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272話 ライルとの思い出 ロゼリア

「やはり若様は若様ですね……。暴走してもなお、これほどの人望があるのですから」


 ロゼリアが満足気に微笑む。

 実際には恨みなどの感情を持っている者もいるのだが、ライルと古い付き合いである彼女は盲目気味だ。

 そんな彼女の脳裏にも、ライルとの思い出がよぎっている。


『ロゼリア』

『はっ! いかがしましたか? 若様』

『――俺を舐めているのか?』

『え? ――ひ、ひぃっ!!??』

『俺がブリケード王国に戻る? あり得ない。冗談も大概にしろ』


 ――ロゼリアが王から受けた命令は、ブリケード王国へライルを連れ戻すことだ。

 だが、彼はその命令を蹴ったのだった。

 しかも、圧倒的な殺意のこもった目でロゼリアを睨む。

 あの時の恐怖は、今思い出しても鳥肌が立つようだ。


「私は確信しています。若様こそ、世界を統べるに相応しいお方だと! あのリリアとかいう女の好きにはさせません!!」


 ロゼリアは剣をライルの体に突き刺した。

 シャオもそれに続くように、剣を振るう。


「グルオオォッ!!」


「ぐっ……! まだこんな力が残っているのか……!?」


「まずいな……! もう余力はないぞ」


 ライルの力が強大すぎて、シャオとロゼリアの攻撃でも戦闘不能に至らない。

 このままでは、押し切られてしまうだろう。

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