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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
犬猫の仲
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未だに戦いの狼煙は上がらない

「おい!この青髪女!聞いてんのか!先輩を無視すんじゃねぇよ!」


牢屋で会った肥えた女…一応私の先輩なのだが自分に向かって冷たい水を頭から浴びせられる。牢屋に入ってきてから何も状況は変わらない。怒りで魔法を出そうにも手に付いている魔法道道具のせいでうまくいかないのだが手錠のように手を動かせない訳ではないのでそのまま目の前で水をかけて喜んでいる女の首なんてすぐに折ることくらいできるのだが…そうするとギルマスや先生、ジェバルまで悲しませるのかもしれない、今は我慢しておかないと…


「何もありません。そこをどいてくれても構いませんか?」


「はぁ?テメェ誰に向かって口聞いてんだ?口答えするとどうなるか分かってるんだよな!」


本当に人のことを理解しようとしないのか…肩を下ろしてそのまま腕を伸ばそうとしたところで地面から剣が飛び出てきた。後ろに下がって様子を見ているとだんだんと大きくなる亀裂のから一人の男が現れたのだが私はこいつが誰だかよく分かる。


「誰だテメー!どっから湧いてきた!」


「はいはい、うるさいから壁のシミになっている方が君には似合っていると思うからそういて黙っていてね」


「ペブッ!」


私は何もせずに突っ立っていたのだが壁に女が弾き飛ばされていつの間に私の手に付いていた魔法道具が仮面の男の手にあってくるくる回していたのだが飽きたのか空中に浮かんでいる黒い何かに放り込んだ。見たこともない魔法で私には分からないがこっちに危害を与えるかもしれない…気を張っていると逆に仮面の男は壁に埋まっている女を引っ張って近くにあった椅子に座らせてこっちの方を向いてきた


()()、君に力を貸すことを言っておくよ、多分君の家族に関係するから尚更適任だ。昔はあれだけ人の事をよく聞いていたのに今じゃ性根の腐ったただの欲望の塊だからね、それに君はこれからそこ…今はフロティカ共和国だっけ?そこにクーデターとして戦争してもらうから後これね君の剣」


訳の分からないことを言いふらしながら自分の魔剣である【雪の孤独】が手の元に飛んで来た、急すぎて頭が回らない。


「大丈夫大丈夫、安心できる僕の数少ない信頼できるお友達呼んでおいたから、入ってきて」


「うわ…こんな綺麗な女の子を牢屋に入れとくなんてかなり腐ったねあそこの国…だけどあそこの 国飯だけは普通にうまいからなー」


亀裂から入ってきたのは黒髪でポニーテール…それに見た感じ軽そうだし全く武器とか持っていなさそうなただの女の人…あの【鳩】の時に圧倒的な力を持っていた奴の友達って言うからすごいだろうとは思うけどどんくらいなのだろうか…


「ハイ!こちらは人間(ヒューマン)のグリエちゃんです!イェーイ!あれ?テンション低いなー」


「馬鹿は放っておいてここから出よ?なんだっけマディーちゃんだっけ、久しぶりの外は眩しいけどそこはご愛嬌ね」


ウィンクして手を掴まれて引きずりこまれて亀裂に吸い込まれる瞬間大きすぎる魔力の層に身が包まれて目を瞑ってしまったが目を開けたら外に出ていた…


「まぁ…ウェガルボの人気の無いところに出るのもよかったけどそのまんまフロティカに行っても問題ないっしょ!あらかじめ自由の追跡者にいる人には言っておいたしここにいても対して遠くはないから問題はないはずだよね」


「それじゃあ彼女を頼んだよ?僕はちょっと又あそこに行ってくるから」


「ラジャー」


グリエと呼ばれる女は頷いて黒い何かから体を出した仮面の男に別れを告げて野っ原の中二 人だけになった。グリエは体を伸ばして地面に横になると寝始めた。


「え?」


「えーと何か用があるんですか?」


隣に来たということは何かしら用があるはずだ…そのまま魔導師が近づいてきて身構えていたら場所が一瞬で変わった。さっきまで酒場でやかましいと思っていたのだがそれとは真逆の景色が広がっていた、遠くの方に火山が見える…全くこのフードを被った人の意図が読み取れない…何をしたいんだ?


