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294話 披露宴-2

「ご主人、そろそろ乾杯の挨拶を。みんな待ちくたびれてるぜ?」


「ああ。……みんな、今日は本当にありがとう! そして、これからもよろしくな!!」


 レスティに促され、ライルが叫ぶ。

 そして、乾杯の音頭を取った。


「それでは……乾杯!!」


「「「かんぱーい!!」」」


 ライルの挨拶と、村人たちの歓声が重なる。

 こうして、ライルとルーシーの披露宴は盛大に幕を開けた。


「うめぇ! この肉料理、最高だぜ!!」


「レスティ、はしたないですよ? 聖竜帝国の全軍指揮官が、食べ物にがっつくなんて」


「ははっ。いいじゃないか。今日ばかりは、無礼講ということでさ」


「はぁ……。貴方様がそう仰るのであれば……」


 ロゼリアがレスティに苦言を呈す。

 だが、ライルに言われては仕方ない。

 彼女は、それ以上何も言わなかった。


「はぐはぐっ! これほどの料理……お腹に詰め込めるだけ詰め込まないと!!」


「がっつくねぇ……。これだから低ランクの貧乏冒険者は……」


「む! そういうシャオさんだって、たくさん食べてるじゃないですか! というか、私はBランクに昇格しました! シャオさんと同じです!!」


「甘いな。アタイはAランクに上がったぜ?」


「ぐぬぬ……」


 キーネとシャオが言い合いをしている。

 その近くには、キーネのパーティメンバーもいる。

 彼ら彼女らは、冒険者だ。

 ライルの関係者の中では比較的自由な立場だが、なんだかんだでライルに忠誠を誓っている。


「ルーシー、俺たちも食べようか」


「おう! あたい、ライル様と一緒に食べれて幸せだ!!」


「俺もだよ」


 2人は見つめ合い、笑い合う。

 披露宴の喧騒は、まだまだ収まる気配がなかった。

 そんな中、ライルとルーシーの前に2人組が姿を見せる。

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