強くなるために
「それで聞くけど…さっきみたいなのは何だったの?」
言葉で止まっていた空気を動かしたのはマディーさんだった。いやー、こっちも急に変身したのでこちらもこちらで急すぎたんですよね…ジャックさんを【鳩】に変えた謎の短剣…それにそんな危険な物を持っている組織の連中らと急に現れて急に消える男…情報量が多いんです。こっちこそ助けてください。
「おーい!ジェバル?大丈夫かぁ?!」
こんな空気をどうにかしないと思っていたそんなところに走ってくるギルマスの姿が見えた。良かった…こんな警戒されまくりの人と一緒にいるのなんて怖すぎるんでありがたいです。
「まぁいいわ、詳細はギルマスに聞くことにするから…」
「あ。わかりました。戦いにすぐに参加してくださりありがとうございます。あのままだったらちょっと強行手段をするところでしたので…」
ギルマスが来たことによって少し態度が軟化したようにも見えるしすぐに行ってしまうマディーさんに一応の礼をしておいた。今回の戦いは実際本当に危なかったし、かなりの範囲で影響が大きいと思われる一回も使ったことのない水魔法【深海】を使うことになっていたのかも知れなかった。
「まぁ…すぐに戦った割には良かったと思うわ」
こちらを振り向き感謝の言葉を残して先に行ってしまった。その後、窓の割れたギルマスの部屋に戻ってマディーさんと共に先程起こった出来事をを話し【鳩】とあの仮面を被っている男についても話した。
「マディーの必殺技にも近い神聖魔法が簡単に消されることなんてそうそうないことだと思うがな…聞く限り俺にも倒せんし、知らん奴だ」
「あの時は正直駄目だと思ったわ…なんせギルマスも言った通り神聖魔法の【神の天罰】を最も簡単に無力化されたのは初めてだったわ」
苦虫を噛み潰したような顔で下を向いていた。 いや、こちらも同様で全く魔法が効かなかっしたのは痛手だった。それに見るからに“物”を溶かしていたし剣を思い通りに使うことができなかった。 新星を見てみるが目立った外傷は無いが一応ウェルドさんに見てもらおう…できればそういうのに対応できる新しい武器も欲しいし…
何も得られなかった為あまり話も進まずにその日は終わってしまった。
◆
おはようございます。今日は6月中旬くらいかな?あの【鳩】野部から三日経って今は海に近いジュチュリル鉱山で地下労働をしています。必死に働いているよ…そのせいでクッソ筋肉痛がやばいです。ウェルドさんから武器の調達がしたいと言ったら
「だったら自分で獲物をもってこいや」
と言われたもんですからね、ひたすら汗水垂らしながらツルハシ持ってコンコンしています。しかし掘っている最中
「グギャラ!グギョガラ!」
たまに魔物に遭遇することがありますのでご注意ください。しかし、何と言うことでしょうこんな筋肉仕事の鬱憤を晴らしてくれるいいサンドバックになってくれるのです!ヒャッハー!と言いたいけど本音を言うとレベルが上がらなくなったからやっているのが理由になっていて多分新しく出てきたこれなのかなぁ…
【観測者???の加護】の影響により相手からの鑑定に干渉されません。また、試練の強化が施されます。
【血の権力者のベルレレト】に遭遇したため血による強化を施すため経験を積む量を増加します。
あの【鳩】…まだ邪魔するのかよ…と見た時思ったけどこれも何らかのことに必ずかかってくるのだろうと思って放置していたがかなり今となってはでかい壁になっている。正直お手上げだ、だから無心でツルハシでコンコンしています。数時間かかって手に入れたものは鉄鉱石とかそう言うのはまあまあの量になったがやっと僕の欲しいあるものが数個見つかった。
「どんだけ待たせてくれたんだ…レスェーデン黄金石!」
コイツは絶対に離さない。絶対に…僕はすぐウェルドさんのいる鍛治屋に走っていった…全速力だけど
鍛冶屋にて
「お前さん、本当に俺の言っていたあの希少な鉱物を見つけたって言うのかね?」
何と失礼な…チラッとレスェーデン黄金石を見せるとおじさんが息をハァハァしながらお願いだ!見せてくれ!とか言ってきてて怖かったです。
「お前さんがこれを取ってきたと言うその意気込みを認める。これを見たのは初めてだ…だから一個だけ俺にくれないか?この美しさを残しておきたいのだ!」
首を横に振って断る。
無茶苦茶悲しそうな顔をするが首を横に振って断ろうとするがそれを止める。
「わかりましたよ。ですが条件があります」
「聞こう。言ってみろ」
「ウェルドさんの最高傑作を造ってください」
ウェルドさんが唾を飲み込む音が異様に大きく聞こえた。
水魔法:特級【深海】は広範囲に水の災害を起こす魔法です。街中でやったら普通に捕まります。




