それの脅威
あけましておめでとうございます!これからも更新していくのでラ・ラガスを読んで下さい!
気絶したガドマが再度起きるまでにかなり時間がかかってしまったが起きたら起きたでとん でもない量の質問攻めにあっている。どうしてそんなものを持っているのか、とか兄ちゃんどんな生き方をしているんだ、などと結構質問されたが返した言葉さえも呆れられた。そし てブツブツと鉄屑を弄り始めて手に傷を作って妹に直してもらう…僕は何見てんだろう
「兄ちゃん…三枚だけ分けてくれないか?極上のものを作ってやる… 何も武器を持たないのはだからな…試作品だが鉄剣だ、大事に使ってやってくれ」
ポイっと投げられたがまぁまぁの重さの剣を片手で放り投げられるその腕の筋肉に再度驚きながら鍛冶場を去った…それでどこに行こう…
「ジェバルさんに来て欲しい訓練場があるのでついて来て下さい!」
「はいはい」
そう言ったので国の周りの観光をしつつ目的の着いた場所に少し悲しくなってきた…何で洞窟なの?…え?なんでここに来るんだ?訓練場なんてものは歩いていた時に見かけたのだが…なんで普通に話しながら通り過ぎた?
「ジェバルさんは冒険者だと仰っていたので後学としてどんな戦い方するのか見たかったのでこれから魔物を呼んできますので倒しちゃってください!」
「え、ちょっと待って」
しかし、もうシグマリはもう奥に行ってしまって数分待つとシグマリが出てきたと思ったらその後ろから蟷螂のような魔物を連れてきた…え?遠くから見たら普通の蟷螂なのに近づく につれてだんだんでかくなっていった。
「ジェバルさーん!この魔物は菫鉑蟷螂って言って体がカチコチで硬すぎる宝石のようになっていて武器とかの素材になるんですけど!全く刃が通らないほど硬すぎて採集することができないんですよ!」
じゃあ何故ここに来た。変光星であったら溶かすか吹き飛ばすかで対処…なんとかできそうだけど…ちょっと鉄の剣だけじゃちょっと心許ないんだよな、しかし魔力を通す事ぐらいは可能なはずだ。魔力をうまく纏うことはできたが、デカすぎだろ…自分から見て倍以上ある のになんでこんなに圧倒されるとは思っていなかった…
「ちょっと待て、そう言う魔物ならこれを倒したやつはいるのか?」
走りながら喋っているシグマリは口を開けてなんか言っているが蟷螂野郎のデカすぎる足音に全く聞こえないのは何故だろうか…それにシグマリよりか明らかにこっちの方に向かって来ていると思ったが鎌を振り上げたのが見えたので【身体強化:高速】で近づきシグマリを抱えて蟷螂野郎の腹の下を通る際に【火炎球】を数発ぶつけておいたがなんの跡も残らないであのデカすぎる鎌を悠々と振りかざしているところを見てこいつの恐ろしさが分かった。止まることのできない暴走列車かなんかか?そして振りかざしたところはクレーターの様に抉れていた。
「おいシグマリ…こいつはちょっと倒すのが面倒だから一旦お前は下がってくれ…こっちもこっちで頑張るからさ」
こくんと頷いて岩陰に隠れていった…それじゃあこいつのことをなんとかしないとな現状では鉄の剣はただ鉄を剣の形に鋳っただけなはずだ。だったら付与をつけても大丈夫っていうことだよな?とりあえず【怪力】と【斬撃強】【灼熱】を付けとけば何とかなるかもしれない…多分。こうすれば多少は持ってくれるかもしれないという仮定でしかないのだ
「そら、かかってこい蟷螂野郎、精一杯その輝いている体にどデカい風穴通して通気性よくしてやるよ」
その挑発に乗っかったんだかかなり怒った様子で突っ込んできた。【疾風】で体を中にあげて蟷螂の頭に乗って思いっきり刺そうとするが逆に弾かれてしまった。突進するのをやめて口を動かし僕のことを食おうとするところに【電撃】を流し込む。
「Syaaaaariririri?!」
辺りを振動するほどの咆哮に耳がキーンと響き頭がクラクラするが頑張れ僕の三半規管…地面に【地雷】を設置して体勢を崩すことができたのだが…ドスンドスンと奥から歩く音が聞こえてくる…おいおいそれはやめてくれよ?遠くからだがかなりの量の菫鉑蟷螂が見えた。こんなところではシグマリと自分の危険を案じて即行でシグマリを肩で担いで洞窟から出た。まだまだ追ってくるが途中で地魔法で壁を造ったことで振り切ることができた。
「ハァ…ハァ…まず…何故倒せないような化け物がいるここに連れてきたんだ?」
「えぇ…とジェバルさんが冒険者だって聞いたから強い菫鉑蟷螂なんてすぐにやっつけられるかなぁ…なんて思っていて…」
頭にチョップを入れておく。シグマリは頭を抱えて苦しんでいるのを他所にさっきの菫鉑蟷螂について考えていた。そもそもあいつ硬すぎだな…魔法でも付与をかけていたというのに全く歯が立たなかった…魔剣の性能に頼っていたというのがあった為もうちょっと鍛えないとな…反省をしつつちゃんと訓練場に向かった。
