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281話 竜王リリア-2

「……ふむ? これはどういうことじゃ……?」


 リリアが怪訝そうな顔を浮かべる。

 彼女の予定では、ここには完全に竜と化したライルがいるはずであった。

 しかし、今は誰もいない。


「竜になった喜びで、愚民どもを鏖殺しに向かったか? じゃが、それにしては娘どもの死体がないの」


 彼女は首を傾げる。

 ライルが『竜の加護』を与えた眷属たち。

 竜化スキルの習熟に良い影響を与えるかと思い、眷属化を促進してきた。


 だが、ライルが完全に竜化したのなら、もはや用済み。

 むしろ邪魔と言ってもいい。

 竜王リリアの感覚は人間のそれと大きくズレているとはいえ、ライルへの愛情は本物である。

 愛しい旦那に群がってくる虫を、リリアが見逃すはずもない。

 竜化の最後の仕上げも兼ねて、ライルに始末してもらう予定だったのだ。

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