表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
食べ尽くせない命のやり取りは戦いで
34/180

死なる霊の王よ、同胞の屍の上に立つ 其の六

頭!肩!心臓!避ける!斬る!魔法!避ける!

こんな忙しすぎる動きをずっと続けていると頭が痛くなってくる…本当に疲れたけど相手は死んでいる訳ではないのかもしれないが全く疲れている素振りを見せないのはすごいなぁ…


「これであと彼女と僕で二つ…これが尽きる前に倒さないとな」


あと二つ?何のことかは知らないけど喋っていると思わせながら霊魂飛ばしてくるのやめろ!危ないからやめてください。ほら次は岩石弾を飛ばしてきてさ、勢いが強過ぎて避けるとぶつかったところがクレーターみたいな感じになっていた、それも熱で溶けきっている感じで湯気みたいなものも出てきてる。深呼吸をしよう、落ち着くんだ。魔法を構築して【岩石弾】を威力を上げるために回転を付け加えるようにして飛ばす。元骸骨の魔剣に当たると岩石は爆発して綺麗な花火が出た。


「よしうまくいった」


相手は踏めきながら体を修復していたがそんな隙なんて逃すわけには行かないんだよ【創造魔法(クリエイト)】で小刀(ナイフ)を作り出して顔を目掛けて投げるが下から出た黒い謎の物体に阻まれてしまった。次は何なんだよ…これ以上変な技を出されるとこっちも対処ができなくなって間違えて自滅するかもしれないんだから本当にやめてほしい…あれ?相手はそれを待っているのかもしれないけど尚更こんな暗い洞窟で死ぬのは嫌だ、僕の遺体どうするんだよ。 そこら中に設置しておいた【地雷(マインボブ)】が微かな振動に反応して誘爆しあうがそれも黒い何かに爆発するのを止められてしまった。


「待てよ?これって鳩と行動が似ていないか?」


何となくだが攻撃というか形的には鳩の物と少し似ているけどこんなドロドロした感じではなかった。もっと薄っぺらいけど中はガッチガッチみたいなそんな感じ。それでも変光星を【起爆】するのは止めない、さっき【起爆】して燃え上がっていた炎でさえも一瞬で消えてしまう氷にあったからな…足場は凍っていて足の踏ん張りが効かないけど熱で足場が溶けるから問題はないはずだが地面を割って足場を崩すのはやめて欲しいのだが…そのまま下にあった空洞にどちらも落ちていった。落ちていくけど戦いは続いているのが通常運転だ。


「しかし、落ちるまでの間は何もしないというのがこの世界の普通というのなら【岩石弾(ストーンショット)】」


壁から【岩石弾】を作り出して足場にする。そのまま力強く踏み出し元骸骨に近づいて下から上に振り上げるように変光星を上げるとそれに続くように中にある炎も動きやっとのことで奴にダメージを入れることができた。着地の際は【疾風】で相殺して足元の安全をとることができた。元骸骨は輝いていた魂が一つ離れていくのが見えた。


「すごいや…君…名前は…確かジェバル・ユーストだったよね、君を見ていると昔のことを思い出すことができるよ…」


僕は相手の言う言葉なんて聞いていなかった…ただ確か残りが二つとか言っていたよな?ということはあいつで魂が最後ということか…変光星の【起爆】数はもう十回に達した…ここで決めにいってやる!素早く動いて近づいた瞬間目が赤く光ったのに反応して後ろに下がってしまった…元骸骨は不思議と笑っているように見える。あいつは何をした?別に何もされていないから大丈夫だけど…見るからに様子がおかしいが警戒は解かないで今のうちに息を整えておく。


「そういうことか…まさか、呼んだのがそっちだったとは…これもまた因果と言ったところか、それじゃあその体に流れている血は本当っていうことか!」


急に動き始めて魔剣を首に向かって斬りかかってきた。すかさず【岩壁】で上に立って遠くの方に動いたが相手は今までの速さとは全く違っていた。自分の【身体強化:高速】よりも数十倍も早くて目で追いつくのが精一杯だったが魔法を使えば何とかなった。


「【白銀世界(コキュートス)】」


地味にだが壁にぶつかりそうだったので氷で壁を伝っていき真上からの攻撃に変える。自分も骸骨も両者どこを狙ってくるかわかっている状態でいつ当たるのか分からないそんな拮抗した状態だった。


「その血が本当だとしたら絶対に乗り越えてくるはずだ!その為にはこっちにだって策はある!飛んでいけ!【霊丸砲(レステタル)】!」


目の前に霊魂が飛んできたとしてももうこれぐらいだったら斬ることはできる【爆発型】の限界を超えるような熱で切り刻んだ霊魂は燃えていき地面を爆発させ自分の体を吹き飛ばしてまた同じ状況に持っていく。下には骸骨だった奴、そして上には自分がいるここの位置に持ってくることができた。だったらいつでも飛ばしてくる魔法は耐えることができるはずだ!最後に【起爆】させて突っ込みに行く。


「この攻撃が耐えることができたら!そのままこの世界には未練はない!同じ事をいうが君の”その血”が本物ならこれを超えられるはずだ!それではいかせてもらうよ!死霊魔法:原点(オリジン)死霊王(ネクロマンサー)】!」


近くに来る度に悍ましいぐらいの質量の魔法がこっちを喰らい尽くそうと近づいてくるが逆に僕はそ・れ・を待っていた!【宝物庫】に変光星を放り込んでおいて代わりにボロボロで見た目がやばいが新星【夜光珠】(ノヴァ・ルミオン)を取り出す。やることはただ一つだ。タイミングを合わせるんだ…


