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268話 ライルとの思い出 ミルカ

 竜化してしまったライル。

 竜滅薬をかけても、その力はなお強大だ。

 一時は全滅しかけた一同だったが、サテラ、スピカ、アイシャの活躍により押し返す。

 そして、そのチャンスを見逃さなかったミルカが動いた。

 彼女の脳裏をよぎるのは、かつて村を救ってくれた恩人――ライルとの思い出。


『奴らが盗賊だという確証がほしいな……。よし、ミルカ。あそこまで歩いていけ』

『……え?』

『いいから行け! もちろん全裸のままでな』

『ひぃ! わ、わかりました……』


 ライルの命令で、ミルカは盗賊のアジトへと歩いて行ったことがある。

 そして、ミルカは無事に(?)襲われたのだ。


「アタシのことを何だと思ってんだ! くそっ! 今さらだが腹立ってきやがったぜ!!」


 ミルカは拳を振り上げる。

 彼女は闘志に燃えていた。

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