どんな所でも舞えるだけ舞っておけ、これ鉄則
大きな花火のような爆発のおかげで砂煙を立ち上がらせて視界を悪くさせることに成功したのが【起爆】して辺りの砂煙を吹き飛ばした。あれ?あいつどこに消えていったんだ?全く見つからないので【索敵】を使って探したら背後にいることが確認できたので後ろを振り返ると鳩尾にグーパンを喰らってしまった。
「ふ、ぐううううう!!!なんつう威力で生身の人間に打ち込もうとするんだ!」
「本当にお前人間か?!こんなに叩き込んで壊れないのは初めてだ!いいぞ?もっと戦おうではないか!」
剣術なんてどうでもいい、ただ殴れば何とかなる…そんな人間を具現化したような人格の持ち主で重度のバトルジャンキーということもあって一発一発の攻撃の重さがエグい、多分林檎を片手に持ったら微塵になると思う。うまく避けたり反射神経を頼りにカウンターを狙っているけど…だいぶ時間が経って来たことで体があったまってきた…変光星の新能力はまだある、調整とか言いつつこんな素晴らしい物をつけてくれるなんてさすが鍛治士だな、ガドマに感謝しないと。
「【舞い踊る火粉】…僕はまだ舞えるぞ?」
体にある魔素をかなり燃やすがこれくらいまだいける【宝物庫】から溜めておいた自分特製の魔石を噛み砕いて心配だった魔力管理はまだまだ余裕だ。移動するのに全然力を使わずとも動けるからこの変光星だけが持つこの力は凄まじいな、さっきとは全く違うのがこの身を持って実感できる。
「まだ、いけるぞぉ!ほぉら【起爆】だ!」
体が脳に追いつかない程早く行くから今体が何をしているのかが分からないけどちゃんと攻撃できているはずだ。イーパスは剣闘舞奥義『闘気発斬乱れ突き』の構えを取ったのでこちらは【超煌弾】で対抗しようと思ったらこいつ魔力込みの動きという予想外のことをしてきた。闘気で突くという技だというのに闘気ではなく魔力で代用しやがった、遅かったから普通に避けることはできたのだが…こいつには追尾性能付きで変則的に曲がる気持ち悪い突きは何度も弾いているのだが何だこれ全然消えないのだが…
「どうだ!この剣魔舞奥義「魔素発斬乱れ突き」の威力は!」
剣魔舞奥義『魔素発斬乱れ突き』って何ですか… 闘気が使えないから魔法というか魔素を使ってやっているのか…追尾性のある闘気なんて見たことないし剣魔舞っていうのがあるんだ…後で教えてもらおうとしよう。よし、魔力も段々燃えてきたからこのまま押し込んでいくのだがその前にこの突きをどうにかすためにまずはこれを無力化できるか試してみる。
「【氷壁】」
これで防いだと思ったら隙間から光線が飛んできた。面倒になったので変光星をホームランバットの様にして吹っ飛ばせるかと思ってやったがそんなおいしい話はなかった、思いっきり腹に三発当たるが魔力を集中させて傷口を塞いでおく。
「痛てぇ…でもまだいける!【超煌弾】!」
遠くの方に下がっていたイーパスに【超煌弾】を空中に放り出しておいて空中地雷にすることができた。【起爆】して剣身を燃やすと白だった炎が段々と薄い青に変わっていった、熱の温度が高くなっている証拠か…あんなにも強力だったのにもう一段強くなれるとはこの剣の成長を感じるな…
「うむ…これくらいにしておくか…十分強いことは把握できたからな…親父の言っていたことは間違いなかったか…楽しかったぞ!ジェバル・ユースト!また戦うことがあったらやろうじゃないか!」
おい、勝手に戦いを終わらせるな…そんなことをされるとさっきまで動き続けていたせいで【舞い踊る火粉】は最大限とはいかないが鍋のようにグツグツと上がって来ている…これを終わらすため には…
「イーパス…ちょっとそこどいてくれないか?そっちは海方面だったろ?」
「そ、そうだが…どうした?体がかなり燃えている様に見えるが大丈夫なのか?」
やっぱり長時間は駄目だな、これは短期戦でやるべきだと分かれば十分だ…国の管理下にある家には邪魔しないくらいの高さに調整して…燻り返してとんでもなく溜まったものを形を整えて魔法として打ち込む。
「【罅燎轟】!!」
熱線が一直線に変光星から飛び出ると元通りに戻ったのだが…体にかかる負荷がえげつない…過呼吸になりつつも見動きができなくなってしまったが…気合いで何とか立ち上がることができた。今の所は【舞い踊る火粉】は使うのはやめておくとしよう。戦いとさっきの奴を見ていた猫達はものすごい顔をしていたが気にしないで彫刻のように固まったシグマリを引きずりながら屋敷に連れ戻った。
