特攻すればいいでしょ?
「えっと、まず作戦の説明をするのだがこれからシグマリはもしかしたら囮になるかもしれません」
「え?!なんでそんな風になるんですか!」
なんかあった時の非常策だしこちらには大した切り札がないのだからしょうがないでしょ…なんかあったら誰も入ってこれない【宝物庫】に入れておけばなんとかなるしそっちの方が安全策だと思う気がする。
「作戦には何かしら多少の犠牲が必要なんだって…危険な目にはさせないのは重々分かっているから安心して欲しい」
やっと機嫌を取り戻せたと思ったらこんなにもまた嫌な顔をされるなんて心外だ…だけど気にせず話していく。
「まずディベトルリンがいる場所は大体検討がついてる、だって全く動く気配がないからな来い【死累人】」
地面から這い出て来た【死累人】は手に紙を持っていて丁寧に渡しにやってくる。どれどれ…なるほどなるほど…よし分かった、今行くか。シグリマのことを再度抱えてそのまま大きな建物の中に堂々と行ってみる
「おい!お前?ここに何の用がうっ!」
腹を蹴って壁に吹き飛ばすのだがよく飛ぶよく飛ぶ。大きな音と共に周りの至る所から賞金 狩りが現れてきた。抱えていたシグマリをゆっくりと床に下ろして【宝物庫】からゆっくりと変光星を手に持ち近づいてくる賞金狩りにプレッシャーをかけておく。
「お前!こんなに大勢いる賞金狩りの本拠地に何してると思っているんだ!無事に帰れると思うな よ!」
まるでそれっぽいこと言っているが全然弱そうな賞金狩りが自分に飛びかかってくる中シグマリの存在に気づき手を伸ばした輩は小刀を投げて触れさせないようにする。変光星を【起爆】して剣に炎を灯すと辺りが爆発するように燃え広がる。
「熱っ!なんだあの魔剣は!」
賞金狩りが後退りしたところを確認したので床に手をつけて【死霊魔法】で一体の【死累人】を作り出した。今まで見た【死累人】の中で強力で剣を持っている奴なんて初めて見たがそれよりもここの足止めをしてもらうために作り出した。【疾風】でシグマリと自分の体を浮かばせて二階の方に移ると同時に【死累人】に一言言っておいた。
「そこにいる賞金狩りの相手でもしてくれ死ぬような失態は許さん」
こちらを向いて頷くと剣闘舞の型をして多数の賞金狩りと戦っていた。よし僕等はさっさとディベトルリンの元に行こうとしたところ一人の女が現れた。見た感じは武器は持っていなさそうだが…油断は全くできる状況ではないが邪魔をするのなら変光星で溶かしてやる
「いやーとんでもないことをするもんだね君、まさか賞金狩りの本拠地に一人で攻め込んで来るなんて思っていなかったよ。かなり腕に自身があるようだけど背中にいる獣人族の女の子を守りながらうまいこと戦えるの?」
「あの蟷螂野郎よりも楽そうならどうてこともない」
前に出ようとしたら薄く糸が見えたので変光星で焼き切ってそのまま突っ込むが何十もの糸の網が見えたので一旦下がる。なんとも言えない攻撃だな…細すぎて見えないけど魔力の動きが見えれば感覚だけで燃やせば済む話だ。
「蟷螂?菫鉑蟷螂のことかな?というと獣人族を連れている男っていう報告は本当だったんだ…君を捕まえればどのくらいのポイント入るのかなぁ…」
「シグマリしがみついていろよ…」
そんな長話に付き合う暇はないんだ変光星を構えて近づくと壁みたいなのに阻まれた。なんだこれ糸でも固めたのか?と思うほど強度の高いのだが火力を上げれば問題ないはずだ
「じっくり考えているときに攻撃する糞虫が!私には敵わないんだよ!【金剛糸】!」
明らかに魔力で硬さを補っているような糸が一本だけこっちに向かって飛んできた。【超煌弾】を正面に放ち消し飛ばしておくのだが次は三本飛んでくるが壁を踏み場にして縦に斬る。
「なんで切れるのよ!私の練りに練った魔法なのよ?おかしいわ!」