シグマリがいうにはお義父さん…多分猫の王のことだろう、というかあの人?猫の名前は何なんだ?一応聞いてみたのだが
「お義父さんはお義父さんです!」
とだけ返されてしまい分からずじまいだった…それよりも当初来る予定だった訓練場に着くと多くの魔法が飛び交い剣で戦っていた。かなり戦っているのを見ていてすごかったのはあの黒髪の男がすごい剣撃でばったばったと案山子を薙ぎ倒していった。
「すごいね、なんて言うの?あの黒髪の剣士強そうじゃん」
シグマリはその言葉を聞いた瞬間あたふたし始めた。 何がいけなかったのか分からなかった のだがそのままスルーしてその場を動こうとしたらさっき話していた奴が真上から剣を振りかざして飛んできた。危ないだろ…不意打ちなんで卑怯だな。そう思いつつも鉄剣で防御しておいた。
「こういうことしてるってことは戦う意志があるってことだよな?」
そのまま黙って剣を振るもんだから苛ついて初っ端から剣闘舞奥義『闘気発新乱れ突き』の型で迎撃する。それに対して対処できなかった相手側は三発命中してそのまま後ろに下がった。肩と、そして右太腿…当たったら動けずに倒れてるなんてすごいな…何ならこのまま付与をしてそのままぶつけにいけば…
「ちょっと待ちな…あんた結構やるみたいじゃあない…ちょっと手合わせしてくんない?」
「シグマリ…この人誰?」
「イーパスお姉ちゃんです…この国の騎士団長を勤めていて、かなりの強さなんですが…」
シグマリは急に言葉を詰まらせて黙り込んでしまった…そんな中わざわざガドマが変光星を渡しにきてくれた…かなり調整が難しかったそうだが何とか修復できたそう、あんまり損傷はなかったから戻しておくと言われた…【暴食の乞食】と【死霊王】と戦ったっていうのにすごい耐久性だな変光星は…そう思っていたがガドマは知らない内に遠くの方に下がっていたシグマリとコソコソと話し込んでいた…
「ガドマお兄ちゃん…どっちが勝つと思いますか?さっきまで鉄剣で騎士団の副団長を吹き飛ばしていたんですけど…」
「あの荒くれ者の副団長を吹き飛ばすって中々だな…兄ちゃんもなぁ…俺は兄ちゃんのことを信じるぜ」
「そうですか…私も菫鉑蟷螂に鉄剣で戦っていた時にはすごいと思いましたけど…イーパスお姉ちゃんにも勝って欲しいけど…私はちょっとジェパルさんの ことを信じてみたいと思います!」
「今菫鉑蟷螂って言ったか?!兄ちゃんに何させてんだよ!シグマリ!」
「え?」
「気にするな…私の兄と妹が世話になっているようだな!私の名はイーパス!シグマリが言っていた通りこの国の騎士団の団長をさせて貰っていてな!先程の副団長を吹き飛ばすその力見せて欲しい!」
吹き飛ばすって…この猫は剣闘舞奥義『闘気発斬乱れ突き』を知らないのか?団長とか言うからこのくらいは出来るかと思っていたがそんくらいは大丈夫だろうと思っていたが顔面にパンチを食らって思いっきり吹き飛ばされた。
おい待て、 全く動いていなかったのに吹き飛ばされたすごい勢いで壁にぶつかりふらふらになるがまだこんなものでは気絶することはない…変光星を【起爆】して剣身を少しだけ燃やして機動力を得て思いっきり叩きつけるようにイーパスをぶつけようとする。
「さっきはかなり急でびっくりしたからな…こちらとしても急にだが攻撃をぶつけているが…だうだ?」
かなりの力でぶつけたことで抑えることができた。そのまままた振り飛ばされるのは嫌なので後ろに下がって相手の様子を見る。
「すごいな…その魔剣さっきまでは何ともなかったのに火がついたように蠢き始めたのが見えたのだが凄まじいな…」
「そう思ってくれば結構だ。かなりのパンチでこっちも驚かせられたよ」
不敵に笑いそのまま突っ込んできたイーパスの足元に死累人の手が掴んでいた、なるほど【死霊魔法】の使い方はこんな感じなんだな、時間が経てば経つほど強力な死累人が出てくるけどあまりにも脆いと分かれば十分だ。イーバスは何体ものが這い寄ってくる死累人の急所を的確に狙って攻撃をしていた。
「見たことのない魔法だな…そういう魔法士なのか?」
死累人で時間潰しをしたことで【身体強化:高速】などをすることができた。そのまま空中に斬撃を残しておいてイーパスの元に飛んでいく。後ろに下がりながら狙い撃つように三本の光線のようなものが飛んできた。
「ッ!【超煌弾】!」
【起爆】した時の爆発がそのまま残しておいた斬撃に加わり光線もろとも爆発させた。自分も爆発に巻き込まれたがまだいける、持久力だったら一日中舞うことだってできる!
年明け早々蟷螂と戦う小説ってここぐらいしかないのでは?
【超煌弾】
変光星の【起爆】を起こす際に発現する焔熾の炎…要するに火を起こす際の火種みたいなのを外に飛ばして爆発させるようなものだと思ってくれればオッケーです。