「すごかったですよ!最後の奴どうやったんですか!」
いつの間にか尻尾を出ていてリズミカルに振っているし…見てて面白いよなぁ…今和を触れることができるこの旅館みたいなところが僕の住んでいいと言われた場所なのだが…シグマリも同伴という謎システムがあって、不思議なんですよね。王様は何考えているんだろう…自分は知らないけど。昼食を貰うためにここに戻って来た訳ですが…【宝物庫】にシグマリを入れる許可を入れておいた。これでなんか緊急の時はここに放り込んでおけば何とかなるだろう…
「教えない、結構説明するの難しいから。はいおしまい」
頬を膨らませるが気にしない、運ばれてきた昼食をすぐに食べて一人で屋敷の中を散策することにした。かなり歴史がある感じですごくいい、こういうのが自分は好きだ。いろんなところを歩いていると本のマークがある店に来たので中に入ってみるとまんま図書館だった、入る扉が小さかったが抜けた場所がかなり広かった。あの古本屋のような匂いがしてなお良し試しに本を取ろうとしたら頭を殴られた。
「この図書庫になんか用があるなら断りをもってから入りなさいよ!あんた!本当にシグマリのやつはこういうことを教えないのに一丁前な夢なんて持っていて!お父様にいいようにされていて! あぁー!ムカつくわ!」
何だこいつ急に辞書みたいな奴の角で頭殴ってきて自分とシグマリに対する文句をボコスカ言って来やがって何だよ。本を触ろうとすると辞書を持とうとするので触らないと構えたまま動かなかった。また来て本の中身でも拝見しようかな…すぐに入ってきた扉から出て他のところに歩いていった。数分歩き回っているとシグマリに呼ばれたので付いていったらまた王様からお話があるそうなので行ってきます
「本当に無礼なやつね!お父様の知恵が詰まっている書物を触られるにはいかないわ!」
一際大きな声が図書庫に広がった。しかし誰も反応しないためその場でしょんぼりした風を出すが手から出てきた妖精達と話し始めた。
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それで、シグマリと僕二人で王様の前にいるんですが…何の用でお呼びになったんでしょうかね…まさか指詰めろとかなんて言われたら速攻でこの国でないといけなくなってしまうじゃない か…滞在期間寝込んでいたのも合わせてまだ一日半しか経っていないという…結構時間が経っていると思っているけどなんの言葉が来るのかが分からないからこの沈黙が怖い。
「おめぇさん…家の騎士団の団長と一戦交えたって聞くが…イーパスの奴はどうだった?」
落ち着け落ち着けジェバル・ユーストまだ詰みではない必死に頭の脳味噌にある全細胞に働きかけるんだ。これからの命運に関わるほどの重要な選択になる…まず率直に戦いについての感想を言うとイーパスのことについて何も言っていないことになるので即島流しの刑になるだろう…却下だ。次に剣術でも特級に値する剣闘舞奥義 『闘気発斬乱れ突き』で使用する闘気を使わずに魔素で代用するのは素晴らしいと思いましたと言ったら、騎士団長としての名誉を汚すことになるだろう!却下だ…考えろ…考えるんだ…一番の最高の答えを!ここで一つの言葉を思いついた…(この間十秒だけでここまで頭を捩っていた)
「先程、騎士団長と戦わせてもらいましたが…一つ不思議な点がありましてそれがきっかけでもしかしたら負けていたかも知れませんでした…」
「ほぉ?その不思議な点って奴は何だ?」
怖がるな!ジェバル!ちゃんと応答に答えるんだ!
「戦っている中で砂煙をあげて一旦回復に徹しようと思ったんですがあれほど気配を放っていたのに急にイーパスを見失ってしまった…というのがありまして…」
その言葉の後に少し静寂が響いた…終わったかもしれないと思ったら膝を叩き始めてい始めた…え?その反応はどっちなの?この時僕の肝は冷えっぱなしだった
【舞い踊る火粉】
どこかしらのゲームであるじゃないですか…ある技でとある人が舞えるだけ舞えって言うじゃないですか、だったらもっと舞いましょうよ。ワンツーワンツー!
効果としては変光星を装備、手にしている時限定で自分の魔力を燻り出して機動力の上昇と体に入る力具合が上がる上がる。愛用している【身体強化:高速】よりも効力が強いというね。




