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267話 ライルとの思い出 アイシャ

「スピカさんがこれほど強かったとは……。私も負けていられません!」


 スピカに感化されたのだろうか。

 次は、元ギルド職員アイシャまでもが飛び出した。

 そんな彼女の頭にも、かつてのライルとの日々がよぎる。


『ひぃいいいっ!! は、速いです! 怖いです!!』

『我慢しろ。街の外に行くだけだ』

『そ、そんなこと言われましてもぉおおおっ!!!』


 そんなやり取りをしたことを思い出して――アイシャは苦笑した。


「なんだか懐かしいですね。あの頃の私は弱かったです。恋人と別れたのも自業自得でした……。でも、だからと言って――」


「グルルル……! グオォッ!!」


「ライル様に責任がないわけじゃありませんから! 恋人がいる私に、強引に迫ってきて……! 責任は取っていただきます!!」


 アイシャは吠える。

 サテラ、スピカ、アイシャ。

 3人分の力が、ライルの前足を押し返す。


「グルルル……。グオォッ!?」


 S級スキル【竜化】を持つライルの姿勢が、徐々に崩れていく。

 そのチャンスを逃すまいと、ミルカやキーネが動き出したのだった。

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