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72話 提案

 キーネの元仲間だという冒険者4人と遊んでいる。

 最初に撃破した一人を人間ハンマーとして使用した。


「ははは! なかなかの威力だろう!」


「くそが!」


「私たちを怒らせたわね!」


「後悔させてやるわ!」


 3人の冒険者が襲い掛かってくる。

 その意気込みだけは買おう。

 だが、甘すぎる。


「ふん」


 俺は向かってくる3人を順番に蹴り飛ばす。


「ぐあっ!」


「きゃあ!」


「あああぁっ!」


 奴らは吹っ飛んでいき、路地裏のゴミ箱にぶつかる。


「なんだ、もう終わりか?」


「く、クソが……!」


「ふざけないで……!」


「絶対に許さないから……!」


 3人が立ち上がる。

 俺が与えたダメージは、回復魔法で治してしまったらしい。


「おーおー。なかなか頑張るじゃないか」


「当たり前だ! 仲間を見捨てられるかよ!!」


「ふーむ……。よし、お前らの頑張りに免じて、提案をしてやろう。キーネを含め、仲間全員で暮らせるようになるぞ」


「なんだと……?」


 男が怪訝な表情を浮かべる。

 俺の言葉を疑っているようだな。

 ちゃんと説明してやることにしよう。

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