それは風を具現化したもの
「さて…コンディションは十分良好だ…いつでもいける」
そろそろ燃えてきそうなのがこれくらいで十分だ例えまた光線を出そうともそれを使って勝てば問題はない!変光星はその意志に反応したのか力強く燃え始めた。使用者のことを見ているだっけ…確かにそんな感じがするな、この荒れ狂う炎をあいつにぶつけてやるよ!
「Kyurururuririririririri!」
相手もこのぶつかり合いで終わらせるつもりだな…ならこちらもそれ以上で見せつけないとな…魔力の循環を早めて地面を蹴り天井に辿り着くまでに何度も斬撃を繰り出す。かなりの勢いで意識が飛びそうだがここで離したら多分顔面に天井が突き刺して抜け出せなくなる思うから死ぬ気で足を天井に持っていって地面を蹴り上げる。
「始めの一歩ぉ!!」
次の二歩目は下がると同時に脳天に重い一撃をドカンとぶつけてやる!【超煌弾】を剣身に付けまくり頭に当たった瞬間に爆発させる、自分にもぶつけるがここは闘気で何とか防ぐことに成功した。するとデカイ殻が衝撃で吹き飛び体勢も崩れたので次にイーパスが作ってくされた何個もある突きに合わせて新星の剣先を押し付けて魔法を【解放する】する。
その魔法は【水嵐】であり尖りに尖った刃のよう変形した水は殻を風化していくように削り取っていきミシミシと亀裂が大きくなっていった。
「Biyaaaaaaa!」
危険を感じた桜鉑蟷螂は辺りを破壊して埋まっている水晶に向かって残っていた月日の光…光線を飛ばしてきた。水晶の表面を何度も反射して当ててきた場所は背中で魔法を放っている僕のところだった。ギリギリ回避できたが色んなところに埋まっている水晶が露出していて次にあれが何度も飛んできたらやばいな…
「いいじゃないか…桜鉑蟷螂、まだまだ動けるぞ?だんだんハイスピードになってきたな…」
【宝物庫】から魔石を取ろうとしたが他の物に触れたのだが…これはそういうことなんだな…?
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「お姉ちゃん!動いたことでまた血が!」
「駄目だ!シグマリ!あいつは私に向かって放ったあの魔法を撃とうとするだろうけどそれで希望のものは取れないはずだ!制御できれば強い物だがまだ使いこなせていないのであれば尚更だ!」
出血をしているのにジェバルさんと桜鉑蟷螂が戦っているのを見てすぐに駆けつけようとしているイーパスお姉ちゃんにしがみついて安全な場所に連れていって回復魔法をかけているのだが…ここにいても凄い勢いの熱風が真上で吹いている。それほどの熱でやっているのだけどジェバルさんは氷魔法を使って対処しようとしているのだが…
(本当に自力で何とかできる相手ではないのに…)
うしようもない状態でも戦い続けているジェバルさんが笑ったような気がした。その瞬間に風が舞った様な気がした。
「お姉ちゃん!」
回復は途中だがさっきよりかは抑えられた。そのまま安静にしてくれれば大丈夫なはずと思っていたところで妹から声をかけられたことでゆっくりと動き始めた。
「風が強くなっている?」
強風が吹いて当たるだけでも目を閉じる程の風になりつつあったのだがその中心にいたのはジェバルだった。
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魔石よりも先に手に飛んできたのは双剣だった。触れた時はビックリしたのだが…その時だけは『俺を使え!』とでも言っていそうな感じだった…軽くなく十分な重さだったため使おうと思ったのだが…変光星の特徴は燃えに燃えつつあるが切り換えてしまうと【起爆】とかやってきた意味は無くなってしまうからな…一旦変光星は手元に掴んでおくが一回穴ができたところに向かって思いっきり投げておいた。多分落ちてくるのは先になるはずだ、これだったら効果は消えずに双剣を手に持つことができる。
「初の一振りが楽しみだ…【飌偏道】と【飭動途】」
【飌偏道】の形状が変わり亀裂のあったところが伸びて剣のような長さになった。そこから自分でも出したことないぐらいの風魔法が溢れ出して台風のように周りを削り取っていき体も身動きが効かないうちに【飭動途】を押しつけると剣ぐらいだった長さだったものが収まっていくがこれだけでも【暴風】の何倍もの威力が出続けている。桜鉑蟷螂の方を見るとチラチラと見える核が薄っすらと見えた。
「それにしてもこんな威力だと思っていなかった!まだ!制御ができないってどれほどの物なんだよ!クソ!最後だけは言うことを聞いてくれよ!」
再度解放を促すとさっきよりか強い風魔法が飛び出てきた。荒れ狂う魔力に抗いながら剣を振ると体が吹き飛ばされた。壁に当たる前に【水盾】でクッションにして大丈夫だったが制御の効かなくなった双剣は使用者が目標にしていた核に近いところチーズを熱したスプーンで溶かしたように桜鉑蟷螂の体を削っていき【飭動途】が抑えてそのまま動かなくなって地面に刺さった。
勝手にやってくれるのだけはありがたいが…あの荒れ狂う魔力に手が痺れて動かすのがやっとのところで桜鉑蟷螂は既に鎌を振りかざしていた…
「まだ…こんな状況でも諦めないぞ?【氷柱】」
地面から生えに生える氷の柱で天井まで生成して動かないようにする。新星を口に咥えて格納していたある魔法を飛ばす。
(【深海】)
【暴食の乞食】の時よりかは小さくサイズを調整して最小限だけど威力は変わらないようにしておいて桜鉑蟷螂の足元を捉えるように囲みそこから【深海】を氷に変えていって身動きが取れないようにした。
「Kyurururururururiririri!!」
身動きが取れないことで怒っているのかわからないが必死に動こうとしていたのだがまた光線を放ってくるがそれに対しては【宝物庫】から飛び出した新星が格納の中に入れてくれた。無理矢理氷を剥がしてこちらに鎌を落とそうとする桜鉑蟷螂にただ一言だけ言った。
「僕は何もしないけど…前に動いたジェバル・ユーストがもう決定打を打っている」
その言葉と同時に桜鉑蟷螂にかかる月日に影が現れた…その影を退かそうと光線を放ったが全く動く気配がなく逆にもっと影は桜鉑蟷螂にとってはだんだん大きくなっていくものだった。桜鉑蟷螂は反応することができずに真上を見ていたがそのまま頭に落ちてきたものはさっき飛ばしておいた青く燃えている変光星だった…
「この戦いでの最後の着火だ【起爆】」
その燃え上がっている太古に多くの物を照らしに照らした青く、蒼く燃えるその炎は誰にも止めることはできなかった…
変光星は止まっていた桜鉑蟷螂の脳天を貫いた所で使用者の命令を忠実に従って己を力強く燃やした。
ゆっくりと起き上がり刺さっている変光星と【飌偏道】と【飭動途】を回収しに動き出すところでシグマリの回復魔法を背中からかけて貰っていた。
「ありがとな…シグマリ。イーパスのことありがとな」
隣に寄ってきて体を支えてもらった。小さい体だけど頼もしいな桜鉑蟷螂の核の周りに近寄りそのまま核を手にした。何というか手に収まるくらいの大きさなんだな…この体もなんか使えそうだな全部【格納庫】の中に入れている頃にはだいぶ体は動かすことはできていたのだが…
「Beautiful!この埋まっていた水晶がこんなにも露出しているなんて何があったんだろうか! おや?あんなところに同じ人間がいるじゃないか!」
誰だよテメー




