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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
犬猫の仲
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ある村での出来事

「それじゃあこれから先はフロティカ共和国の国内に行くけど準備はいいかな?」


「こんなにも恩を貰った身だ、この少ない人数でできることなら何でもすると仮面を付けた男から約束した身だからな」


ギルマスがそう言って手に持っている剣はあの使うことを渋っていたあの魔剣だった。今は制御できているが前暴れた時はどうしようもないことが起きたことを思い出す。あれは…まだ冒険者を始めてから間もない頃だったかな今はそれよりもここからでも大きく見えるあの城を攻めるのかな?それだったら手元にあるこの魔剣で何とかできそうだけど…


「マディー!地中に潜んでいる魔物だ!警戒しながら攻撃に移るぞ!」


「大丈夫だから【水球(ウォーターボール)】」


目の前で生み出された小さな【水球】は地面を何故か()()()()()ようにして消えたのだと思ったら地面から悪虫が三匹突然と浮き出てきた。今のは本当に【水球】なのか?全く私の知っている魔法とは違って通り抜けたのが不思議に見えた。ラステル先生も気にしているようにいたが関係ないように振る舞って目的の場所に向かった。周りは小麦を栽培していて香りがまた違っていた…国の中に入ると活気で溢れていて屋台なども繁盛していた。肉や魚介類そして物産類も多く販売していたのだが…一つだけある物がなかった。


「やっぱり昔渡しといたお金そのものがないんだね。はぁ…後で報告しておかないとな~絶対怒りをぶつけられそうだけど皆一個人のものがないから勝手に取っても誰も怒ったりしないのはいい部類に入るのかな」


「知らん、しかし一度だけ来たときはここまで賑わっていなかったが何があったんだろうな…」


「私も同行していたことは忘れたつもり?結構疑心暗鬼で宿に泊めてもらうの大変だったの知らないでしょ…?」


杖を腹にめり込ませて力を抜かしているギルマスを見てふと笑ってしまったが…奥の方から感じる魔力の塊を見て驚いてしまった。これって、竜の魔石じゃないの?これほど大きな死骸を見たことはないけど…各地で売られている竜なんて小さい物だったからこの圧倒的な迫力には押し潰されそうだった。その後は一旦各地に分かれて攻撃をすることに決まったので解散したのだが…この楽しげなこの光景だけは今のうちに拝めておこう






数時間後のフロティカ共和国の中は激化していた。


「おいマディー!ここは不味い!あんなのを共和国が持っていたなんて知らなかった早くここから逃げ」


押し潰れるように目の前でまた冒険者が死んだ。この光景は何度見ればいいのだろうか、あの強すぎて不可解な女は王の首をすぐに取ってきたのだが『剣帝』が現れてきた瞬間に後ろから刺されたことで状況が一変してしまった。先生とギルマスは私を逃すために動いてくれたのだがあの『剣帝』には一切敵わなかった。辛うじて致命傷はなかったことは確認できたのだが…目の前に立つこの男と対面してしまった。


「お前は…あの()()()()()()を持った子供だったか?必ず巻き込んでしまった人々を養分として残るのは…お前だけだった。違うか?」


一言一言のあるような言葉で心を抉るようにしているこの男が消えた『剣帝』なのだろう。雪薔薇の呪い?知るかそんなもん、ただそんな様な言い方をするなんて許さない!体に溢れ出す魔力が足元から垂れに垂れる。それに地面が凍り付いて一瞬だけ油断をしていた『剣帝』の足を溶けない氷に変えてしまったのだが…血がない


「油断した…しかしこれくらいならまた生やせる」


また四肢から足が生み出し元通りにしてみせた。この溢れ出る魔力に対しては警戒しているがいつでも首を斬れるぞと言わんばかりの集中の無さが無力さを見せつけられる。この燻る怒りがだんだんと己の覚悟につながっていった


「そんなこと言ったって私は挫けないわ…まだ会って話したい人がいるんだからこんなところでへばっていちゃ合わせる顔がないわ」


「その意気込みは大変いいのだが…私に勝てるつもりか?」


「えぇ…無理だとしても簡単にやられてはここに来た意味がないもの」


周りに囲まれたがなんら問題はない。落ち着いて相手の行動をよく観察して攻撃をすれば大事になることは少なからずないはずだからな見るからに模範製品の剣を振り回しているのだが鍛錬が足りていないな。蟷螂と遊びに行ってこい歓迎してくれるから今でもいいから行かないか?しかし!それは今は関係ない!戦闘だ!


