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78話 褒美
俺は女の1人をペットにすることを決めた。
こいつは、人間杭として地面に埋まっている男とお互いに意識している関係だったらしい。
実験にちょうどいい感じだな。
「ぐっ……こんなこと……許されると思っ……うぐっ……」
奴隷契約にレジストしている男の方は、歯を食い縛って必死に耐えていた。
俺はその男の前まで移動する。
「がんばるじゃないか。さすがはリーダー殿だ。思わず尊敬してしまうよ」
「うるせえっ」
俺が心にもない言葉をかけると、男は悪態をついた。
先ほど地面に突き刺した際には、心が折れかけているかと思ったが……。
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こうして俺は、実験を進めていったのだった。