「【溜めよ(コレクト)】!」


とてつもない魔法をこいつにギュギュウと入れ込んでミシミシと新星が音を上げるが何とか耐えてくれた。体制を整えてそのまま骸骨野郎に向かって死のプレゼントをしようじゃないか。


「【解放せよ(リリース)】!」


上からの自分が放った魔法が逆になって元骸骨の方に飛んでいく。避けることもできないただ迫り来る特大の魔法を見つめながら呑まれていった。 魔法が地面に着弾して辺りに衝撃波が出てきて岩が崩れていった…そのまま自分が押し潰れそうだった所に骸骨野郎がこっちを向いて口を動かした…


「その強い心…やはり変わらないな。これからは君を見守っているよ…【固定転移(エイションテレポート)】」


元骸骨は崩れてきた岩に押しつぶされたが自分は光に包まれてどこか遠くに飛んでしまったのだが…最後に見たあいつの顔はにこやかに笑っているように見えた…


ちょっと待て、どこに飛ばされるの?



「おい!マディー!無事だったか!」


遠くから声が聞こえた…姿が見えたらギルマスとラステル先生が駆け寄ってくれた。落ち着いたのか分からないが体の力が抜けてしまいその場に座り込んでしまった。


「大丈夫ですか?マディー」


「大丈夫です。ちょっと疲れてしまっただけなんですが…そのジェバルを見ませんでしたか?私と一緒に【暴食の乞食(ソウル・イーター)】と戦ってそのままどこかに飛ばされしまったんです!」


しかし二人とも首を振っているのを見て知らないことがわかった…どこにいったの?ジェバル…


あれからこのことをあらかじめ大きな事件と勝手に断定されて小さな村などが多く無くなってしまったが残った村人らが集まって新しく村を作ることになり大勢の冒険者がそれの支援を行っていた…このことに関しては多くの国も突如起きた事件について少し気になっていたが時というものが過ぎれば大半の者が忘れ欠けていたが…しかしその事件には誰かが終止符をつけなくてはいけない。


「それで?マディー・リルデリーとジェバル・ユーストは【暴食の乞食】との戦いに勝利して自由の追跡者(フリダム・トラッカー)に戻ろうとした所トリュという名のある死累人(グール)に邪魔をされ【水浪の泡沫(バルブリル・ウルフ)】のジェバル・ユーストと離れ離れになってしまい、そのままこっちに戻って情報を得ようとしたが誰も知らなかったということですか?被告人マディー・リルデリーよ」


「はい、そのことに関しては何も嘘は書かれておりません」


今、中立国である中央都市ウェガルボにて裁判が行われていた…内容としては今まで手に負えなかった大罪人である【暴食の乞食】とマディー・リルデリーは手を組み村々を調教した死累人に襲わ せ殺させた…という名目の裁判だった。冒険者はそれについては強く反論を起こしているが冒険者にはあまり良くないと言うよく分からない固定概念があるため嘘であると勝手に証言されている。それに裁判長のようなものをしているのは全く関わりのない最北端にあるフロティカ共和国の人間である。


ここで【暴食の乞食】と言う言葉は今まで神聖国家ダベリギオや中央都市ウェガルボなどの国境を渡る際に出てくる賊のように必ず邪魔をすることがあり注意人物と言われていたが誰もそれに対して手を打つと言うことをしなかった。調査隊を送ったが血なんてものはなかったため嘘だと言われた。


「全く、嘘を並べて…こんな大罪をしたとしても肝心なジェバル・ユーストがいなければ話なぞ通じるわけがないだろう…」


怒りで魔力を込めてしまい立っているところから冷気が溢れ出るが横にいる傑出者(プライドメンバーズ)に腹を殴られその衝撃で倒れ込んでしまう。


「人を大勢殺めたと言うのに怒りで次は私か…こんな獣のような奴に真実が言えるとは言い難いが…」


「待って欲しい…」


こんな緊急事態の中アストラル王立国家の王がこの裁判にやってきていた。手を挙げ事の話が食い違っていることを話し始めたが裁判長に就いている男は聞く耳を持たずにさっさと裁判を閉廷してしまい、私に下した罰は地下牢に三年という形で監禁から地下牢に捕まったままになってしまった。


「なんでこんなことに…」


牢屋にいる中では動きが取れない…これから何かが起きたとしても見動きが取れなくなってしまうことに不安を考えながらこの遅く進むこの時間をどうやって使うかだけを考えていた。


「ちゃんと逝ったようだね…聞こえるかい?【死霊王(ネクロマンサー)】キャヒュール・グリエー…君の死に様はちゃんと見ていたから…安心して逝ってくれ…そしてこれでやっと全員の確認できた…」


彼の代わりはあの子に任せるとしよう…あんな戦い方なんてまさしく彼と同じじゃないか…少し笑ってしまったが死んでしまった同類には申し訳ないからね…真っ白な世界を歩いて牢獄にいる奴に会いに行くことにしよう…


「あー、逃げちゃったかぁ…」


「すいません…急激に魔力を発達させて一人喰われました…」


あーそういうことね理解理解。だけど、まーた逃げるなんて躾のなっていない馬鹿と同類だよ。どこに行ったか尋ねると…また七面倒なところに行くなんてねぇ…


「今から僕があいつをまた捕まえに行く。それまでに彼が起きるようならこう伝えと言うてくれ…『早く機械族(ネフリティ)のとこに置いといた物を回収しておいてくれ』ってね。じゃあ行ってくるよ」

とりあえず、【死霊王】の戦いは終わりました。少し話を進めたら第二章に移ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