「急に現れて攻撃でもするつもりか!そうはさせないぞ!」


大きく振りかざしているけど隙がありすぎて横から攻撃したいのだが敵対するつもりはこれっぽっちもない事を証明するために避けるだけを頭に入れるが門の上に登っていた弓兵が連携を取るように足などを狙うのだが…こっちの方が危ないので逐一警戒しないとおかないと自分の勘がそう感じさせている。


「クソ!お手本みたいにうまく避けやがって!【魔力強化(リフテリング)】!これでどう対処するかなぁ!」


ん?前でずっと戦い続けていた剣士が魔力を使って急激に動きの鋭さが変わって見える…闘気をベースにしている【身体強化】とは違った魔力での補強しているのか?しかしそこまで脅威ではないこのままずっと避け続けるのも何だし新星で一振りするか…剣士が横に振った際にジャンプして避けて横側に近寄って新星をぶつけようとした時に黒い竜が背後から襲ってきた。


「またお前か!何度も邪魔しやがって許さないぞルウェー!」


「害のない人間に攻撃しているなんて見損なったが…まぁジェバル・ユーストお前に用があった からこれも運だということだな」


黒い竜を真下から引っ掻くように爪を上げてきたのでそのまま【疾風】で後ろに下がり剣士はその風圧で吹き飛んでいった。そのまま黒い竜に変光星で付け刺して【起爆】すると体がだんだんと崩れていき跡形もなく消え去った。


「やはり、成長速度が尋常ではないのは分かっていたがここまでのものとはな…この時のために用意しておいたがあるそこからゆっくりと話そうじゃないか、クレバ」


ルウェーは手を挙げた瞬間に体の力が抜けていきそのまま倒れ込んでしまった…何とか魔力で影から死累人を出そうと試みたが出来ずに意識が飛んでいった。初めから宝物庫に逃げておけばよかったけどそこまで頭が回らなかった…それにしても何で倒れたのか分からなかった。


「すごいな…竜レベルの睡眠ガスを回していたのだが効果があるずっと戦い続けて三十分も掛かったな…村の方も急な芝居劇に付き合わしてしまってすいません。一旦拘束してから話し合いをする のでもう暫く待っていただけると助かります」


「それにしてもさっきの風魔法って【暴風】かなんかか?かなりの高位な魔法だったが…うちの兵が吹き飛ばされていって意識を失ってやがった…あの強すぎる化け物は何者だ?」


「普通の人間ですよ、仲間のね」


「リーダーこれを機に仲間に引き入れるとか大丈夫なの?賞金狩りとかの仲最悪の中の最悪な立ちだけどそんなん連れているより普通にいている方が楽な気がするけど…」


クレバの言う通りそれは正論だ、今首根っこを持って引きずっているこの化け物は賞金狩りに喧嘩を売った….しかし単体で本部を半壊まで持っていきどこかで会ったら徹底的に潰すと公言したことでこいつの首には賞金狩りでかけられている懸賞首の中で過去一番の金が積まれているからな。 今晒している隙を見て刎ねることは可能なのだが…見た感じ触れると面倒な物が出てきそうだから止めておくしかない


「お前は気づかないと思うがこいつはこういう時に限って対策はするようなやつだそれ以上近づいてみたらいつの間にか死んでいることもあるかもしれない」


「じゃあなんでリーダーは触れてるのに大丈夫なの?」


「俺にはこれがあるからな、大抵の魔物…呪いだったら寄せ付けないから大丈夫なはずだ」


クレバに首にかけているペンダントを取り出して見せる。先生から譲り受けた物の名だが…何で作られたものかは知らずに「身につけろ」とだけ言われたから着けているのだが腕に自信というか強い魔物しか来ないということはあるが今は魔物にすら遭遇することは稀だったからな…賞金狩りになってからそういうのは無くなったがそれほど効力の強い物なんだろうな。


「それじゃあクレバは椅子と縄を持ってきてくれ縛り付けてくれ付与(エンチャント)の方は俺の方が向いているから部屋で休んでくれ」


「わかったーでも仲間に入れるんだったら賞金狩りは辞めることを約束してそうしないとこっちの身が保たないからよろしくね」


「あぁ…元よりあそこに入ったのはただの周辺を調べるために成り行きでなっていたものだそこまで必要にしていないしお前もつまらなかったんだろ?ここでこいつについていくことにして色々と行動範囲を広げていきたいと思っていた」


溜め息を吐かれてしまったがはいはい分かったと言って縄と椅子を持ってきたのだがかなりテンションが高いな、それほど賞金狩りが嫌だったのか…?

魔法の本質を知ればそんな基礎中の基礎の魔法であっても強いのは変わらないと何処かで傍観している誰かが呟いていた気がする。

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