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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
食べ尽くせない命のやり取りは戦いで
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もう一個の大陸を目指して

「これで私の役目はできたはずだ…早く国に…家族の元に戻らないと…」


私は急ぎながらフロティカ共和国に戻るための準備をしていた。私のすることはフロティカ共和国と神聖国家が戦争が行われる際に急激に強くなった【雪薔薇の高嶺(スノーローズ)】マディー・リルデリーが邪魔となるため動きを制限するために牢屋にぶち込むことが役目だったが…本来であればいないはずだったアストラル王立国家の王があんな所で出てくるとは思っていなかった…


あの不思議な目から発せられるプレッシャーには打ち勝てたと言うのに言葉はグダグダになってその場から逃げてしまったが、やることはやったんだすぐに荷物をまとめて帰って家族と過ごすんだ…それしか頭に入っていない


今まで散々人を動かすために妻と子供を人質にしやがって…これで自分は解放されるんだ!早く顔が見たい!考えながら支度を終わらせ呼吸を落ち着かせロケットに入っている家族写真を見ていた時に急に窓ガラスが割れそちらの方を見るが誰もいなかった。その刹那体の感覚が消えて視界がだんだんと低くなっていった。


「え?」


脳が追いつかずにそのまま考えたままになってしまった。私の目には一人の男が通り過ぎて いった。 確か…こいつは“蛇の抜け殻”の用心棒としてかなりの強さだったあいつだ名前が出てこないまま意識が途絶えてしまった…


(ああ…最後に家族に会いたかった…)


「全くリーダァー…私たちには関係はないのにこんな相手に塩を送るような事していいのぉ?」


また横から目障りな言葉をかけてくる、本当に…こいつは…今は冷静さを欠いてしまってはクレバの顔面に向かって拳をぶつけてしまいそうで仕方ない。落ち着くんだルウェー…深呼吸をするんだ…


「まぁ…あれほど私たちがいなくなったことで慌てている国を見ているだけでもすごい面白いからいいけどねぇ…それで何処に行くのぉ?」


実際そうだ、【暴食の乞食(ソウル・イーター)】を飼い慣らしていたと思っていた国がたった冒険者二人で壊滅させられてしまったらどうしようもなくなるだろう…定期連絡の際には戦争を仕掛けると言っていたからな…慌てるのはわかるがあからさますぎるのが怪しまれる原因だと思うがな…それで向かう先は決めていた。


「まぁ…このまま技術帝国ドモヒュリルに移って情報を集めるつもりだ【水浪の泡沫(バルブリル・ウルフ)】の行方が分からない…それにここにいることさえも怪しいからな…」


「まぁ…再戦はまだまだ先かもねぇ…それより眼の調子を整えておかないとね…それに剣の馬鹿は戦意喪失で何もできない状態になっているし置いていって支部にいる子たちにでも拾って戦力を上げに行く方がいいんじゃない?」


「そういえば、あの魔力について研究をしている奴は何処にいった?一番初めに二人と遭遇していると思うのだが…」


「あの子は知らないわ…なんか普通に綺麗に足跡を絶ったからね…お手上げよ」


確かにあの剣馬鹿の野郎ただ自分の剣が粉々になったことで戦うことすら投げ出してしまうなんてどうしようもない奴だ…一回探したが酒をガバガバ飲んでいていたし大丈夫だろう。それにかなりの資金を持っていたからなうまく逃げられたようだが…どうなんだろうな支部に回す用の金もあったのだが各地の支部の方は国ごとの傭兵が壊滅させている可能性があるかも知れないな…こうなったら逃げ場が俺たちに道はないだろうな…ゆくゆくは目的地を変える必要があると思っていたがこんな早く使うとは思っていなかったがしょうがないな


「これから向かう行き先の変更だ。別の()()()()()()()に行くぞ」


「もう一個?何言ってんの?リーダー…ふざけるのはやめてほしいわ…ここひとつしかないんじゃないの?」


「お前は行ったことがないから知らないはずだ…すぐ行くぞ」


ここだけじゃない…まだ馬鹿どもが行った事のないところに逃げ込めばいいだけだ。すぐに【暴 食の乞食】から予め盗んでおいた魔法書を取り出す。


魔法書(マジックブック)転移(テレポート)】」


クレバの腕を掴み体に光が包み込み目に映る景色が変わりそこは見たこのないものが溢れかえっていた。実際あまりこちら側には来たことはあまりないが謎の緊張感があったが…あそこに魔力が集まっている?まぁ…いいか


「え?」


クレバの気の抜けた声が聞けただけでこれからの笑いのネタにできるから今は満足としよう…この暑さはここからでも見えるあの火山が影響しているのか…


「おい、そこにいるお二人さん…こんな薄暗い裏路地でコソコソと何しているんですかぁ?こちらとしてはねぇ…そういう危なっかしいことはして欲しくないんですけどぉ…」


特徴的のない弱々しい格好の人間がやってきた…こんな闘気の纏っていないやつなんて自分の相手になるとは全く思えないな…


「ただ、話を聞かれたくなかったんだ…すまないがどいてくれないか」


「そう言う感じじゃなかったように見えたんですけどねぇ…何か隠しているでしょ?すぐ言えば簡単なのにねえ…ってあれ?あの二人どこいった?絶対何か隠しているように見えたんだよなぁ…」


男は裏路地から出て行って辺りをキョロキョロ見渡していた…それを屋根の上の方で見ていたがクレバは挙動不審になっているがしょうがないはずだ…ゆっくりとここの生活になれなければいけないのだが一つだけ寄らなくてはいけない場所があったな、今はそこに向かうとしよう


「それでこの先はどうするつもりだフウェル公爵…お前があれだけ可愛がっていた子供が殺されてしまったが…これから行うはずだった戦争はどうするつもりだ?」


「私の可愛い子供が殺されてしまったが…こちらのいいように物事は進めているので問題はないはずですが…国境の抑制力として努めてくれていたのが消えてしまったので多少の問題が出ると思いますが大丈夫です…フロマンティカ王」


議会でこれからの対応について考えていたが…まさかあれほど手を込んで育てた子供があんな腐っている冒険者なんてものにやられるなんて…確か止めを刺したのは【水浪の泡沫(バルブリル・ウルフ)】という名だろう…今は姿を消しているだろうが、その内にこの手で貶めてやる…しかし、戦争の際に神聖国家を挟み撃ちにすると言う作戦ができなくなってしまった…他の案を探さないとな…


今、微かに何かを気配を感じた…いつしかある者と戦った時と同じ感覚が蘇ってくる。もしかして今頃になって戻ってくるのか?こんなにも危険な時にか?天災がこうも動きそうなこのタイミングで…しかし彼が来てくれたのなら俺等の安心材料になってくれるはずだ…


「シグマリ…ちょっと隣にいるウラビと一緒に“大道桜”に向かってくれなんかあるのかもし れねぇ…頼んでくれるか?」


「わかりました…ですけど今まで行くなと言われてきましたけどいいんですか?お父さん」


「かまわん…そのかわりに人か何かいたら此処に連れてこい、いいな?」


薄青い髪の毛にひょっこりと出ている猫のような耳を畳みながら礼をしてその場から出て行った…自分の白い体をゆっくりと起こし立ち上がる。側近にいる猫達が体勢を抑えようとするがそんな事せずとも歩ける…


「少し隣のあいつに会ってくる…すぐ戻ってくるから安心しろぉ…」


大きな体に力を入れ空を駆けていった…

誰だって大陸がが一つだけとは言ってないです。


これでこの章は完!次は“犬猫の仲”です!これからもも更新しますのでよろしくお願いします!

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