水天一碧に飾れ、幾万天の星々 其の四
見るからに巨大になって攻撃の威力が数倍になっていそうなのが目に見えて分かる。
「こんな姿になったのはさっきの魔法みたいな奴が原因だよな?」
こんなにも立派な姿に変わりやがって、こんなもの隠していたなんて呆れる。
いや、自分も縮微の水琴鈴とか琥珀の力拳を初めてこの戦いに持ち出して使っているのも人に文句が言えなくなってしまうな…それよりも空中に浮かぶ鮫とは見るからにファンタジーだな。
何にも縛りを受けずに軽快に空を滑る鮫は吹っ切れたようにも見えた、今まで攻撃の邪魔をしてきた鰭は鮫に寄り添うように動きながらも攻撃は絶対に守ろうとする意志を感じられる。
『生まれつき有り余るこの力の使い方が分からなくてヴィガブの腕の一本は吹き飛ばして喧嘩になって親父には使うなって言われているがここまで本気でぶつかってくる奴に本気で戦っていけないなんていう理屈は考えられないからな』
「そんな奴お前くらいしかいないってな!!」
自分の目の前に止まりゲラゲラと笑いながら飛ばしてくる鰭は人型だった時よりも早くそして今までよりも強靭に変化していた。琥珀の力拳からすぐに『金鉑』を素早く撃ち出し鰭を数個弾くことができたが勢いを失わずに突っ込んでくる鰭を拳で受け止めるのだが硬すぎてとても殴れるような物じゃなかった。
しかし、長らく待って掴んだチャンスを棒に振ることは絶対したくない。さっき体が動きにくくなった時に使った【震え上がる闘志】は自身の強化魔法と近いような物だ、体には一時的な魔力と身体能力を著しい効力を物にしてくれる。かといって何度も酷使するようなものでもない、中毒性はないことは分かっているのだが副作用として効果が切れた時に大量の精算が待っているがその話は置いておく。
「だって目の前の鮫に集中するしか無いからなぁ!!」
足を掠めるような攻撃をしてくる鰭攻撃に少々苛立つが【岩石弾】を足元から創り出して攻撃を避けて鮫に向かってジャンプして近づき殴打する。右に一発、左三発鮫本体に当てることができたのを確認して相手側が放つ鰭を受け切り次に動くならどうするか考えているとついさっきまでは視界から姿を消していた。
『【流転:覇・改】』
魔力感知で後ろに移動していたことに気づくことができたが威力は人型状態よりも上がっているし移動速度も多分そうだろうな。あれがこれから連続で飛んでくるというのもあるし鰭にも警戒しなくちゃいけないし考えることが多いけど取り敢えずこれからのことで考えることは攻撃一択だ。
「【追撃する闘撃】!!」
どういう理屈か分からないが鮫の姿に変わった守護者の体の至る所から攻撃を放ってくる。なんでこんなにも 攻撃密度が多いんですかねぇ……!琥珀の力拳から連続して飛び出す無数の『金鉑』は守護者から発せられる波動と対になるように攻撃をしていく、そんな攻撃の中でも鮫の守護者の意識外で働くは何度も回転を続かせて意志を持ったかのような援護をするようになり躊躇なく牙を剥く。
『この姿に初めてなった時は残念ながら鰭は一つもなかったから分からなかったが、あると無意識的にでも動かせるようになるなんて正直驚いている』
「そんなこと誰も聞いてない!!」
想像以上に激しすぎる攻撃の所為で野部にこれだけしか文句を言えないのはとてつもなくい単純に戦いを楽しんでいるだけなのだろうがこんなにも余裕な態度を取られた。【宝物庫】からの縮微の水琴鈴を取り出したいのだがあれを使って数時間は使用時間がある、長く感じ取れるこの戦闘も正直十分経ってからそれほど早く時間は過ぎ去っているとは考えにくい…
それに人型の時の方が攻撃を入れることができたのに空中を浮かばれ始めてから攻撃できたのはそこまで殺傷 能力の低い『金鉑』くらいだ。殴って押し潰す近距離型の攻撃に特化しすぎたコイツには致命的なミスでもあるし床に刺したままにしてしまっている変光星はこの部屋の中央付近…ジリジリと後ろに下げられている中狂ったように突っ込んで変光星を取ったとしても炎を灯して続けて熱し斬れるまで持っていくのに集中砲火されたら溜まったもんじゃない。
