどうのこうの言ってずっと話を聞かなかった人だ、研究材料に幾つか持って行ったけど足りないからお前持っていないのか?とか言ってくるわけではないんだろうな?こんななりしているけど懐の状況はちゃんと把握している身だからな…素材はやらんぞ


「よかった、さっき賞金狩りのことについてなんか言っていたようですがご無事で何よりです…それで賞金狩りからの危険をジェバルさんから遠ざけようと思って動いていたんですがあの馬鹿教授が…いやでもあの馬鹿げたことしなかったらここには来ることができなかったか…いやでも!」


とても独り言が多い人なんだね。それよりも素材くれくれの人間じゃないのならいいや、それよりも賞金狩りから守ってくれるとか言っているけど多少の動きだったら耐えられるから大丈夫なんだけどな…さて今この国にいることは賞金狩りにはバレているかは分からないけど時間が経つにつれてバレる可能性があるから用心しないとだな…


「自分は埃がつくなら払い飛ばす、援助はいらないよ?ただ貴方だけには多少の情報を話すつもりだったけど何か違うことはあるの?」


「いやいや、この大陸にいる大半の人が賞金狩りですよ?あの極悪非道のディベトルリンがいるくらいの人間に太刀打ちできると思っているんですか?そんな脅威が潜んでいるし…他の監視員だってかなりの実力者だと聞きますが大丈夫なんですか?」


ん?極悪非道のディベトルリン?王様がシメたあいつか…かなり悪い噂が流されているもんなんだな。あいつがどこかにいるっていうことが広まっていないことを考えると猫の国の情報は秘匿す るべきなんだろうな…漏らしたらディベトルリンと同じ道を進むつもりはないのでね、心の中で勝手に話をつけてしまったが他の監視員がいるのを頭から抜けていたな


「大丈夫だと思うよ、ルウェーから見て自分が監視員と戦ったらどうなると思う?」


「相手がほぼ死ぬ可能性が高いだろうな…何せ竜に喧嘩するくらいの人間が敵対するもんなら監視員の方が可哀想に思えてくると感じるだろうが…魔導師ホディル・バーンドやそれよ りも高い地位にいる人間と戦うとなったら話が変わってくるかもな」


ここまで元賞金狩りのお墨付きがつけば考えを改めてくれるでしょ…あれ?オルフィットさん汗止まってないですが大丈夫なんですか?明らかに具合が悪そうな表情をしているオルフイットさんの反応に困るのだがどうするの?


「竜に喧嘩を売りに行ったんですか?!機嫌を損ねたら街ごと消える魔法か息吹が飛んでくるというのになんてことしているんですか!」


「いやいや、倒せるわけないじゃん…ただの実力を知るためのだから…そんなに怒らなくてもいいじゃん、落ち着こうよ」


「落ち着ける訳ないじゃないですよ!竜はですね!この世の始まりである創造神の友としていたとも言われている種族なんですよ?ということはそれほど神に近い存在として恐れられているんですよ、隣に座っている元賞金狩りさんだってこんなことしないって!それにですねぇ竜との絆を尊く思っていないと本当にバチが当たりますからね?これからは気をつけてくださいよ?それに(以下略)」


それからベラベラと竜という存在というのはどういうものかを口から垂れ流し始めて終わるのはルウェーとイプロがデザートとしてお菓子込みの豪華なかき氷を食べ終わるまで続いた…この人の怒るタイミングがよく分からないし自分にとってそういうのは全く通用しないのにも関わらず話 し続けられるのがすごいと称賛できる…

話を終わった後は衛兵に付いて行きながら謁見室に行くのだが終わった話をほじくり返てきた…一応見室に着いた時には黙ってくれたがマジで気を付けておこう


「其方が…あの馬鹿の使いをしてくれた者だと聞いたのだが持って来てくれたのだろうな?」


はいはい、お待ちください。【宝物庫】に手を突っ込んでそのまま箱に入れておいた【竜の兒骨】を渡しておくのだがそんなにも目を輝かしているのなんてそれほど好物なのか?まぁ…いいか。それにしてもここに来てやることは終えたのだが…まだ個人的にこの国で気になると言うのならば近くにある洞窟と賞金狩りなんだが…またすぐに会いそうだから警戒するのは必然的だろうな…それよりも今は目の前にいる犬の王様のお話を聞こうと思ったのだが…床に紙を広げているオルフィット君に文句を言う必要がありそうだな


「オルフィットさん…今は王様がいるんですから少しだけでも自重しましょうねそうしないと自分の顔が悪い印象が着くのでやめてください」


「いいや?あいつがお使いを頼む時点ですげぇことだし…なんせそれを持っているのなら尚更だ…お前さんが今持っているんだろ?【宝物庫】を」


王様は指に埋まっているこの竜との契約が分かるんだな...それにしてもかなりの力を持っているように見えるけど、猫の王様の方が強い気がするけどこのことを言ったら温厚そうなのにブチギレそうだからやめておこう


「まぁ…それよりも渡したいものというか送りつけられたんだが引き取って欲しいのと、近くにある洞窟がそろそろ限界が来そうだからな…ついでの力試しに行ってきてくれねぇか?それさえしてくれればこっちも助かるからな」


扉が開いて出てきたのは…青髪の猫人族のシグマリだった。それよりどうやってここまで来たんだ?ここに来るまで結構時間がかかったんだけど…聞けば兄弟の中に転移魔法が使えるやつがいるらしくそこから飛ばしてもらったのだとか…まぁ、まだ転移魔法が使えないのが仇になりましたね。


それより洞窟のアレは間違いではなかったのか…それなら今すぐにでも行きたいところなのだが目の色がおかしい考古学者に捕まった。助けてくれと二人と一匹に目線を向けるのだがそそくさと逃げていった、あいつ等…後で覚えておけよぉ!!!


「ジェバル君!今のは犬の形状をした獣人族ですよね?!と言うことは犬人族とい名になるかもしれないのですか?それとも獣人族に派生したのかそれまたこの犬人族から広まったのか…とても興味深い!さぁ!知っていることがあったら洗いざらい教えてもらいますからね!」


厄介すぎるやつが出てきた…逃げるんだ!

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