「すまない…てっきりあっちに移動してから動かないものだとばっかり思っていた訳でな…急にここに連れてきてしまってすまないただ話をしたいだけなんだ。少し待っていなさい」


即席だが地魔法で作ってもらった椅子に座るのだがすごい精密な魔力操作だ…普通に自分とは桁違いの力の持ち主だ、警戒しておかないと…


「安心してくれ…私は君に手出しはしようと思わないしまずそれすらも無理…不可能だからな、質問だがどこまで記憶が戻ってる?」


「記憶ですか?」


「あぁ…記憶だ、何か思い当たる節はないか?急に何か思い出したりあの―――――とか思い出せる範囲でいいから」


またこのノイズだ…いつぶりだ?甲飆竜様と会う前にもこんなのがあった気がするのだがそれにはなかったもの…耳鳴りがし始まったし頭を強く打たれたような物で座っていたのにも関わらず崩れ落ちてしまった。近くにいる人の声が聞こえずにいるなか自分にゆっくりと流れる魔素が急速に循環し始めた、蟷螂と戦っている時のあの変光星で 【舞い踊る火粉】を使った時のように燃えているようだった。


「くぅぅぅぅ…」


お腹を抱えるようにして廻りに廻る火の粉が身体中に当たり燃えるような暑さだった。耐えられくてそのまま歯を食いしばりながら体の中に【氷結世界】をじんわりと流しているのだが全く効き目がない。変光星は持っていないし使ってもいない…どういうことなんだよ!


「炎の原点がまさかそこにいるのか?いや彼女は今火山に…どうしてなんだ?しかし好意を抱いていた者の息子にまで手をかけさせるのか!それは彼との約束を破るものなのでな封じさせてもらう【隠魔滅(ディスマディレック)】!」


体の燃える火の粉がだんだんと消えていきゆっくりと呼吸ができるようになってきた…男の人はゆっくりと水の入った筒を渡してくれたのでそのまま手に持ってゆっくりと飲む。だんだんと落ち着くことができた、そのまま椅子に座ると乱れていた魔素もいつも通りになった。


「ありがとうございます…急にこんなになるなんてそんなことなかったのに…」


「いや、謝らなくていい私が変なことを聞いてしまったんだ…それでその感じから推測するにテトが【宝物庫】にいることはキャヒュールは無事逝ったというわけか…」


この人もテトのことを知っている人なのか…それにしてもさっきの燃えるようなあれがよく分からない…今まで起きなかったことで突然すぎて対応ができなかった、相手側は自分の体調のことを気にしてくれて即座に酒場に戻って近くの宿場に泊まることにしたのだがゆっくりベットにいるのだが…微かに遠くから狙われている気がしたので窓から天井に駆け上がると見たことのある奴がいた…


「やはり、ジェバル・ユーストはこっちの大陸に来ていたのか」


"蛇の抜け殻”での戦いを放棄してどこかに行って行方を消した男が目の前にいた…ここにいることが当然のように物事を立てていてなんだが腹立つ


「もしかしてここで決着をつけるつもりか?」


新星を構えて相手の出方を伺うが別に横につけてる剣を構える訳ではなく後ろにいる黒い竜の姿をした魔法がこちらを見ていた。何これテトみたいな感じでこいつも竜との契約をしているのか?それにここに来た意図が読み取れない


「やはり【淵明闘竜(レグリード)】は攻撃しないのが不思議だな…何故だ?とても気になるお前は人間なのか?」


こいつ何言ってんの?人間でなければなんでも言っていい訳ではないんだからな?だけど後ろにいる黒い竜は全く仕掛ける様子は見せないからそのまま【宝物庫】に新星をしまっておく。


「すまない、ただの独り言だ気にしなくていい…ただお前に相談があってきた。お前と行動を共にしてもらうことを了承して欲しいのだがどうだろうか」


は?どういうことなんだ?あれだけ攻撃をしていたのに今更になって手を組みたいと言っているのか…あんまり敵対したくはないほど強いのだが、あまりにも勝手すぎやしないか?それにこいつ戦うことに喜びを得ている気がするからそんなやつにいう言葉はただ一つ


「お断りしておきますね」


ノーと答えておこう。ただでさえ仲間に攻撃したのにその態度の変わりっぷりは面白いとは思うけど良くは無いと思う。男は下向いてしまったが途中で後ろに下がってどこかに行ってしまった。何したかったんだ?こっちにはやることがありますのでね夜の内に偵察でもしていこうかな


【索敵】と【静寂】を使って静まり返った酒場にやってきたのだがバーのところに二人話をしているのを見つけて盗み聞きしてみた。


「それで獣人族はどこにいるか検討ついてるのか?」


「いや、全くだ…ディベトルリンさんすげぇ苛立っていてよ…あんなにもキレながら暴れていて止めるにも結構労力がかかるしこんなにもキツイ場なんて二年前の俺に言ってやりたかったよ」


なるほどなるほど部下は上司のことが大っ嫌いということか、ギルマスは馬鹿だけどいい人だよなぁ…ギルマス今何してるんだろ

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