『焦りが見えるぞジェバル・ユースト。戦いに焦りは全くもって必要はない、必要なのは覚悟と力…ちょっとばかしの蛮勇だ。自分の戦いに持って行く為に振り切る力強さと蛮勇、そして残すか失うか連続して見定められる覚悟…頭の中で永遠と考え続けると頭痛になるぞ?』
一丁前に言いたいことだけ言いやがって満足したような顔をして攻撃を続けるんだよ、俺だって勝手に海底都市に連れてこられてさっさと上に戻りたい……上?守護者の苛立つように仕向けられた挑発から余裕そうに浮かんでいるあいつを下に引き摺り込む方法が思いついた。
『その諦めるつもりはない顔だ。それでこそ『お星様』 まだ俺を楽しませてくれるってことだろう【流転:亡・改】!』
「本当に攻撃の速さが尋常じゃないって話だよ守護者【深海】!!」
琥珀の力拳越しだがすぐに生み出すことに成功した特級の魔法は壁として攻撃をカバーして守護者の攻撃に半分以上が消されつつも大量に残った【深海】を変形させて【水槍】に魔法構造を無理矢理に変えて空中に浮かぶと優雅に泳ぐに狙い撃ち尽くす。
大量にあった【水槍】は連続して撃ち続けてしまったせいで無くなってしまったが目眩しには十分だ。相手が魔法を鰭で弾き続けているのを確認できた、すぐに足を動かして守護者の元に全速力で走るが対処の終わった鰭は近づけさせないように攻撃を続ける。
「首、足、腹、腕!!」
目の前に姿を現して回転を繰り返す鰭は変な挙動をしながら攻撃先を読み取らせないようにしながら攻撃をしてくるが吹き飛ばして殴って『金鉑』を至近距離でぶつけて動かせないようにして攻撃を捌きスライディングしながら勢いを止めずにどんどんと走り続ける。
『【流転:朔】【流転:牙】』
変化のない攻撃なんて一回以上は必ず見た攻撃と高を括っていたが足元を喰らい尽くす牙と首を掠めるように動く鰭は守護者の言う通りに動くのだが理不尽すぎる…!牙に噛まれたら体が無くなるから絶対的に避けるのは 当たり前、ジャンプして避けてすぐに対処するのが簡単なのは首にしか集中していないの方に注目し琥珀のカ拳に入っている魔力の残量を確認して首に当たる前に噛ませ役として『金鉑』をぶつけて威力をできるだけ弱めて横に振った琥珀の力拳で鰭を弾き返す。
攻撃は既の所で破ることに成功した。ここで安心して止まったら走っていた意味が無くなるのだが着地するのに必要な地面がない、ゆっくりと空中から降りる際に最低限の魔力で使って最大火力として出せる【白銀世界】を足元から滑るようにだして穴を埋めて走るのを続ける。
『その動き……面白い!!』
「面白いどうこうの話じゃないんだよ!!こちとら死ぬ既の所だったんだ、すぐにその余裕の顔をなくしてやるよ!!」
守護者のところまであと数十メートル、走っていれば巨体である守護者の下付近に移動できる。片手間だが【宝物庫】から魔石を取り出しすぐに砕き足りない分の魔力補充をして上に浮かぶ守護者に向かって『金鉑』を連続して撃ち込む。
『おいおい、そんな大口叩きながら攻撃すらも当てる気が無くなったのか?つまらないぞ『お星様』【流転:放・改】』
しかし、そんな遅いものなんて当たるはずがないだろうと嘲笑うように、そして見るからに苛立っている守護者から放たれる追加の鰭のご登場だ、それにしても人型の時よりも数が多いがそれも返信してからなのか元々の力なのか分からないが弾幕避けなら変光星を握っている時にやったことでもある
体を反らして鰭の攻撃を避けながら片っ端から攻撃を当て続けていきどんどんと目の前から飛ばしてくる鰭を捌いているのだがまだ掛かるのか?結構な魔力を入れ込んで放った『金鉑』だぞ?不自然に思えて鰭からこの猛攻から離れるために 岩石弾】を足元から生み出して抜け出したのだが自分の杞憂だったようだ。だけど心配性な俺にはもっと決定打が必要だ、だったら追加しないとだな
『今度は誰もいない上に向かって意味のない攻撃を呆れるようなことをして欲しくないのだが『お星様』よ』
「それは……!!お前が、周りをよく見ていないってことだよ【月日は我が同類の力】!!」
今しがた真上に撃たれた『金鉑』は後から撃ち込まれた光は枠取られ準備されていた『金鉑』達に反射しどんどんと連鎖していきジェバル・ユーストの持つ変光星のたった一回分の【起爆】と同等の熱を持つ威力を叩き出した。その威力は天井の崩落を引き起こすのには十分すぎた、しかし崩すことが出来たとしてもそれが落ちる までの落下速度は空中を滑るように動くことができる守護者にとっては何がしたいのかよく分からないままである。