「もっと体動かさないとな…シグマリを一旦【宝物庫】に収納…そして【舞い踊る火粉】を使ってこの舞いだけで吹っ飛ばしてやる」
変光星の色が変わり淡い青色に変わり壁に変光星をつけるとそこの部分が抉れていった。よし、火力は十分だそのまま糸なんぞ容易く斬り刻んでやる。
「【剣闘舞:闘波動斬】」
初歩的な技だがそのまま闘気を纏った斬撃が糸をまとめて斬りそのまま女の足に当たる。女は足の部分を抑えて痛みに耐えているがそのまま先に進み始める途中に【宝物庫】からシグマリを出しておく。
「さっきまで白い空間から見ていたんですが…ジェバルさん空間魔法も使えるんですか?私も大抵の魔法なら使えますけどここまで高度なものは初めて見ました」
「そりゃありがたいんだが…お礼なら【死霊王】に言ってくれまだうまく活用のできない未熟者だけどその人のおかげで使えているような物だからな」
【死霊王】?と呟きながら首を捻っているが今それどころじゃないんだ。また賞金狩りが出て来やがった【超煌弾】を飛ばして天井を破壊して通路を塞いでおくことができた。そのまま目の前にいる賞金狩りに集中することができる
「お前が強襲してきた者か!ん?お主は賞金狩りの昇格試験で戦った者じゃないかれなんでこんなところにいるんだ殺されてしまうぞ!」
「お前に要はないんだ。どいてくれ」
「戦いたくはないのだが…こちらには賞金狩りという肩書きあるのでないざ尋常に!」
なんでお侍さんもこうやって邪魔するのかな…しかし、前は決着付かずに切り上げてしまったからな…すぐにぶちのめしてやる。しかし女が奥の方で隠れているのに全く気づけなかった。
「拘束魔法【咎める鎖】」
地面から白い鎖が何本も出てきて動きを止められてしまった。身動きが出来ない中侍はそのまま近づいてくる侍に対応が出来なくなってしまうのでここは自分の魔素を燃やさなくてはな…【起爆】してそのまま鎖ほど燃やしてやった。
「すご…全く拘束魔法が効かないなんて初めて…琥侍朗に【身体強化:加速】!」
へぇ…その名前の呼び方には何か関係ありそうだな。だけど今は関係ない、さっきまでとは違って二倍くらい速さが違う動きに対して飛んでくる剣撃に対処はできるのだが…時々こいつ自分の知らない技を使ってくる。何とか吸収して使えるようになりたいのだが、今は守りで対処するしかないな。
「何という剣捌き!お主のような使い手が国にいればこんな事態にはならなかっただろうな…今そんなことを言っている暇はない!力戦突破!」
「【剣護絶:魔倒防】」
居合斬りにしてはとてつもない威力で早さだな、今のよりかもっと早かったら命が危うい気がしたが全然大丈夫だ。剣先が当たる前に刀を多少溶かすことができたからそのまま【岩石弾】と【火炎弾】を放っておいて手薄な魔法士に地魔法上級の 【岩石牢獄】を使って周りに魔素で固めた岩が辺りに生やして妨害をすることができた。
「サウリー!今退かしてやる!」
「いやいい、この程度だったら壊せる…よく私に魔法で戦えると思ったね」
岩石の檻から一瞬で破壊されそのまま飛んで来た 【爆炎】に対してはこちらは【水球】で相殺する。炎に関しては【爆発型】の方が強いはずなのだが…それに近い感じがした。もう一度【爆炎】が飛んできたのでもう一度【水球】を創り出したらシグマリが前に出て来て空間魔法を展開した。
「【空壁】」
目の前に何十もの層が現れて【爆炎】を受け止めた。シグマリって空間魔法を使えると言っていたけどここまで精密な物だとは思っていなかった。これを機に闘気を変光星で纏い壁から【岩石弾】を飛びださせそれを足場にして魔法士に近づくが侍に邪魔された。
「ただ僕はディベトルリンに用があるだけだ。邪魔するなら体の原型が残さない形で叩き潰す」




