表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

292/307

292話 結婚式-2

「ふぅ……疲れたな」


「お疲れ様だ、ライル様。あたい、ライル様のかっこいい姿を見れて幸せだぜ」


「はは……。そうか?」


「うん! あたいは、ライル様のお嫁さんになれて本当に幸せだよ」


「俺もルーシーの夫になれて良かったよ」


 ライルとルーシーは見つめ合う。

 そんな2人を見て、配下の者たちも拍手を送った。


「ふふ……幸せそうですね」


「ああ、次はアタシも……」


 2人の様子を、サテラとミルカは微笑ましそうに眺めている。

 そして、スピカとアイシャも……。


「本当に素晴らしい結婚式でした」


「お二方ともにお幸せに……。心よりお祝い申し上げます」


「ありがとうございます。スピカさん、アイシャさん。それにみなさんも」


 ルーシーが頭を下げる。

 彼女は理解していた。

 ライルの幼馴染として、かつて惨殺された悲劇のヒロインとして、自分は彼女たちに配慮されていることを。


 ライルが第二夫人や愛妾を持つかどうかは不透明だが、その可能性だってあるはずだ。

 聖竜帝国の皇帝としては、確実に世継ぎが必要なのだから。

 しかし……それでも今は、ルーシーはライルを独占できて幸せだった。


「ライル様! あたい、お腹が減ってきたぜ!」


「そうだな……。じゃあ、そろそろ披露宴会場に行こうか」


「うん! あたい、頑張るぜ!!」


 ライルとルーシーは手をつなぐ。

 2人は新たな一歩を踏み出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