そこで俺はそんな遅ったるくて守護者にとっては欠伸でもする時間さえあるのは分かっているが琥珀の力拳が生成する『金鉑』は【月日は我が同類の力】によって光を連鎖続けるだけの中間素材や遠距離からの攻撃を守るための壁役として利用しているがコイツはその時常々俺の魔力操作で肥大化させることだって可能だ。離れていても高がこの部屋からなら十分制御は効く、それに少ない魔力だけでも操作できるので今考えている状況で一番理に適っている。
肥大化して一瞬にして重く変化した『金鉑』は今になっては天井と溶け合って一応判定としては合ってところだろうが取り敢えず落下速度が増してすぐに動くか避けるかしないといけないかの二択に守護者の奴は絞られ避けることを選択するはずだろうが下には滑り込んだ俺がいる。それをやっと理解したのか上から降ってくる天井だったものと下で魔力を拳に集中させている『お星様』がいてあれだけ呆れていた顔が逆情に染まる。
「お前が一緒に潰されようとも琥珀の力拳の構造上大抵の物ならなんでも耐え得れ潰す事ができる。だが、それと裏腹にこの桁外れな耐久力を代償とした攻撃があるとしたらどうする?」
『そう言う事かァァァジェバル・ユーストォォォォォ!!!!』
魔法とは魔力を代償にして生み出される一つの契約をしながら行われているものだがその代償を払わずとも容易に使えてしまう魔法がいくつかあるらしい…これはキードゥの図書庫にあった本に書かれていた一節なのだが途中で魚人族の子供との話があったりと色々あってもう一度読み返そうとしたがどこの本の山に置いたか忘れてしまったのがまたあそこに寄る機会があればで全部読み漁って続きを読みたいものだ。
そんなことよりも琥珀の力拳はまだ使う所を用意しなくちゃいけない約束もあるから大破は免れたいがこのチャンスを逃したくもない。頭の中でごちゃごちゃしている中でも時間はゆっくりとだが進んでいる。もうその 時はその時で割り切るしかない
『【流転:纏・改】!!!』
自分の目には後ろから何もかも押し潰す隕石が落ちてくる壮大な背景を目に焼き付けながらにそれを止めるべく守護者によって強化された無数の鰭達が動き始め、守護者は自分を押し潰すために鮫の体をどんどんと変形させて見てくれだけだが竜に近いような姿に変わった。
竜の姿か…影の野郎も確か最後の最後で契約者だって明言して攻撃をしていたけれども海底都市で陸にすら上がったこともないと言っていたこいつが竜との契約者の一人?というか今そんなことを考えてる場合じゃない。右手に集まりつつある魔力を全て左手に入れ込み攻撃を仕掛けてくる守護者に向かって琥珀の力拳の出せる最大火力を超える。
『【流転:竜・改】!!!」
「【過重力天変】ォォォ!!」
高らかに上げた銀に光輝く拳と竜の息吹を模すような力の籠った両方の攻撃は部屋全体を揺るがし結界魔法で包み込まれていた塔にまで振動を与えた。両者の攻撃は拮抗しどんどんと左手に装着している琥珀の力拳は無数に亀裂を走らせ欠片をポロポロと溢れさせていく、対に守護者の攻撃も威力を上げていくが耐え切らなくなっている己を支える血肉はどんどんと引き千切られ痛みを増していく。
そして、最後に残った者は――――――
「ハァ………ッ!ハァッ!!左腕……………というより全身がッ!!」
痛み…というよりも正しい言い方として身体中を蝕まれるという生き地獄を見せられていると言った方が正解なのだろうな、結果として生き長らえることができたのだがその反面【過重力天変】やその前に使った【震え上がる闘志】の反動というより精算がここの満身創痍の状態にも関わらず牙を向けて来た。まだやることが残っているのに、それにまだあの攻撃を喰らわせたというのにあいつはまだ生きている、あれだけの威力をトドメとして使ったというのに届かなかったもどかしさが残る。
結果としては左手に装備されていた琥珀の力拳は辛うじて原型は保てているが魔力回路としての機能と魔力から攻撃へと変換する機関は【過重力天変】に求められた代償として綺麗さっぱり跡形もなくなっている、残った右手は魔力を込めれば二回までならいけそうな雰囲気は残っていた。これはまたジークギールかガドマにお願いするしかないか?というよりも修復は可能かすらも分からないがそれが可能であるか願っておこう。
「グハァッ!!さっきのは、死ぬ寸前まで行きかけた…今もこうしてしゃべっているのがやっとなんだが…代償だっけか?面白いものを教えてくれたじゃないか……『お星様』よぉ」
代償…この言葉を聞いて背筋が凍った。こんな満身創痍というよりも瀕死状態で人型に姿が戻ったのにまだ守護者としての使命を果たそうとするこいつに恐怖を抱きながら、そして体が勧められるのを感じながらもいつくばりながら体を振り続けて必死に動かす。
「………代償についてはあまりよく分からないがさっきの見る感じ物よりも命に関することなら高く返ってくるはずだよな?『お星様』が使ったあの切り札的存在の代償よりも………ゴフッ!」
血を吐きながらも立ち上がろうとする守護者を心の中で讃えながら部屋の中央に差し込まれた魔剣に手を伸ばす。変光星の刃に手を当ててここに残っている魔力循環……というよりあれだけ放ってほいたのに炎がまだ残っていたことを感じ取る。
首に飾っている〔秘華の炎導〕に残っている魔力を全て変光星に入れ込み最大質力にまで上げるまで【宝物庫】から魔石を取り出しては砕いてを繰り返す。相手も相当なダメージを喰らっているし代償を払って放つまでには時間が掛かるはず…ここで変光星と〔秘華の炎導〕の間に魔力回路を繋ぎ合わせて立ち上がって正面向いて守護者と向き合えるまでの回復を促す。
「流石はァ……俺の見込んだ『お星様』だァ、ここまで体がズタボロにしても目が全く死なねェ…」
「それは…お前も同様の事だぁぁ!!」
守護者が喋っている間にも代償の代わりに起こす攻撃に備えるために…その攻撃に一矢報いるために変光星にありったけの魔力を注ぎ込みその都度【起爆】を繰り返し刃をどんどんと赫く染めていく。
「『流れ転び……数多の技は…グボワァッ!!……様々な形へと流転していった。それは…俺の使う攻撃も同様……流転の原点にして拳に込める力もまた流転するだろう…』」
「【舞い踊る火粉】…」
互いにこの戦いで決着をつける為に大きな魔力を動かし、ジェバル・ユーストは〔秘華の炎導〕に魔力を入れ込みどんどんと肥大させて次の一発にかけ、守護者ことシャールベントは自身の永遠に近いほどある寿命の半分を代償にし『お星様』との死闘とも言えるこの戦いを今でも喜んでいた。
「流転最終奥義【豪離千里】!!」
「【炸熾靡爆】!!」
形を自由に変形させ進み続ける攻撃と燃え盛りながら破裂していき音すらも靡かせる炎は床を真っ黒に焦がし抉りながら地面を滑りとんでもない勢いのまま互いの攻撃は衝突しこの戦いで二度目の衝突は何度も連続して起こされた衝撃波が部屋中にぶつかり合いながらも【炸熾靡爆】の攻撃から抜け出して本体であるこっちに攻撃を仕掛けようとするが空気を靡かせ誘爆を引き起こして守護者の繰り出した攻撃に相対する。
守護者の出した攻撃がここまで今まで持ち合わせていなかった機動性を兼ね備えてつつも攻撃に特化しているとなるととんでもない物を撃ってきやがった。守護者の払う代償に見合った物なのだろうがあんなのが俺の体に少しでも当たってみな、死ぬぞ
目立った外傷はないが内側からの損傷が酷いので呼吸するたびに血が咽せり吐き出すのだがこんな事よりも拮抗する攻撃から漏れ弾かれた攻撃が自分とは考えてもいない方向から飛んでくる。【宝物庫】を数回開けられるための魔力は残しておき最低限の魔力で【水盾】を使って弾き飛ぶ攻撃を防ぐようにして安全地帯を作る、守護者はこの攻撃を放つ際に代償を払ったことになるからすぐには動くことはできないはずだ。
だが、万が一にでも…と考えると立ち続けるしかなくなってしまうほどあいつはタフだ。気をつけるのは当然だ、安全地帯にいながらこんなにもこんな衝撃をぶつけてくるのはとんでもないのを放っているのにも繋がる。本当にこれを張っていて正解だったな
取り巻くように食い尽くすように動く【炸熾靡爆】は巧みに躱し発動者が狙った本体を攻撃しようと動き続け攻撃の最後は威力の衰えない攻撃に負けとんでもない爆発と同時に消え去った。
「ハァ………ッ!!ハァッ!……これでも駄目か」
攻撃の勝敗はこちらの勝ち、それに守護者も攻撃に払った代償を見に染みて受けている動けない状態……ここでなら決着をつけることが可能、守護者にゆっくりと近づくが変光星はしっかりと握り締めていつでも攻撃を去なす事ができるようにしておく。
「やっぱり見込んだほどのある強さ…代償って奴を払ったとしてもあの動く爆発で軽く去なされて挙句に動けない状態に持ってこられた…俺の負けだ。楽しかったなぁ…『お星様』ここでの『星海祭』の試練は合格だ」
「合格するためにここにやって来ているからな、当然だ」
「結構余裕そうじゃないか、まだ隠し球でも持っていそうだしそれも見てみたいが体が動かないからまた今度にでも回すとするか…そうだ、ジェバル・ユースト。ここにやって来ているお前ならこれくらいは知っているとは思うが例の物だ」
寝た状態から何処から引っ張り出して来たか分からないのだが手に収まるぐらいの石のようなものを守護者は 渡してきた。顔を見るなり「後は分かっているな?」とか言ってくるしそんなに重要な石なのか?まぁ…それ程言う物なら何かしらの効果でも持っているんだろうな…後で鑑定でもしておこうと頭の中で思考を完結しながら【宝物庫】の中に放り込んでおく。
「戦いが終わって勝者の特権だ。一つ何か教えてやるよ、俺の気まぐれだ」
「………お前は竜と契約を結んだのか?途中それに近いの出していた気がするんだが」
「あ?竜と契約?何じゃそりゃ、そんな分かってなさそうな事聞いてどうすんだ?それにあれは俺が出した魔法に近くて遠い感じの奴だ、『お星様』的に分かりやすくするなら魔法陣を組んでそれに魔力を埋め込む動作と同じ感じだからそこの 所を質問されても何も言えん、俺の力が凄いってことだな」
急すぎて何を聞こうか悩んだが戦いの時に考えていた時の事をポロッと言ってしまったがなんでこんなことに 聞いてしまったのだろうか。考えれば他にもいい質問があったかもしれないのだがそれよりも早く帰ってきた守護者の知らないと返してきた解答は不思議だし取り敢えず俺の力が凄いから出せたって結論付けているし、じゃあなんで竜に近い攻撃が出来るのか本当に不思議なんだが…
「まぁ…今のよく分からない質問でもカウントするからな。それとお前に特別に教えてやることがいくつかあるんだが、一つはここは俺が守っている海底都市キードゥについてだ。それはそれは完璧とも言える最大の防御力は今まで危ない害虫を幾度と無く払い除けることができる。だが、その完璧とも言える防御力が力尽きています、すると結果としてどうなるでしょう?」
「は?」
急にこいつは何を言っているのだろうか、それとも戦い続けたせいで頭でもおかしくなったのか?突発すぎてどう反応したらいいか分からず典型的で情報を読み取ろうとしないのがバレる。
「正解は危ない害虫が寄ってくる…ということだ。後は頼むぞ」
「え?」
「だから、俺は守護者としてこの海底都市キードゥを守る事ができないので変わりに危ない害虫をよろしく頼………おい、 その燃えている刃をこっちに向けるなよ?こちとら体がそこまで自由に動かせないんだぞ?」
本当にこいつは…変光星を守護者の体かどっかにブッ刺してやりたいが自分からまた墓穴掘ることになる。変光星をそのまま燃やしながらこのどうしようもない怒りをどこにぶつければいいのだろうか
「そんなこと初っ端から言っておけばここまでの戦闘なんてしなかったのに…守護者!本当に何考えてんだよ…」
「本気でぶつかって生きるために必死でどんな攻撃が来ても対処しようとするその姿勢を見たかっただけだ、他の守護者に怒られるかもしれんが俺は満足したんだ文句は言わせんから安心しろ」
「そういう問題じゃないんだよなぁぁぁ??」
なんで戦いには勝ったのに後々の事を考えたらこっちが負けているなんて後味が悪すぎるしこんなことをしてくるこいつも中々の策士…どうしてくれんだよ。膝からガクッと折れて床に倒れ込むが守護者はその姿を見てゲラゲラと笑っていた。お前のせいなんだよ!!




